トップページ > 県政情報・統計 > 県概要 > 組織案内 > 企画財政部 > 企画財政部の地域機関 > 秩父地域振興センター > 秩父地域の観光情報トピックス > KOCO “ココ” ちちぶNo.2 長谷川信枝さん
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掲載日:2024年9月20日
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【皆野町にあるリトリートフィールドMahora稲穂山でお話を伺いました。】
里山の斜面に広がるリトリートフィールドMahora稲穂山(※1)の自然豊かな園内には、音楽ホール、美術館(貸しギャラリー)、アトリエ、薬草園、古墳などがあり、年間を通して多様なイベントが催されている。
父親が始めた公園を受け継ぎ、代表として多忙な日々を送る長谷川さんから、公園や秩父地域の“ぜひココ”な観光スポットについてお話を伺いました。
※1 リトリートフィールドMahora 稲穂山ホームページ
〇 長谷川さんが活動されているリトリートフィールドMahora稲穂山について教えてください。
「公園は2002年に開園しました。園内にはムクゲの木が10万本あり、夏にはムクゲ、早春には福寿草が咲きます。福寿草は、「秩父紅(ちちぶべに)」というオレンジ色の秩父固有種です。その他に四季折々いろいろな花が咲き、楽しんでいただいています。」
「今はきのこが出始めて、山歩きが楽しいです。秋には紅葉もきれいですよ。」と長谷川さん。
7月から9月に色とりどりのムクゲが咲き、2月、3月には秩父紅。取材で訪ねた9月末には彼岸花がたくさん咲いていた。その他にも四季の花巡りを楽しめそう。
【白、ピンク、赤紫、一重、八重、半八重等色とりどり種類も豊富なムクゲの花】
【幻の福寿草ともいわれる秩父固有種の「秩父紅」。約1万株が群生している。】
また、公園では草木染教室や羊の毛刈り体験、リースづくり、カゴ編み、押し花体験、お香づくり、美容液づくり、薪ストーブcafe等々、自然の恵みを生かした興味津々なクラフト系、アート系の体験教室や講演会など、様々な企画が行われている。
そして、公園を拠点に活動し、長谷川さんが副代表を務めている「NPO法人和の里みや」では、園内に蚕園をつくって繭から糸をとり、今後は織りにも展開していくという。更に、この夏、ムクゲの枝から初めて和紙を作ることに成功し、今後はオリジナルの産品として広めていきたいとのこと。
「この里山に来ていただいたら、自然に触れて、自分で様々な体験をして、五感を働かせて、いろいろなものにチャレンジしてほしい。自然からの恵み、自然からの贈り物のありがたさを感じてもらいたい。」という長谷川さん。
今回初めて案内いただいたリトリートフィールドMahora稲穂山は、見どころが多岐にわたり、盛りだくさんでとても一度では紹介しきれない。
四季折々に足を運んで実際に体験していただきたい。
【園内で開催された第1回里山アートピック(※2)の様子】
※2 第1回里山アートピックの様子を紹介した動画(里山アートピック実行委員会サイト)
【園内にあり、秩父地域最古で最大といわれている「稲穂山古墳」】
〇 長谷川さんのお薦めの“ぜひココ”な観光スポットを教えてください。
「皆野町には本当にいいところがたくさんあって、私の中では、山のある風景が素晴らしいと思っています。天空のポピー(※3)がある三沢(みさわ)、秩父華厳の滝(※4)がある日野沢(ひのざわ)、それから金沢(かねざわ)とか浦山の方は本当に山がきれい。人の手が入った暖かい感じがして。それが皆野町には残っています。」
「ヘメロカリス(※5)がいっぱい咲く金沢や、さらに奥の浦山のカタクリの里(※6)。それらを地域の方々が守っているんです。」と長谷川さん。
【金沢地区のヘメロカリス。皆野へ本格的な夏の訪れを告げる。】
※3 天空のポピー(天空のポピーホームページ) ※4 秩父華厳の滝~日野沢三滝~(皆野町観光協会ホームページ)
※5 金沢のヘメロカリス(皆野町観光協会ホームページ) ※6 浦山のカタクリの里(皆野町観光協会ホームページ)
「あと、地域の芸能文化。出牛(じゅうし)の人形浄瑠璃とか。地域の人が守っています。そして、皆野町は秩父音頭発祥の地なので、もっとそこをアピールしなければいけないと思っています。」
長谷川さんは皆野町観光協会の副会長として町に携わる中で、あらためて知った地域の魅力を積極的に発信していきたいという。
「皆野町では毎年盛大に「秩父音頭まつり」(※7)が開催されます。今年はまつりに合わせて、町観光協会で初の試みとして、「浴衣で秩父音頭を踊ろう!ツアー」を実施しました。」
「自分が踊れなければいけないな、と思って秩父音頭の講習会に参加しています。秩父地域では小学校のころに秩父音頭を習っていますし、町外からもたくさんの方に気軽に参加していただき、秩父音頭まつりの櫓の回りで踊っていただけたらと思っています。」と長谷川さん。
※7 秩父音頭まつり(皆野町観光協会ホームページ)
【浴衣で秩父音頭を踊ろう!ツアーでは、自らも参加して楽しさを発信した。】
最後に、「皆野町は「俳句のまち」ですので、まだ改修中ですが、「壺春堂(こしゅんどう)記念館」をご紹介したいと思います。」と、長谷川さんに現地を案内していただいた。
壺春堂は、皆野町出身の俳人・故金子兜太(とうた)氏の実家で、兜太氏の父で秩父音頭の作詞をした俳人・金子伊昔紅(いせきこう)氏が開業したかつての医院。生前交流のあった著名な俳人の短冊・色紙をはじめ、数多くの貴重な資料が残されている。
【兜太生誕100年(令和元年9月23日)に際して一時公開された壺春堂内部】
壺春堂を後世まで伝えるため、保存・活用するプロジェクトとして「兜太・産土の会」(※8)が発足し、賛同者から寄付を募り、現在、カフェスペースを設けるなど改修を進めている。
記念館がオープンしたら、皆野町そして秩父地域でも注目の観光スポットになりそうで、期待が膨らんでいる。
【記念館(改修中)のカフェスペースで金子桃刀さん(兜太氏のおい)と談笑する長谷川さん】
※8 ~兜太・伊昔紅の原点たる壺春堂を保存・活用するプロジェクト~(兜太・産土の会ホームページ)
[取材日:2019年9月27日、記事公開日:2019年10月2日] ※ 掲載している情報は取材日現在のものです。
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