トップページ > 県政情報・統計 > 県概要 > 組織案内 > 企画財政部 > 企画財政部の地域機関 > 秩父地域振興センター > 秩父地域の観光情報トピックス > 気になる秩父人がお薦めする“ぜひココ”な観光スポット情報 KOCO “ココ” ちちぶ No.16 坂本 典明(さかもと のりあき)さん
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掲載日:2024年9月20日
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【秩父神社と「ほっとすぽっと秩父館」でお話しを伺いました。】
秩父神社付近を中心に、秩父で唯一の人力車として活動している「花鳥風月~秩父~(※1)」。
人力車を経営する傍ら、秩父地域を盛り上げるさまざまな活動を展開されている坂本さんから、日頃の仕事や活動、秩父地域の“ぜひココ”な観光スポットについてお話しを伺いました。
※1 花鳥風月 ~秩父~
〇 坂本さんのお仕事や、お仕事に対する想いについて教えてください。
「秩父神社を中心に、秩父で唯一の人力車『花鳥風月~秩父~』として活動しています。」
「大学生の頃に浅草の人力車で働いており、そこで人力車が大好きになったことが人力車を始めたきっかけです。」秩父は札所や神社、歴史もあるので人力車に向いている場所だと思ったという。
「私自身は葛飾区出身なのですが、祖父母が秩父出身で、よく秩父に遊びに来ていました。祖父は札所の先達をしていたんですよ。祖父母の"秩父愛"を受け継ぎたくて、人力車以外にも色々な活動に取り組んでいます。」という坂本さん。
【秩父神社を中心に活動しています。紫の衣装がトレードマークです。】
地域の方や利用者の反応を伺ったところ、人力車を始めたとき、地域の方々が快く迎えてくれたことがとても有難かったと笑顔で話してくれました。
「成人式や七五三でも利用される方が多いです。人力車はやはり乗っていて楽しいので、どこかで一回皆さんにも乗ってほしいなという気持ちがあります。」
人力車への熱い思いが伝わってきました。
【「お客様の笑顔と想い出」のため、日々御案内しています。】
また、人力車を経営する傍ら、秩父地域を盛り上げるためさまざまな活動をしています。
ちちぶエフエム(※2)のパーソナリティや合同会社MAREMI(※3)でIT導入診断士を務めていたり、「みなの里山アートピック(※4)」の主催をしています。その根底にあるのは、「自分が出来ることを探しつつ、様々な側面で秩父地域を盛り上げることが出来れば。」と語る坂本さん。
※2 ちちぶエフエム
※3 合同会社MAREMI
※4 みなの里山アートピック
【里山アートピックの様子。アートの自由さを知ってもらいたい、一歩踏み出す手伝いをしたいという思いから開催しています。】
アートピックのようなイベントを一から主催するのは熱意と大変な労力が必要なことだと思います。
「私も趣味の一環として好きでやっていますから、大変だと思ってやってはいないんです。」
「自分も楽しみつつ、遊びに来てくれた人、開催を手伝ってくれたみんなで楽しむ事が出来ればこれほど嬉しいことはないです。」と語る坂本さん。
【昨年(令和4年)の秩父夜祭では囃子手も務めた坂本さん。囃子手として乗ることは一生に一度しかできない、名誉あるお役目です。】
他にも、華道の師範として生け花教室を開催したり、ウェディングの花を生けたり、秩父神社のお神楽などの行事に参加したりと、幅広く活動されています。
お話を伺っていて、何より坂本さんご自身が楽しんで仕事をしていることが伝わってきました。
〇 坂本さんのお薦めの“ぜひココ”な観光スポットを教えてください。
「まずは、秩父神社です。秩父神社の魅力は、本殿に施されている見事な彫刻の数々です。秩父神社の社殿は徳川家康が再建させたものなので、日光東照宮に通じるものがあるとも言われています。」
「秩父神社(西側)には『よく見て、よく聞いて、よく話す』という日光東照宮とは逆の三猿の彫刻があります。」
【彫刻の説明をしている坂本さん。】
「次に、北側にある『北辰の梟』です。こちらは先日(令和5年11月中)50年ぶりの塗り直しが完了したばかりで、久々のお披露目です。知恵の神様である八意思兼命 (やごころおもいかねのみこと) に見立てていると言われています。」
「北辰の梟は、体は南の本殿に向いていますが、妙見様が北斗七星の方角から現れてくるとされているので、頭は正反対の北の方角を見守っています。」
【塗り直し前は絵馬に描いてある色で塗られていました。】
「あとは、北辰の梟の後ろにある『天神地祇社(てんしんちぎしゃ)』も見てほしいです。全国の一之宮を中心として計75座の神様が祀られています。それぞれが一つの神社なんですね。」
【一つ一つに神様の名前が書かれています。】
東側に回って、『つなぎの龍』の彫刻を案内してくれました。天ヶ池が水害に遭う度にこの龍の足元が水浸しになっていたので、龍を鎖に繋いだところ収まったという伝承がある彫刻です。
「西側の龍が降り龍なのに対してこちらが昇り龍だったり、西側には雄の雉がいるのに対しこちらは雌だったり、細工が細かいんです。」と解説してくれた坂本さん。
【名工左甚五郎の作品。右下の兎は満月の光を身体に受けて、金色の模様が浮かんでいます。】
「彫刻だけでいくらでもお話できます!」と、想いの強さが伝わってきました。
詳しい方に解説していただきながら鑑賞をすると、自分だけでは見つけられない魅力に出会えます。
他にもおすすめのスポットを伺ったところ、「秩父公園橋です。人力車でご案内するときに通ると、秩父の街並みが一望できるんです。」と紹介してくれました。
「秩父公園橋の中腹までいくと、このように秩父の街並みを一望できるんですよ」と坂本さん。
【秩父の街並みを一望できる秩父公園橋からの景色。】
「あと、今の時期(11月)は市内の紅葉も綺麗です。先ほどの秩父神社内の紅葉や、妙見の森公園の紅葉がとても綺麗で、着物をレンタルして乗るのも素敵ですね。」
時期によっておすすめの場所や時間が変わるので、季節に合ったご案内をしているとのこと。
【紅葉の下を人力車で駆けていく坂本さん。この季節ならではの美しい光景です。】
坂本さんのように「地域を盛り上げるために」と熱意をもって活動されている方のお話を伺うと、そんな方々から愛される秩父は魅力溢れる地域なのだと実感します。
今回の記事を通じて、秩父に興味が沸いた、人力車で秩父を巡ってみたいと思った方、ぜひ遊びに来て下さいね。
[取材日:2023年11月30日、記事公開日:2023年12月28日]
※掲載している情報は取材日現在のものです。
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