トップページ > 県政情報・統計 > 県概要 > 組織案内 > 企画財政部 > 企画財政部の地域機関 > 秩父地域振興センター > 秩父地域の観光情報トピックス > 気になる秩父人がお薦めする“ぜひココ”な観光スポット情報 KOCO “ココ” ちちぶ No.14 八宮 悟(はちみや さとる)さん
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掲載日:2023年2月15日
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【小鹿野町にある八宮松雪堂(はちみやしょうせつどう)の店舗でお話しを伺いました。】
ふっくらした食感で、地元のかぼす、抹茶、黒糖、酒粕など季節により様々な味が楽しめる郷土銘菓“小鹿野こいし”を製造する「八宮松雪堂(はちみやしょうせつどう)」(※1)。
大正13年創業の老舗で代表を務める傍ら、地域の活動で小鹿野町に貢献され、多忙な日々を送る八宮さんから、日頃の仕事や活動、秩父地域の“ぜひココ”な観光スポットについてお話しを伺いました。
※1 八宮松雪堂HP
〇 八宮さんの日頃のお仕事や活動について教えてください。
「今は私が3代目として店を切り盛りしています。」
「先代から引き継いだ時に、私が思っているほど“小鹿野こいし”が知られていなかったため、認知度を高めることを目標にしました。」
「例えば、四季で味の変化をつけてプレーンの味を知っていただいたり、“小鹿野こいし”の表記をカタカナにしてグッズを展開し、お菓子以外の角度からお客様の目に留まるようにしたり、SNSやYouTubeで発信したりと、色々なことに取り組んでいますよ。」という八宮さん。
【先代から引き継いだ郷土銘菓“小鹿野こいし”】
【“オガノコイシ”のグッズは、帽子、Tシャツ、トレーナー、ステッカーなど、バラエティに富んでいます。】
様々な取組みを行う八宮さんに仕事のやりがいを尋ねると、「“小鹿野こいし”の知名度が上がることや、“小鹿野こいし”を通じて、小鹿野町を知ってもらえることですね。」
「買った人や渡されて食べた人が喜んでくれて、“小鹿野こいし”を中心として楽しい空間が広がってくれたらいいな、という想いを込めて製造しています。ちなみに、商品のアイデアは、ちちぶFMを聞いて秩父地域の動きを見たり、家族や社員、同世代の仲間、地域の子どもたちとの会話からヒントをもらっています。」という八宮さん。
お話しを伺って、商品ができあがるまでのストーリーが頭に浮かび、八宮さんの想いの込められた“小鹿野こいし”が食べたくなりました。
ところで、八宮さんは、本業の傍ら「地域のために何か要望があれば断らず全力でやろう」という想いで、小鹿野町のイベントや子どもたちの教育現場のサポートなどをしています。
「町からの要望で、中学校に講師として招かれて授業をやりましたね。テーマは観光で、中学生が町おこしについて考えるというものです。中には、“小鹿野こいし”を使って町おこしをしたいという生徒も何人かいて嬉しかったですね。」という八宮さん。
【学校で講義を行う八宮さん。】
中学校の他に、小学校にも講師として招かれ、町が現在取り組んでいる「ダリアまつり」や「花火大会」などの事業を何故行う必要があるのかなど、講義を行ったという。
「町のイベントにしても、学校で授業を行うことにしても、小鹿野町で生まれ育っているので、地域のサポートをすることは当たり前の感覚でした。自分の周囲の人が楽しくなれるように行動すると、自然と地域貢献に繋がった感じですね。」という八宮さん。
【「小鹿野町を元気な子がいる町にしたい。」と笑顔で話す八宮さん。】
お話しを伺っていく中で、八宮さんの「周囲の人が楽しくなれるように」という想いが、お菓子の製造を通して、地域の発展にも繋がっていくと感じました。
〇 八宮さんのお薦めの“ぜひココ”な観光スポットを教えてください。
「小鹿野町の良さは、四季折々の自然の姿が見られることです。この時期ですので、冬から春にかけての変化を楽しんでもらうために、冬の風物詩の尾ノ内渓谷の氷柱「尾ノ内氷柱(※2)」と、小鹿野の春を象徴する「小鹿野春祭り(※3)」を紹介します。」
「まず、渓谷全体の景色が好きですね。吊り橋から見る景色、下に降りて見る景色、それぞれの良さがあってお気に入りの場所です。夏には、沢登りもできますし、滝壺もきれいですよ。冬には壮大なスケールの氷柱があって、夜はライトアップされていたりして、また新しい表情を見せてくれます。」という八宮さん。
【尾ノ内渓谷は、一番滝、油滝に代表される大小の滝が数多くみられ、また、カタクリの群生地やシャクナゲ園などもあり、花の名所にもなっています。】
【1月中旬から2月下旬には、尾ノ内沢から水を引いて、周囲約250m、高さ60mにも及ぶ氷柱が作られ、ライトアップも人気です。】
「冬が明けて、春になると「小鹿野春祭り」ですね。3年間開催できていませんが、再開できることを祈念して紹介します。」
「お祭りでは、春日町、上町の2台の屋台と、新原、腰之根の2台の傘鉾の4基が町内を曳行し、秩父夜祭と同じくらい豪華絢爛な屋台が見られます。」
【小鹿神社の例大祭「小鹿野春祭り」の豪華絢爛な屋台。】
「中でも、上乗り、反り木、拍子木、金棒つきと呼ばれる役人(やくびと)が着ている、町内ごとの揃いの祭り衣装ですとか、屋台や傘鉾の先頭に立つ金棒つきを、ひときわ華やかな衣装の女子小中学生が務めていることが魅力ですね。しゃんしゃんと鳴らす金棒の甲高い音色は、祭りの気分が盛り上がります。」
【役人(やくびと)が装う町内ごとの揃いの祭り衣装。】
【しゃんしゃんと音を鳴らし、屋台、笠鉾を先導する金棒つき。】
「屋台の上では小鹿野歌舞伎が行われますし、屋台の回し方はちょっとした仕掛けがあって面白いです。秩父夜祭とはまた違った雰囲気が味わえると思いますよ。お祭りが再開できた時には、是非お越しください。」という八宮さん。
【屋台上で演じられる小鹿野歌舞伎。】
【屋台を回す際に操作する仕掛け。】
お話しを伺って、冬の静寂な氷柱から春の賑やかな春祭りを想像し、小鹿野町の季節の変化を楽しみたいと感じました。
今回の記事を通じて、小鹿野町の人の温かさに触れ、四季折々の風情ある景色を楽しみに、小鹿野町を訪ねてみてはいかがでしょうか。
[取材日:2022年12月22日、記事公開日:2023年2月15日]
※掲載している情報は取材日現在のものです。
※令和2年度から令和4年度の「小鹿野春祭り」は、中止となりました。
※撮影時のみマスクを外しています。
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