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掲載日:2024年9月25日
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【横瀬町にある「コミュニティスペースさくらんぼ」でお話を伺いました。】
保育士として地元保育所に勤務する傍ら、「コミュニティスペースさくらんぼ」(※1)の店長として運営を担っている木土さんから、日頃の活動や秩父地域の“ぜひココ”な観光スポットについてお話を伺いました。
※1 コミュニティスペースさくらんぼ(横瀬町観光WEBサイト)
コミュニティスペースさくらんぼFacebook ※店休日のお知らせなど
〇 木土さんの日頃のお仕事や活動について教えてください。
「平日の午前中は保育所に勤めていて、午後は「コミュニティスペースさくらんぼ」で店長をしています。「さくらんぼ」は、父(「サクラ住研」社長 昭夫さん)が会社の新事業として企画したもので、地元の空き家を活用した、子供から大人まで、誰もが気軽に立ち寄れる集いの場です。横瀬町の「よこらぼ」(※2)に提案して、採択されたときは、本当に嬉しそうでした。」
※2 よこらぼ採択No.39川西のコミュニティスペースさくらんぼ(横瀬町ホームページ)
【2018年11月にオープンした「さくらんぼ」の外観。ペンキは木土さんが塗った。】
「さくらんぼ」オープンまでの準備期間が短い中で、日々多忙にしている父親の姿を見て、木土さんも力になりたいと、空き家の改装作業を行った。
「昔で言う縁側で、おばあちゃんも、おじいちゃんも、子供たちも一緒に話ができるような、くつろげる場所をイメージしてつくりました。」「ここの場所を一から手づくり、DIYでやれたというのが自分の強みになりました。駄菓子のポップなども手づくりで書いたんですけど、これからも自分の手書きでやりたいな、という気持ちがあります。」という木土さん。
懐かしさと温かさのある古民家に、自分でつくったという愛着が加わっている。
【昭和の懐かしさがある「さくらんぼ」の内部。窓辺には縁側がある。】
誰もが利用できる「さくらんぼ」だが、利用者で一番多いのは、子供たちだという。
「お友達と待ち合わせてくる子がほとんどです。小学校の高学年が多いのですが、友達とゲームをしたり、宿題をする子もいたり、それぞれくつろいでいます。駄菓子があるのでお菓子だけ買いに来る子もいます。低学年だと親御さんと一緒にお菓子を買いに来る、という感じが多いですね。」
「未就学児を連れたお母さんたちもここを気に入ってくださって、お子さんを遊ばせるスペースに使っていただいています。」
【ゲームをしたり、宿題をしたり、それぞれが好きなことをして過ごす子供たち(2019年11月撮影)】
【駄菓子詰め放題に挑戦中の子供たち】
「私は先生としてここにいるのではなくて、店番の大人という風にしてます。子供たちだけで遊んでいる場合がほとんどですが、ちょっともめたり、ヒートアップしているようなことがあったら、「どうしたの?」って声をかけて、お互いの話を聞いて仲介したこともあります。」と木土さん。
その他にも、地域のシニア世代の方たちが俳句の会で「さくらんぼ」を利用しているという。
「みなさん、ここに来る前に札所だったり、神社だったり、いろいろな観光スポットを巡って俳句を詠んで、ここで句会を開いています。」
【句会を開いているシニア世代のみなさん(2019年7月撮影)】
「みんなの笑顔を見たり、楽しくおしゃべりをしている声を聞くと元気をもらえますし、そういう時にこの場所をオープンしてよかったなって感じます。」という木土さん。
「今後はもっとシニア世代の方にこの場所を知ってもらって、利用してもらいたいです。それから、観光客の方や、普段都内でお仕事をされている方のテレワークでも利用してもらいたいと思っています。」とも。
【昨年2月に行った習字イベントの様子】
「さくらんぼ」は、子供たちにとって親でも先生でもない大人(木土さんやシニア世代のみなさん)がいる場所。昔の駄菓子屋のおじちゃん、おばちゃんのように適度な距離感がある「ナナメの関係」にある大人が見守っていてくれて、ときには話も聞いてくれる安心できる場所。
木土さんのお話を聞いて、子供たちはもちろん、親を含めた地域住民が暮らし続けていく上で、大切なコミュニティスペースになっていると感じた。
〇 木土さんのお薦めの“ぜひココ”な観光スポットを教えてください。
今回は、お薦めの観光スポットに木土さんと一緒に訪問しました。
(1)横瀬町の農園で「いちご狩り」
「いちご狩りがお薦めです。横瀬町では一年中味覚狩りを楽しめますが、特にいちごが好きで、この時期、よく家族でいちご農園に出かけます。」という木土さん。
横瀬町内には9つの農園があり、例年、1月~6月上旬まで「いちご狩り」(※3)が楽しめる。
【木土さんお薦めの「いちご狩り」(撮影協力「上の原農園」)】
【横瀬のいちご(画像は、埼玉県オリジナルの品種「あまりん」(※4)」)】
※3 横瀬町のいちご情報(横瀬町観光WEBサイト) (開園状況は各農園により異なるため、こちらを参考にしてください。)
※4 いちご品新種「かおりん」「あまりん」(埼玉県ホームページ)
(2)アニメ「心が叫びたがってるんだ。」の舞台地
「それから、「コミュニティスペースさくらんぼ」からも近い、札所10番大慈寺(だいじじ)(※5)を御紹介します。このお寺は、アニメ「心が叫びたがってるんだ。(通称:ここさけ)」の舞台になったお寺です。」
【秩父札所10番大慈寺】
※5 第十番 万松山 大慈寺(秩父札所連合会ホームページ)
「以前、お寺で実写映画のロケがあった時、父と私もエキストラで参加したんです。父は法被を着て結構映っていました。主演の中島健人さん、かっこいいですよね。」と、現地を訪ねて当時を思い出し、嬉しそうに語る木土さん。
大慈寺を訪れた後は、「ここさけ」に登場した「本当の自分」ゆきバス停を訪ねました。
【「ここさけ」で「玉子の願掛け」が飾られていた祠】
【「ここさけ」絵馬。訪れた多くのファンの願いや感謝の気持ちが書き込まれている。】
【ここさけ「本当の自分」ゆきバス停。大慈寺からは徒歩6分のところにある。】
(3) 散歩の途中に横瀬町の美味しい“シフォン”ケーキ!
「最後に横瀬町のシフォンケーキをお薦めします。美味しいお店(※6)があって、景色が素敵な寺坂棚田(※7)や札所7番法長寺(※8)の近くにあるので、天気のいい日に散歩の途中で立ち寄ってもいいですね。」と木土さん。
「シフォン」 は、絹で織られた薄い布のこと。絹で織られた薄い布のようにふんわり軽い食感で、生地の様子が薄い絹織物(シフォン)のようにきめ細かいことから「シフォンケーキ」と名付けられたと言われている。
木土さんのお話を聞いて、横瀬町には「秩父絹」発祥の地、城谷沢の井(しらやさわのい)(※9)があることを思い出した。札所7番からは歩いて20分程度。散歩の途中でシフォンケーキのお店に立ち寄り、そのまま絹つながりで、かつて絹布の染色に用いたといわれる井戸まで足を延ばしてみようかな、と思った。
【「アスコット」のシフォンケーキ。グルテンフリー。町内農園のいちごを使用。】
※6-1 米粉のシフォンケーキ アスコットInstagram(自宅工房販売日、イベント出店日等はこちらからチェックを。)
【「ふらわー*えっぐ」生食感のシフォンケーキ。材料にこだわり、添加物も不使用。】
※6-2 ふらわー*えっぐFacebook ふらわー*えっぐInstagram
【「牛伏堂」といわれる秩父札所7番法長寺。本堂前にある牛の石像と木土さん。】
※8 第七番 青苔山 法長寺(秩父札所連合会ホームページ)
※9 秩父絹発祥の地 城谷沢の井(横瀬町ホームページ) ※近くには 第八番 清泰山 西善寺(西善寺ホームページ) がある。
横瀬町を散歩して路地を曲がると、突如、正面に一際大きな武甲山が見えることがある。豊かな緑で、どこか懐かしい棚田のある風景を眺めながら歩いたり、札所を巡ったり、いちご狩りやシフォンケーキなど美味しいグルメ(※10)を楽しんだり。武甲山を感じながら、一日かけて横瀬町の春を満喫してみたい。
※10 横瀬町グルメマップ(横瀬町観光協会発行) 内側(PDF:1,236KB) 外側(PDF:1,070KB)
[取材日:2021年1月21日、記事公開日:2021年3月31日]
※掲載している情報は取材日現在のものです。
※撮影時のみマスクを外しています。
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