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掲載日:2024年6月18日
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西部地域振興センターでは、管内のNPO法人の事業所などを訪問して取材を行っています。
ここではNPO法人の活動などを掲載し紹介します。
飯能市スポーツ協会は、昭和24年に創立し、平成19年にNPO法人となりました。
「スポーツの振興、市民の健康増進、体力づくり」を目的に市民スポーツ、生涯スポーツの普及推進や各種スポーツ教室の開催、各種大会・イベントなどを実施するほか、スポーツを通じて子どもたちの健全育成支援を行っています。
令和2年には認定NPO法人の認定を受けるなど、組織としてのレベルアップにも積極的に取り組んでいる法人です。
飯能市スポーツ協会が後援し、運営にも協力している「第22回飯能新緑ツーデーマーチ」の会場にて、NPO法人設立当初からのメンバーであり平成29年度から会長を務められている岡部素明さん(下写真)にお話を伺いました。
当協会の主な活動はスポーツ振興事業、指定管理事業、収益事業の大きく3つに分かれます。
市内にあるスポーツ関連団体の活動の支援や、市の事業への協力、スポーツイベントの実施など幅広く活動をしています。
当協会には、野球やバレーボール、空手や剣道などの競技ごとの団体のほか、9つの行政区ごとにある地区スポーツ協会など、合計37のスポーツ関連団体が加盟しており、その活動を支援しています。
市の事業には、今回のツーデーマーチや毎年1月に開催している「奥むさし駅伝競走大会」などで運営に協力しています。「奥むさし駅伝競走大会」は、昭和27年から平成11年まで行われていた「奥武蔵駅伝競走大会」の流れを汲む歴史ある大会で、中学校駅伝にはパリ五輪日本代表に選ばれた日高市出身の小山選手も出場経験があります。
他にも、親子ボルダリング教室、親子カヌー体験教室などを企画・開催していまして、どちらのイベントも大変好評をいただいています。
また、駿河台大学の先生で当協会の副会長でもあります狐塚さんを筆頭に、主に子どもたちに向けてコオーディネーショントレーニングを推進しています。コオーディネーショントレーニングは運動学習能力の向上を目的としたトレーニングです。トレーニングを活かして子どもたちがもっと楽しんでスポーツができるようになれば嬉しいです。
このように市民がスポーツに親しめる機会を提供しているほか、安心してスポーツを楽しめるような環境づくりの一環として加盟団体にコンプライアンス研修を実施しています。
市内にある体育館や運動場などの運動施設、都市公園を管理・運営しています。
昨年の4月には、阿須運動公園ホッケー場の人工芝を張り替えてリニューアルオープンしました。
市内外のホッケーチームの活動場所として利用されるだけでなく、ホッケー全国大会の会場としても使われています。
このほか、収益事業として、体育館や運動施設に飲料メーカーから販売手数料を受け取り、自動販売機を設置しています。
そこで得た収入はスポーツ振興事業などに活用しています。
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コロナ禍では多くの活動が制限され、当協会や加盟団体にとっても非常に厳しい時期でした。
制限が解除された今でも、影響がなくなったとは言えず、多くの地区でコロナ禍以前のレベルで参加者を集めることに苦慮している状況です。住民の意識の変化だけでなく、私たち開催する側もブランクがある中で、どのように乗り越えて、以前のような活況を取り戻していくかが課題となっています。
私の個人的なつながりがきっかけとなって、思いもかけず市内のボルダリング施設を経営されているかたとお話しできる機会に恵まれました。その後、縁もあってその施設を活用した「親子ボルダリング教室」の開催を実現することができました。企画を進めていく中で組織内から消極的な声があがるなど、決してとんとん拍子とはいきませんでしたが、苦労した甲斐があって参加者の募集を始めるとすぐに定員が埋まってしまうほど人気のイベントになっています。
人と人とのつながりで始まった、私としても思い入れがある事業です。
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令和2年12月に認定NPO法人の認定を受けました。スポーツ協会が認定NPO法人になる例は全国的にも珍しいと思います。
私が会長に就任した時、直感的に当協会は認定NPO法人になれると感じました。そこから約2年間の準備期間を経て、認定を受けるに至りました。
認定NPO法人になれば社会的信用度が増し、各種優遇措置が受けることができます。ただ、それはこれまでより明朗で緻密な会計事務が求められるということでもあります。そのため、要件を整えていくにあたって、特に事務の職員には多くの負担をかけてしまったことと思いますが、最終的にはその意義を理解してくれました。職員の事務への意識が変わったことも認定NPO法人になった成果の一つです。
飯能市内の多くを占める山間地域では子どもたちをはじめとした住民の数が減り、地理的な条件も相まって、スポーツができる機会を提供し続けることが難しくなっています。
小中学校合同で運動会を開催するなど、地区協会の努力や工夫により継続できている行事もありますが、今後状況はますます厳しくなっていくでしょう。
そもそもコロナ禍を経て人々の交流が希薄になる中で、スポーツを通じて人と人がつながる機会を提供していきたいというのが当協会の考えです。具体的な方法については模索しているところですが、少しずつでも状況を変えていきたいと思います。
飯能市ではホッケーが非常に盛んで、「ホッケーのまち飯能」を市内一丸となって推進しています。
市内には、阿須運動公園、美杉台公園、駿河台大学と公式試合に対応したホッケー場が3か所あり、これは全国的にも珍しいことです。
ホッケーをプレイする環境も整っており、小学校から中・高・大学、社会人までのどのステージにおいても、ホッケーチームやクラブ活動があり、飯能市内でホッケーをすることができます。
先日マレーシアで開催された国際大会で、ホッケー男子日本代表チームが優勝しました。代表チームのキャプテンは、市内に拠点を置く社会人チーム「ALDER(アルダー)飯能」に所属している藤島来葵(らいき)選手が務めました。ホッケー女子日本代表チームはパリ五輪の出場を決めています。そうしたいい流れに乗って、ホッケーの競技自体の知名度を高めていき、市や大学とも連携を深めて、飯能市をさらに盛り上げていければと思います。
岡部会長をはじめ協会の皆さま、お忙しい中でも快く取材にご協力いただきましてありがとうございました!
住所:埼玉県飯能市大字阿須812番地3
電話番号:042-972-1300
ホームページ:認定NPO法人 飯能市スポーツ協会 (hanno-sports.jp)(別ウィンドウで開きます)