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掲載日:2024年2月2日
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喜多の家は、JR京浜東北線の「川口駅」東口駅前で川口のソウルフードである「太郎焼」を販売する「太郎焼本舗」を運営し、1953年の創業以来、老舗ならではの伝統の味を守り続ける企業です。
1953年に北澤勇之氏(現代表取締役 北澤 文子氏の実父)により川口駅前で創業されました。
創業者の死去に伴い、2022年に北澤文子氏が代表取締役に就任しています。
2023年に、川口商工会議所が主催する「川口 i-mise(いい店)大賞2023」の小売・サービス部門の「i-mise賞」に同社が運営する「太郎焼本舗」が選ばれるとともに、同じく川口商工会議所が主催する「第3回川口の元気経営大賞」の中小企業部門において優秀賞を受賞しています。
かわぐちキャスティ内に店舗を構えており、川口駅東口のデッキを出て真正面に3階店舗があり、3階店舗の真下に1階店舗があります。
会社のホームページにも紹介されているように、2022年6月に「踊る!さんま御殿!!」、2021年6月に「よじごじdays」、2018年5月に「モヤモヤさまぁ~ず2」など、数多くのテレビ等のマスメディアに取り上げられるとともに、最近ではYouTube等のインターネットメディアでも川口の名物「太郎焼」の紹介動画が数多くアップされるなど、川口名物としての認知度が日々増しています。
「太郎焼本舗/3階店舗」の様子
「太郎焼本舗/1階店舗」の様子
今回、企業訪問ということで看板メニューの「太郎焼」はもちろんのこと、その他のメニューも含めてこだわり等について話を伺いました。
「太郎焼」の名前の由来は、先代社長が親しみやすく覚えやすいようにということで名付けたそうです。
「太郎焼」は創業以来、変わらぬ味を守っているとのことですが、その甘味に多くの支持があるのがそのゆえんです。
ホームページにもあるように、体が疲れた時に、糖分を含んだ物を食べると回復に良いようですので、その事も多くの市民が太郎焼を求めてきた理由なのかもしれません。また、昔から「あずき」には解毒作用の効果があると言われ、「あずき」を常食すると体内の毒素が排出しやすくなると言われており、体にもよいとのイメージがあったのかもしれません。
今回、「太郎焼の特徴は何ですか?」という質問に対して、その一つが太郎焼の機械が「オートメーション」という点が挙げられました。
創業者が、ものづくりの盛んな川口の地において近所の機械屋と相談し、この自動で太郎焼を焼き上げる機械を開発したそうで、この機械は特許も取得しています。
そのような事実も、ものづくりのまちである川口の名物として名声を築く一因となったのかもしれません。ちなみに、一つの機械に40枚の板があり1周すれば焼き上がりとなります。
次に、「太郎焼がいわゆる今川焼や大判焼といわれているものと異なる点は何ですか?」と率直に聞いたところ、あんこが量が他と違って皮のふちギリギリまで入っている点と教えていただきました。
あんこの原材料は北海道産のみを使用した小豆、砂糖、水あめとのことです。ちなみに、2階が製餡場になっているとのことでした。
また、皮までおいしいのが特徴ですとの回答をいただきました。皮の原材料については、太郎焼用に特別に調合されたミックス粉を使用しており、はちみつに含まれる果糖等が配合されているとのことです。
焼きたての太郎焼を口にほおばると、アツアツのあんこと香ばしくておいしい皮のハーモニーが、口の中一杯に広がります。
また、太郎焼よりも3割甘味を控えた新太郎焼、あんことは違った美味しさのカスタードクリームも人気です。
「太郎焼本舗/3階店舗」の内部の様子、最後の写真は焼きたての「太郎焼」
こだわりの北海道産の小豆と特別に調合された太郎焼ミックス粉
企業として、伝統の太郎焼を基本としつつも、甘さ控え目の新太郎焼やあんこの代わりにカスタードクリームを使用するなど時代の流れの中で提供されるメニューも変化していきます。
他にもたい焼きといったメニューや季節限定で天津甘栗や冷やししるこを販売しています。
【販売メニュー/写真は会社ホームページ「お品書き」から引用】
【 太郎焼 】
創業以来、変わらぬ味を守っている太郎焼。甘味を控えた新太郎焼や、あんことは違った美味しさのカスタードクリームも人気です。
〇創業以来の甘味小倉あん、〇新太郎焼(甘味3割控えめの小倉あん)、〇カスタードクリーム
※新太郎焼は、1階店舗でのみ販売
【 たい焼 】
太郎焼とは違った味をお楽しみください。
〇小倉あん、〇チーズクリーム、〇チョコレート
【 天津甘栗(季節商品) 】
お店で焼いて販売しています。
販売期間:10月~4月頃
【 冷やししるこ(季節商品) 】
白玉4個入り。お持ち帰りできます。
販売期間:5月~9月頃
【 小倉あん 】
おはぎ、おしるこ等、幅広くご利用いただけ、パンにつけて召し上がるのも好評です。
今回、喜多の家「太郎焼本舗」を訪問したきっかけの一つは、2023年に川口商工会議所が主催する「川口 i-mise(いい店)大賞2023」の小売・サービス部門の「i-mise賞」に同社が運営する「太郎焼本舗」選ばれたためです。
選定の理由は、川口市民のソウルフードであること、1953年の創業以来、変わらぬ味を守り続けている点、また、甘さ控えめの新太郎焼やカスタードクリームなどのバリエーションが豊かであり、それらの人気も高いことなどです。
【参考/「川口 i-mise(いい店)大賞2023」のリーフレットから抜粋】
「川口 i-mise(いい店)大賞2023」リーフレットから該当部分を抜粋
【参考/川口商工会議所:川口 i-mise 大賞2023】
https://1110yeg.jp/kawaguchi-i-mise/award2023/
受賞店舗の盾 (川口 i-mise 大賞2023/受賞店舗の紹介ホームページ)
店舗前には川口 i-mise 大賞受賞店の「のぼり」が輝いています!
埼玉県南部地域振興センターのホームページにおいて管内(川口市、蕨市、戸田市)でがんばっているお店を紹介する「地域で頑張る元気な商店の紹介」の中でも、「太郎焼本舗」を紹介しています。
この機会に是非ともご覧ください。
【地域で頑張る元気な商店の紹介/「太郎焼本舗」のリンク先】
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0102/nanbusanrou/r5shoutenhoumon/tarouyakihonpo.html
加えて、川口商工会議所が主催する「第3回川口の元気経営大賞」の中小企業部門において優秀賞を受賞しています。
表彰式当日に会場を訪問させていただきました。その場に来賓として参加されていた奥ノ木川口市長から、太郎焼が川口の名物であることへの賛辞はもちろんのこと、「新メニューのあんパンがおいしいけれど、数量限定なのですぐに売り切れてしまう。」との発言もあり、太郎焼はもちろんのことそれ以外のメニューも素晴らしいとのコメントが寄せられていたのが好印象でした。
【参考/「第3回 川口の元気経営大賞」のリーフレットから抜粋】
「第3回 川口の元気経営大賞」リーフレットから該当部分を抜粋
【参考/川口商工会議所:川口の元気経営大賞】
https://www.kawaguchicci.or.jp/keieitaisyo2023/
優秀賞の盾 (第3回川口の元気経営大賞/優秀賞の紹介ホームページ)
今回、様々な興味深い話を聞かせていただく中で、「太郎焼」を昭和、平成、令和と親子三代に愛される川口の名物にまで築きあげてきた実績と川口の伝統である太郎焼の味を守り続けることの大変さなどを伺うことができ、「これほどにまで多くの人に愛される太郎焼は本当にすごい!」と改めて実感しました。
その一方で、伝統はしっかりと守り続けながらも時代の潮流を読みながら新たな味を提供しようと弛まざる努力を続ける企業としての心構えや飲食業界にとって大変厳しい時期となったコロナ禍を懸命に乗り越えようと努力する企業の姿勢を目の当たりにして、大いに感動しました。
そして、何よりも北澤代表取締役と北澤専務取締役が親子仲良く楽しそうにしていて、それがお店の雰囲気づくりに大いに貢献している様子を目にして、心が温まりました。
ご対応いただきました有限会社喜多の家の北澤文子代表取締役、北澤知久専務取締役ありがとうございました。
太郎焼本舗・3階店舗前にて撮影
有限会社喜多の家
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