トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 2024年度 > 2024年10月 > 令和6年度埼玉農業大賞の受賞者が決定しました -11月16日(土曜日)に表彰式を行います-
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発表日:2024年10月23日11時
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部局名:農林部
課所名:農業支援課
担当名:普及活動担当
担当者名:村松・中野
内線電話番号:4048
直通電話番号:048-830-4047
Email:a4040-03@pref.saitama.lg.jp
埼玉農業大賞は、本県農業の模範となる優れた農業経営を実践する農業者等、地域農業の振興や社会の活力向上に優れた功績を上げている農業者、テクノロジーを活用して本県農業に変革をもたらす革新的な農業のモデルを作っている企業等を表彰します。
このたび、令和6年度埼玉農業大賞の受賞者が決定しました。
11月16日(土曜日)に開催される「2024彩の国食と農林業ドリームフェスタ」の開催記念式典にて、知事から各受賞者に表彰状を授与します。
社会情勢や環境の変化に的確に対応して、経営の改善を行いながら、優れた農業経営を行っている個人、法人又は団体を表彰
大賞 アルファイノベーション株式会社(白岡市)
起業当初からねぎの栽培に取り組み、計画的に経営規模を拡大し良好な経営を行ってきた。全国の生産者と提携して納品体制を構築することで取引先への安定供給を実現している。
農業における担い手不足と障がい者の就労機会不足という課題を解決するために、起業後まもなく特定非営利活動法人を設立し、農福連携事業に長年に渡り取り組んでいる。
生産者の高齢化等により、地域の特産物である梨の栽培面積が著しく減少していることを憂慮し、新たに梨の生産を開始して産地の振興を目指している。
優秀賞 株式会社花園たまや(深谷市)
雛から自社で育て、パック詰めまで一連の作業工程を自社完結させる効率的な生産体制を確立した。また、社員の意見を反映させて働きやすい職場環境を整備し、地域の女性雇用機会の創出にも貢献している。
自社直売所を改装し、鶏卵だけでなく地元製造業者と連携した菓子の開発・販売、地元農業者の野菜等の販売も行い、自社の収益拡大と地域の経済活性化の双方を実現している。
新たに鶏ふん発酵機を導入して堆肥の製造・販売を開始し、未利用資源の地域内循環を図り、周辺農家の経営コスト低減にも貢献している。
地域農業の振興や社会の活力向上に優れた功績を上げている個人、法人又は団体を表彰
大賞 株式会社風の丘ファーム(小川町)
米、麦類、大豆、野菜を約40年間にわたり化学農薬・化学肥料を使用しない農法で栽培し、大量生産・大量流通が難しい有機農業で安定した生産供給を可能とする技術を確立した。
研修生を積極的に受け入れ、ほ場での技術指導、座学による勉強会を開催し、技術習得の支援をするほか、農地の確保や生産した有機農産物の販路の確保など支援を行うことで、地域の新規就農者の定着と増加に貢献した。
地域に多くの新規就農者や移住者を呼び込むことにつながり、現在では有機農業が地域の特色になっている。
優秀賞 株式会社ふるさと両神(小鹿野町)
前身の農協時代から全国に先駆けて原料購入から製品加工までを一貫して行う農産加工事業に取り組み、こんにゃくをはじめとした地域農産物を活用した加工品製造・販売を行っている。
近年では、地域で栽培されるかぼすを活用し、大手企業と連携した加工品開発や、農作物被害を防ぐために捕獲したシカ肉加工品開発など、未利用資源を活用した商品開発にも積極的に取り組み、地域農業の活性化や収益向上に貢献している。
テクノロジーを活用し、本県農業の課題を解決する新たな農業のモデルを作っている企業等を表彰
大賞 第一実業株式会社(第一実業ベリーズファーム)(毛呂山町)
いちご苗を生産するに当たり、管理された無菌状態の施設内において、一般的な手法と比較して数百倍の増殖速度を可能とする培養苗生産技術を開発した。この技術によって育苗した「メリクリーン苗®」は小苗のため、生産者への輸送も効率的に行うことができる。
育苗作業はいちご生産者にとって年間の収益に直結する重要かつ負担の大きい作業だが、本技術を用いた苗を導入することで設備費用や労力の削減が可能となる。
いちご苗の供給が増加することで、生産者は優良苗の確保が従前よりも容易になることから、県育成品種の生産拡大が期待できる。
優秀賞 有限会社メーコー精機(さいたま市)
農業用ハウス内の循環扇を利用する細霧冷房装置を開発した。
高圧チューブを使用したリングノズルを循環扇前に設置し、風と共に細かい霧をハウス内に噴霧することで、施設内が高温となることを防止する。夏期の高温対策技術として普及することが期待される。
ハウス内に既に設置されている循環扇と組み合わせることで、コスト低減が可能で導入が比較的容易である。
(1)日時 令和6年11月16日(土曜日) 11時~正午
(2)会場 熊谷スポーツ文化公園(熊谷市上川上300)内 特設ステージ