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掲載日:2023年7月14日
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農業遺産とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、景観、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、 将来に受け継がれるべき重要な農林水産業システムを認定する制度です。
国連食糧農業機関(FAO)が認定する世界農業遺産と農林水産大臣が認定する日本農業遺産があります。
農林水産省ホームページ(世界農業遺産・日本農業遺産(別ウィンドウで開きます))
埼玉県内では、武蔵野地域が世界農業遺産及び日本農業遺産に、比企丘陵地域が日本農業遺産に認定されています。
武蔵野地域(川越市、所沢市、ふじみ野市、三芳町)では、江戸時代から木々を植えて平地林を育て、集めた落ち葉を堆肥として活用する伝統的な農業が営まれています。大都市近郊でありながら景観や生物多様性を育むシステムが今なお継承されていること等が評価され、平成29年3月に日本農業遺産に、令和5年7月に関東初の世界農業遺産に認定されました。
比企丘陵地域(滑川町、東松山市、熊谷市、嵐山町、小川町、吉見町、寄居町)では、谷津地形(丘陵地で形成された谷状の地形)を活かして多数のため池を築き、谷津田での稲作と谷津斜面での少量多品目の畑作を行っています。天水のみを水源とするため池が今なお現役で使われ、「沼下」と呼ばれる伝統的な水利組合組織により精緻な配水システムが継承されていること、貴重な生態系が維持されていることが評価され、令和5年1月に日本農業遺産に認定されました。
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