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掲載日:2023年12月5日
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このページでは、県内企業で働く方の声を掲載しています。
COM電子開発では、電気、電子、電波、電力の応用機械器具の設計、製造などの業務を行っています。航空機の航法援助装置など、高い品質を要求される製品の製造に取り組んでいます。顧客のニーズに応じて、開発、製造、現場での施工まで一貫して行えることが当社の特徴です。
プリント基板の電子回路などの設計
入社して2年目です。入社して、基板上の回路設計を担当しています。電子機器内部などにある電子回路の設計です。
顧客からは、こういった性能、大きさの装置を製作してほしいと仕様が提示されます。それを受けて、基本的なイメージをデザインします。更に詳細な要望を伺いながら、材質、形状などを検討しつつ、電子回路に搭載する部品を選定するなど、詳細に搭載する回路を設計します。
その後、検査担当や納入担当と意見交換しながら連携して製品として仕上げていきます。
顧客対応、技術・業務内容など、先輩からOJTの形でアドバイスをもらいながら仕事を進めてきました。
大学の専攻を生かして地元企業に
大学の工学部で情報システムを専攻したので、その専門知識を生かしたいと思っていたところ、大学で当社を紹介してもらいました。
学んだ電子回路の知識が仕事に役立つし、地元にも近いことから就職を決めました。
自分が中心となった製品も
仕事を進めるに当たって、ベテラン社員や先輩の指導のもと設計してきましたが、徐々に、こういう回路が良いのではないかと、自分から進言できるようになりました。
また、2年目になって、仕様の策定から、主要な回路設計、プログラムなど、私が中心となって関わらせていただけるような場合もあって、新入社員の時から成長できたと感じられます。
当社の製品には特殊な用途のものが多いので、自分が携わった装置が入った製品が街中で見かけるということはないですが、航空関係など重要な役割を果たしているという責任感と同時に誇らしさのようなものを感じますね。
先輩のアドバイスをもとに実践
設計といっても、チームで仕事を進めていく必要があるので、入社後は円滑なコミュニケーションを図っていくことに戸惑いがありました。急に慣れたわけではありませんが、2年目の今は、先輩の助けもあり、周囲や協力会社の方とも上手くやり取りできるようになってきたと思います。
初めて扱った製品で、納品前の検査で思ったような数値が出なくて、これはまずい、製品として出せない、と焦ったこともありました。ベテラン社員や先輩からのアドバイスをもとに回路を修正して何とか乗り切ることができました。
先輩には、仕事について幅広く教えてもらいながら実践して、分からないことを整理して、また教えてもらうということを繰り返してきました。まだ新米なので、先輩のアドバイスをもとに、もっと成長できればと思っています。
数学、理科などの基本が必要
小・中学生、高校生の時の、国数理の基本的な学習は、大学に入っても、社会人になっても、新しく勉強する際の礎になっているかなと思います。
電気の業界は、電磁気学などの理解に数学が必須なので、学校での数学と理科の勉強はベースとして大切です。
企画書や用語は英語が基本なので、英単語を読み取ることも必要ですが、段々慣れてきます。
あまり勉強は得意ではなかったので、数学とか理科とか深く学んでおけばよかったかなとも思います。
勉強の代わりと言ってはなんですが、小さい頃、身の周りのものを分解することが好きでした。ものの仕組みに興味があり、好奇心が養われてきました。そういう経験がこの職業に行き着いたし、仕事に役立っているかなと思っています。
自分の手で図面を書いたり、実際に手を動かしてものを作ったりという面白さ、達成感があると思います。
プログラム技術を高める
プログラムの技術を高めたいと思っています。当社の仕事では、パソコンと、基板の電子部品のうちマイコンやCPUを制御するプログラムが必要です。併せてパソコンで使うアプリケーションを作ることも必要で、幅広い知識を学ぶ必要があります。
小中学生もプログラミング教育が始まっており、ITに精通した若い世代が育ちます。5年、10年先でも先輩としてITと電気、電子の知識を持ち合わせた技術者になりたいと思っています。
技術的な好奇心があるので、仕事に関係している技術的な資格を取得することも必要だと思います。配線、回路の完成、システム設計などの作業の試験であるシーケンス制御作業の技能検定受検の準備も始めています。
ありがとうございました。