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発表日:2021年8月22日13時
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部局名:保健医療部
課所名:食品安全課
担当名:食品保健・監視担当
担当者名:馬場・八木
内線電話番号:3611
直通電話番号:048-830-3611
Email:a3420@pref.saitama.lg.jp
鴻巣保健所は、食中毒を発生させた(1)の営業者に対して、(2)の営業施設での営業停止の行政処分を本日おこなった。
埼玉県鴻巣市
飲食店営業
食品衛生法第6条違反
令和3年8月17日(火曜日)に上記営業施設において調理提供された食品を喫食した105名中54名に対して、腹痛、下痢を主症状とするウエルシュ菌による健康被害を生じさせた。
食品衛生法に基づく営業停止命令
令和3年8月22日(日曜日)
令和3年8月22日(日曜日)から令和3年8月24日(火曜日)まで3日間
なお、営業者は令和3年8月18日(水曜日)から営業を自粛している。
ウエルシュ菌
鴻巣保健所では営業者に対して、食中毒の再発防止を目的に、営業停止期間中、施設の消毒を指導するとともに調理従事者への衛生教育等を行う。
令和3年8月18日(水曜日)、鴻巣市内の学校関係者から「全寮制の学生複数名が、今朝から体調不良を呈している。」と連絡があり、鴻巣保健所が調査を開始した。
(ア) 喫食者 105名
(イ) 患者 54名 ( 男性50名、女性4名、全員20歳代 )
受診者6名、入院者なし。全員、快方に向かっている。
(ウ) 喫食日時 令和3年8月17日(火曜日)18時30分
(エ) 初発日時 令和3年8月17日(火曜日)21時
(オ) 主な症状 腹痛、下痢
(カ) 喫食メニュー 回鍋肉丼、定食(チーズ包みメンチカツ・チキンカツ、鶏肉とアスパラのバター醤油炒め)、大根のしょうゆ炒め等
(ア) 患者25名の便からウエルシュ菌が検出されたこと。
(イ) 患者の主症状及び潜伏期間が、ウエルシュ菌によるものと一致したこと。
(ウ) 患者の共通食が、原因施設で提供された食事に限定されること。
ウエルシュ菌は土壌などに広く分布する菌で、人や動物の腸管にも存在します。
この菌は熱に強い「芽胞(がほう)」と呼ばれる形態をとり、100℃の加熱でも死滅しません。カレーやシチュー等を大鍋で大量に作る場合、他の細菌は死滅してもウエルシュ菌の芽胞は生き残ります。調理後に適切に冷却せず放置すると、40℃~50℃で急速に増殖して食中毒の原因となります。
「給食用のスープ」「前日に調理したカレー」など、大量に作ったり、作り置きした食品は特に注意が必要です。
感染すると、6~18時間の潜伏期間の後、菌が作る毒素(エンテロトキシン)により下痢や腹痛を起こします。一般的に症状は軽く、多くは1~2日で回復します。
ウエルシュ菌が増えやすい「40℃~50℃」にしない事が大切です。
加熱調理した物であっても、放置せずになるべく早く食べましょう。保存するときはパックに小分けして冷蔵するなど、早く冷やす工夫をしましょう。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0708/kensyu-koza-panf/panf/index.html
食中毒を発生させた施設の行政処分について(PDF:295KB)