令和2年度における埼玉県内の障害者虐待への対応状況について

部局名：福祉部
課所名：障害者支援課
担当名：総務・市町村支援担当
担当者名：龍前

内線電話番号：3308
直通電話番号：048-830-3319
Email：a3300-08@pref.saitama.lg.jp

障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律（以下「障害者虐待防止法」という。）に基づく令和2年度における対応状況について、埼玉県分を取りまとめましたので公表します。

対応状況の概要

県内の市町村で受け付けた養護者（家族等）による障害者虐待に関する相談、通報件数は、令和元年度より63件増え、328件でした。

相談、通報があった328件のうち、市町村が虐待と認定した件数は、令和元年度より3件増え、88件でした。

虐待行為の類型（※1）は、身体的虐待65件、心理的虐待18件、放棄・放置10件、経済的虐待8件、性的虐待1件でした。
虐待を受けた人の障害種別（※2）は、精神障害36人、知的障害34人、身体障害14人、発達障害8人、難病1人、その他2人でした。
虐待を受けた人の性別は、女性49人、男性39人でした。
虐待を受けた人の年齢は、30歳台21人、20歳台18人、50歳台16人、40歳台13人、60歳台以上8人、小学生4人、中学生3人、就学前3人、10歳台（小中学生を除く）2人でした。
虐待を行った人の間柄（※3）は、父25人、母24人、兄弟姉妹19人、夫13人、息子3人、妻2人、娘1人、その他9人でした。
市町村では、必要に応じ被虐待者を一時保護、分離するなどの措置（31件）をとりました。

県内の市町村等で受け付けた障害者福祉施設従事者等による障害者虐待に関する相談、通報件数は、令和元年度より5件増え、123件でした。

相談、通報があった123件のうち、市町村が虐待と認定した件数は、令和元年度より10件増え、32件でした。

虐待が行われた施設は、共同生活援助（グループホーム）12件、施設入所支援6件、放課後等デイサービス6件、療養介護2件、生活介護2件、就労継続支援A型2件、行動援護1件、就労継続支援B型1件でした。
虐待行為の類型（※1）は、心理的虐待15件、身体的虐待14件、性的虐待9件、放棄・放置4件、経済的虐待3件でした。
虐待を受けた人の障害種別（※2）は、知的障害46人、精神障害43人、身体障害8人、発達障害3人、その他1人でした。
虐待を受けた人の性別（※4）は、男性48人、女性41人でした。
虐待を受けた人の年齢（※4）は50歳台22人、20歳台15人、小学生13人、30歳台10人、40歳台10人、60歳台以上8人、10歳台（小中学生を除く）4人、中学生2人でした。
虐待を行った人の職種（※3）は、生活支援員8人、管理者5人、児童指導員5人、サービス管理責任者3人、設置者・経営者2人、児童発達支援管理責任者2人、サービス提供責任者1人、その他従業員14人でした。
県・市町村では、再発防止を図るため施設等に対し指導を行い、改善計画の提出依頼を行うなどの対応をしました。

（※1）認定件数に比して多いのは、1件につき複数の種類の虐待が行われた事例があるため。

（※2）認定件数に比して多いのは、1人につき複数の障害がある事例があるため。

（※3）認定件数に比して多いのは、1件につき数人が虐待を行った事例があるため。

（※4）認定件数に比して多いのは、1件につき数人が虐待を受けた事例があるため。