埼玉県プラスチック資源の持続可能な利用促進プラットフォームにおける実証試験について～家庭から出たプラスチックごみ約180kgをリサイクルします～

埼玉県は、令和3年5月に設置した「埼玉県プラスチック資源の持続可能な利用促進プラットフォーム」^※1の取組として、家庭から出るプラスチックごみの回収実証試験を行いました。

この実証試験は、プラスチック資源の循環利用を促進するため、同プラットフォームの会員である桶川市の協力の下で実施したものであり、様々な種類のプラスチックごみを受け付ける回収拠点を設置し、住民の皆さまから持参いただいたプラスチックごみの種類や性状等を調査しました。

プラスチックごみの資源循環の促進等を目的としたプラスチック資源循環法^※2が令和4年4月に施行予定であり、埼玉県では今回の試験結果を参考にしながら、今後もプラスチック資源循環の実証試験を進めていきます。

 

※1 埼玉県プラスチック資源の持続可能な利用促進プラットフォーム：埼玉県版SDGsの取組の一環として官民連携を目的に設置

※2 プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律

1 実施日

令和3年8月12日（木曜日）

2 回収品目

家庭から排出される、汚れなどがないきれいなプラスチックごみ（食品の容器包装、家電リサイクル法の対象品、市で処理困難物とされているものを除く）

3 実施方法

事前に桶川市内2地区（合計約1,000世帯）を選定し、対象地区へチラシを配布し周知しました。

当日は対象地区内にプラスチックごみの回収拠点（集会所等）を各地区1か所設置し、住民の皆さまが持参していただいたプラスチックごみを職員が受け取り、種類等を調査しました。

4 調査結果

 回収は平日の1日限りでしたが、プラスチックごみを持参していただいた方は68組で、対象地区の1割弱の皆さまに御参加いただけました。

 持参いただいたプラスチックごみは520個、合計373kgでした。

 持参物の個数割合は、プランターが約29％で最多であり、続いてハンガー約8％、食品ケース約3％でしたが、他にも通常のごみ集積所に出せるシャンプー容器や小さいプラスチック製品なども含め、大変多くの種類のプラスチックごみが回収できました。

 現在でも、リサイクルに活用可能な、汚れや劣化の少ない質の良い衣装ケース、食品ケース、ごみ箱などが全体の半分程度の約180kg（2tダンプトラック1台分）に達し、これらは、再生材としてリサイクルされる予定です。

 プランターなど屋外で保管されていたものは劣化が激しく、リサイクルしにくいことも確認されました。

 プラスチック以外のごみなど、回収対象以外のごみを持参した方はおりませんでした。

5 今後の対応

平日に、住民の皆さまに持参していただく実証試験でしたが、チラシを活用した事前周知により、回収対象としたプラスチックごみを種類・量とも多く回収することができました。

今後は、プラットフォームの会員企業（リサイクラー）が希望する品目を回収対象とすることや、プラスチックごみの回収量がより多くなるよう、期間や場所を増やすなど回収方法の検証を進めます。

こうした実証を進め、会員企業が県内自治体のプラスチックごみをプラスチック製品へリサイクルする循環モデルの新規作成を目指していきます。

プラスチック資源循環は、SDGs^※3の目標12「つくる責任、つかう責任」や目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に関連する重要な取組です。

埼玉県は、今後も市町村と連携したプラスチック資源循環の取組を推進します。

※3 SDGs:2015年に国連で採択された17の持続可能な開発目標

6 お問合せ先

（実証試験の詳細に関すること）

埼玉県 環境部 資源循環推進課 中山、萩原

電話:048-830-3106（直通） E-mail: a3100-06@pref.saitama.lg.jp

 

（「埼玉県プラスチック資源の持続可能な利用促進プラットフォーム」に関すること）

埼玉県 環境部 資源循環推進課 江原、豊田

電話:048-830-3108（直通） E-mail:a3100-02@pref.saitama.lg.jp

ホームページ: https://www.pref.saitama.lg.jp/a0507/saitama-plasticsplatform.html

報道発表資料（ダウンロードファイル）

埼玉県プラスチック資源の持続可能な利用促進プラットフォームにおける実証試験について～家庭から出たプラスチックごみ約180kgをリサイクルします～（PDF：150KB）

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