カーボンオフセット・マッチングが成立しました～株式会社八木橋と熊谷市～

　県では、目標設定型排出量取引制度において発行される環境価値である超過削減量（クレジット）の活用の場を広げ、CO₂の更なる排出削減を促進するため、このクレジットを制度対象外事業者に活用してもらうためのマッチングを進めています。

　このたび、株式会社八木橋が熊谷市へクレジットを提供することで、熊谷市の事業活動において排出されるCO₂のオフセット（埋め合わせ）を行うマッチングが県の仲介により成立しました。このようなマッチングの成立は県内で2例目です。マッチングにより、県内で開催される環境啓発イベントにクレジットが使用されるのは初めてのことです。

1　株式会社八木橋から提供されるクレジット

（1）クレジットを創出した事業所（CO₂削減を行った事業所）

八木橋百貨店　（熊谷市）

※ 目標設定型排出量取引制度の対象事業所

（2）提供するクレジットの量

100 トン-CO₂

※ 設定された削減目標に対し、株式会社八木橋が更なる削減努力を行ったことにより、目標を上回って削減されたものの一部

※ 約20 haのブナ林が1年間に吸収するCO₂量に相当

2　熊谷市においてオフセットされる事業活動

（1）くまがやエコライフフェア2023で排出されるCO₂

5トン-CO₂

令和5年5月20日から21日まで八木橋百貨店カトレアホール等で開催される熊谷市の環境啓発イベント（くまがやエコライフフェア2023）において、会場での電力の使用や設営に係る車両の運行等に伴って排出されるCO₂

（2）今後の熊谷市の事業で排出されるCO₂

95トン-CO₂

今後、熊谷市で実施する事業のうち、株式会社八木橋が賛同する事業から排出されるCO₂

※ 熊谷市の事業活動により排出される温室効果ガスについて、まず熊谷市ができるだけ排出を削減するように努力をした上で、やむを得ず排出されるものの一部

3　カーボンオフセット・マッチング

• 県では、クレジットの活用の場を広げて温室効果ガスの更なる排出削減を促進するため、クレジット活用を希望する制度対象事業者と、事業のカーボンオフセットを希望する制度対象外事業者のマッチングを進めています。
• 埼玉県内で実施されるカーボンオフセット事業のシンボルとして、「埼玉県カーボンオフセットロゴマーク」を策定しました。目標設定型排出量取引制度で使用できるクレジット等を利用して、カーボンオフセット事業を実施する事業者と、その事業ヘのクレジット提供者等が使用することができます。
• ロゴマークの使用に際しては、埼玉県に申請が必要です。

※埼玉県カーボンオフセットロゴマークの使用方法は以下のURLより御確認ください。

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0502/offset-logomark.html

参考1　埼玉県目標設定型排出量取引制度

年間エネルギー使用量が原油換算で3か年度連続して1,500キロリットル以上となる大規模事業所が、事業所ごとに設定されたCO₂排出の削減目標の達成に取り組む制度です。自らの削減対策により目標が達成できない場合は、他の事業所の排出削減量や再生可能エネルギーの価値などを取得し、目標達成に充てることができます。

第3削減計画期間（令和2年度から令和6年度まで）においては、原則として基準排出量に対し業務ビル等で22％、工場等で20％の目標削減率が設定され、CO₂排出削減に取り組んでいます。

参考2　カーボンオフセット

　カーボンオフセットは、私たちの活動により排出されるCO₂などの排出をまずできるだけ減らすように努力をした上で、それでも排出してしまうCO₂の排出量を、他の場所での削減・吸収活動（削減・吸収量）により埋め合わせようという考え方です。

　他の場所での活動により削減・吸収されたCO₂は、一定のルールに基づき定量化することで「クレジット」と呼ばれるものに変えることができ、取引が可能となります。カーボンオフセットをする際にはこのクレジットを利用して無効化をすることで埋め合わせをします。

　カーボンオフセットをすることで、事業や商品を、実質的にCO₂を排出していないものや、排出量が少ないものとして取り扱うことができます。

報道発表資料（ダウンロード）

• カーボンオフセット・マッチングが成立しました～株式会社八木橋と熊谷市～（PDF：323KB）

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