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掲載日:2025年1月28日

ようこそ知事室へ 埼玉県知事 大野元裕

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どこでも知事室(令和6年度)

  令和6年度の実績は次のとおりです。

第1回

日時

令和6年6月10日(月曜日)10時00分~11時00分

場所

株式会社しゅん・あぐり松伏農場

参加者

株式会社しゅん・あぐり 臼倉 正浩 代表取締役 
株式会社はせがわ農園 長谷川 浩 代表取締役 
株式会社プラウド 落合 真士 代表取締役 
農業法人の従業員(2人) 

テーマ

    埼玉農業の経営発展に向けた農業法人の役割~次世代の担い手育成~

参加者からの意見

  • 埼玉県では、農業体験や観光農園などの需要が大きい。将来的に埼玉農業が持続していくためには、農業体験や観光農園など、BtoC(一般消費者向け)にシフトしていくことも必要ではないか。 
  • 利益を出していくためには、市場への出荷とは別に、食品加工などの企業から求められる作物を契約栽培で作っていくことも効果的だと思う。 
  • 生産地と消費地が近いという本県の利点を活かして、量販店に地場野菜の棚を作るなど地域で生産した野菜を地域で流通させる仕組みができたら、生産者が価格を決定できるのではないか。 
  • 農業法人化したことで、個人事業で農業経営していた時にくらべて、求人の際や金融機関からの信用度が向上し、経営規模拡大がしやすくなっただけでなく、他業種とコラボして新たな事業展開が可能となるなどのメリットがあった。 
  • 新規就農する場合、まず農業を体験し、農業を知ることが大切だと思う。農業法人の下で経験を積んだ上で、暖簾分けする形で独立するのがリスクも少なく良いと思う。また、独立後は取引先を共有する等、師弟が協力関係となって互いに成長していく関係が構築できるとよいと思う。 

知事から一言

  • 消費地に近いという埼玉県の特徴を活かして、儲かる農業を実現し、埼玉農業を持続的に発展させていくために、農業法人は一つの役割を任っていると感じた。 
  • 海外の大学の起業家講座では、独立した際に役立つ企業会計など、とても実務的なことを教えている。農業大学校などでも、農業技術に加えて、具体的な農業経営についても教えていくことが必要だと思う。 

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 第2回

日時

     令和6年8月8日(木曜日)10時00分~11時40分

場所

 三芳町立歴史民俗資料館

参加者

 竹間沢車人形保存会のかたがた(5人) 

テーマ

    伝統芸能の魅力を幅広く届けるための取組について

参加者からの意見

  • 出張体験講座のような形で、地元だけでなく、近隣の市町村やもう少し広い範囲で、いろいろなところに出かけて行き、実際に触れてもらって、そこから興味を持っていただいたかたを、車人形の使い手のほうに引き込みたい。 
  • 町が募集をして体験講座を開いており、大学生も参加している。当会では、毎年12月の公演に向けて8月くらいから練習に入るが、引き続き参加していただける大学生は残念ながらいない。現役で仕事をされているかたも、時間を作るのは難しいと思う。60歳を過ぎて、少し時間に余裕ができたかたをターゲットにしていくとよいと思う。 
  • 「埼玉回遊<特大号!>」(令和6年3月、彩の国さいたま芸術劇場において開催)に参加して、伝統芸能やいろいろな文化芸術がうまくコラボしていて、こういう見せかたもあるんだなと思った。 
  • 活動内容はSNSでも発信している。「人形芝居」というワードを打つだけで、淡路、島根、徳島などの全国の人形芝居のかたがたとつながることができ、面白いと思った。可能性は秘めていると思う。SNSをうまく使えば若い人たちにもう少し広げられるのかなと思う。 

知事から一言

  • 地域の伝統芸能の課題については、大別して三つあると思う。一つ目は、自ら体験し、体験を通じて地域の伝統芸能への理解を深めていくこと。二つ目は、どのように維持していくかということ。三つ目は、その魅力をどのように発信していくかということ。 
  • 地域の伝統芸能の継承については、市町村の役割として、行政がしっかりと支えていくものだが、県としては、その魅力を外に向けて広く発信していくことで、伝統芸能を支えるかたと参加したいかたを県内からも広くつなげていき、さらに、県外に対しても認知度を上げていく。それが県の役割であると思う。 

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 第3回

日時

     令和6年10月30日(水曜日)10時00分~11時20分

場所

  特定非営利活動法人越谷らるご(越谷市)

参加者

特定非営利活動法人越谷らるごのかたがた(4人) 

テーマ

    ひきこもり支援はどうあるべきか

参加者からの意見

  • 埼玉県ひきこもり相談サポートセンターへの相談は、本人からの電話相談が多く、年間約1,600件の相談を受けている。相談者の年齢層は、当初は10代、20代、30代などの若い世代が多かったが、最近では、40代、50代のかたも増えてきており、年齢層がばらけてきた印象がある。
  • 相談を受けるうえで大切にしていることは、まず、「不登校やひきこもりを否定的に見ない」こと。否定的に見てしまうと相手との距離感が出てしまうので、そのまま受けとめることが大切だと思っている。二つ目は「本人の側に立って考える」こと。親御さんはうちの子はひきこもっていて困るなどと言うが、本人の気持ちはどうなんだろうと本人を軸に考えないとその先は見えてこないのかなと思う。三つ目は少し逆説的だが、「安心してひきこもる・安心して休む」こと。このままじゃだめだと日々自分にプレッシャーをかけてしまうよりも、安心してしっかり休むことが元気になる近道になると思って関わっている。最後に、「言葉の奥を考える」こと。相談者は「働きたい」と言うが、その真意は「働かなくちゃいけない、働かないと駄目なんだ」との思いで言っていることも多いので、本当はどういう気持ちなんだろうということを一緒に整理して考えていくことを大切にしている。 
  • ひきこもっているかたは千差万別で一人一人すべて異なるので、例えば、ここまで来たら次はこの機関につないでいくなど、型にはめないで、一人一人からフラットにお話を聞いている。 
  • ひきこもっているかたの中には、自己否定が強いかたも多いが、私たちは自己否定しているかたがたに元気をあげることや解決してあげることはできないので、今は元気がなくて否定的に考えてしまう状態なんだねということをそのまま受け止めるという心持ちが大事だと思う。
  • コロナ禍の際にZOOM相談も始めたが、ZOOMによる相談件数は減少してきている。ひきこもっているかたがたと関わるうえで、その人を感じることがすごく大事だったりするので、オンラインでのひきこもり支援については難しさを感じている。バーチャルによる相談については、他県の事例だが、ひろばまでの距離が遠く来所が難しい場合などは、良いかなと思う。また、バーチャルのほうが得意な方もいるので、リアルとバーチャルを選べるようなかたちが良いかなと思う。 

知事から一言

  • 行政では、統計上はどのような傾向があるとか、これだけ多くの人が困っているから予算を付けてパターン化して支援していくとか、KPIを作って1年後に検証して成果を出していくなどと一般的には考えるが、本日、お話をお聞きして、ひきこもり支援については、一人一人すべて違うし、成果で測るものではなく、丁寧にお話を聞くことが大切ということを再認識した。

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 第4回

日時

     令和7年1月20日(月曜日)10時00分~11時00分

場所

志木市立志木第三小学校 展示室

参加者

NPO法人クラブしっきーずのかたがた(5人) 

テーマ

    スポーツを通じた地域課題の解決~共生社会の実現に向けて~

参加者からの意見

  • NPO法人クラブしっきーずは、「総合型地域スポーツクラブ」として、こどもたちを核に小学校を拠点としたスポーツやレクリエーション活動からスタートした。その後、高齢者も含めた介護予防事業や健康づくりなどの取組、空き店舗を活用して年齢や障害の有無を問わずだれでも自由に集い交流できる「場」としてのコミュニティカフェの運営など、活動の幅を広げてきた。コロナ禍以降は、主に屋外開放空間(小学校の体育館や神社・お寺、河川敷など)を活用し、年齢や障害の有無を問わない多種多様なプログラムを展開している。
  • スポーツの技術的な向上などを目的にしてしまうと、運動が得意なこどもが集まり、運動が苦手なこどもは入りにくいということが起きてしまう。しっきーずでは、運動が苦手なこどもも、得意なこどもも一つのチームとして、みんなで考えて何かを作り上げたり、どうしたらできるかなって考えるようにしている。シニアのかたがこどもに教えることもあるし、こどもがシニアさんに教えることもあり、何も分け隔てなくみんなで交流している感じ。スポーツやレクリエーションをコミュニケーションツールとして交流するというのが、一番の目的になるのかなと思うし、「共生社会の実現」にもつながっていくのかなと思う。
  • わが家のこどもたちはしっきーずの活動に参加してからスポーツを好きになった。しっきーずのいいところは、大人主導でないところ。こどもたちが集まったところで、今日は何をするかを自分たちで考えて、できないところだけ大人がサポートするっていう形。スポーツを通じて少しずつ主体性を持てるようになっているんだと感じている。
  • 小学校の低学年生とシニアさんは、とても相性がいいんだなと感じている。1年生はまだ、自分のことを自分でできない子も多いので、そこをシニアさんが、「これはこうじゃない?」と優しく話しかけてくれたり、みんなで食事をする場面でも、優しく見守って声をかけてくれるところが、ありがたい。
  • 運営面での課題は、やはり、人とお金だと思う。人については、これまでの活動を通じて若い世代も増えてきているが、現在の軸はやはり理事長とクラブマネジャーである。次の世代の軸となる方をどのように募集し育てていくかというところが課題だと思う。お金については、毎回、赤い羽根などの助成金をいただけるように動くが、それが毎回もらえるかどうかわからないし、安定的な財源ではないと感じている。NPOの仕事の魅力が認知されてくると、人も入ってきやすくなるし、財源も安定してくるのかなと思う。

知事から一言

  • 最初の頃は、こどもクラブみたいなイメージの活動だったのを核として、「高齢者」に広げていったこと、それから皆が集える「場」を大切にしてきたこと、コロナ禍を契機に「屋外空間中心」と変化してきたことが大きな特色だと思う。
  • スポーツそのもののすばらしさはあるが、地域でスポーツをやっていただくという目的の一つとして、実は、こどもたちのコミュニケーション、それから高齢者のフレイル予防、そういった多岐にわたる効果があるのではないかと考えている。スポーツ人口の拡大という意味で、皆さんが果たしていることは相当大きいのではないか。
  • スポーツをコミュニケーションツールとして、年齢や障害の有無を問わない多種多様なプログラムを提供し、地域課題の解決に取り組まれているというお話は大変参考になるとともに、スポーツの可能性を再認識することにつながった。
  • 運営上の課題について、現場のニーズが一番大事だと思っているので、何に困っているのかを県や市など連携機関に対し明確に伝えることが一番いいと思う。県にも何かあれば、申し付けていただければ、しっかりと対応したい。

 

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