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掲載日:2026年3月31日

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訪問日
令和8年2月16日(月曜日)
訪問地域
西部地域(所沢市)
訪問先
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株式会社倉片人形は、1839年(天保10年)に創業し、187年の歴史を持つ老舗節句人形店です。 「年間を通してひな人形や五月人形に触れるきっかけを作りたい」という考えから、2021年(令和3年)に店内に「かき氷専門店」をオープンし、春の風物詩の「ひな人形・五月人形」と夏の風物詩の「かき氷」の組合せが話題を呼んでいます。地元産のいちご・抹茶を使用したメニューや市内人気洋菓子店とのコラボなど、地元にこだわった商品を提供して、好評を得ています。 人形職人の技術力向上のために埼玉県伝統工芸士の認定取得を推奨しており、今年度も1名が認定を受けました。現在7名の埼玉県伝統工芸士が在籍しています。 知事は、人形展示場を視察した後、工房にて人形製作体験を行いました。その後、代表取締役、取締役、人形職人の方と意見交換を行いました。 |
ひな人形の製作を体験する |
この職業を選んだきっかけ、理由を教えてください。
もの作りが好きで、できれば伝統を受け継いで伝えていきたいと思い、伝統工芸に関われる仕事をずっと探していた時に、たまたま自宅の近くで募集がありました。
私も全く同じです。手作りで伝統工芸品を作りたいと思って探していたら地元にあったので、ここに決めました。
では、こういう世界に入りたいと思って入られたのですね。実際にお仕事に就かれていかがですか。
家にいるより仕事をしている方が好きなぐらい楽しい時間を過ごしています。
(倉片代表取締役の)御子息である倉片取締役は、どういう理由で継ごうと思われたのですか。
私がやらなければ百数十年続いてきたものがここでおしまいです。そういった責任感というのも、もちろんありましたし、ひな人形を作っている父の姿を見ていて、この文化は継承していくべきだと思いました。一度サラリーマンを挟みましたけれども、高校生ぐらいの段階で、最終的にはこの会社に入って、というのは考えていました。
やりがいはどうですか。
やることが多くて、ありすぎるくらいです。
倉片さんの人形の特徴はどのような点ですか。
毎年出し入れする、また、お子さんが触るという前提で、壊れにくいものを作ろうと考えています。恐らくここが他と違うところだと思います。こどもにたくさん触ってもらって愛着を持ってもらえるようなものをどんどん作っていかなきゃいけないと思っています。
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株式会社村松フルート製作所は、1923年(大正12年)に日本初のフルートメーカーとして創業し、創業以来一貫してハンドメイドにこだわっています。 製品の一つ一つに「TOKOROZAWA」の文字を刻んでおり、フルート奏者には「所沢」は名の知られた地名となっています。 世界の名立たるフルート奏者にその技術を認められ、今では40か国以上に輸出しています。 知事は、工場を視察しフルートの製造技術を間近で見学した後、代表取締役社長や社員と意見交換を行いました。 |
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従業員さんは、何人ぐらいおられるのですか。
今は、90人ぐらいです。音楽や楽器が好きな若い女性が多いです。
女性の割合は、どのくらいですか。
全体で、4割弱くらいで、若い人に限ると5割~6割です。
やはり、フルートをやっている方やお好きな方が多いですか。
はい、多いですが全員というわけではないです。私自身も全然違う業界から入りました。好きな人間だけが集まればいいものができるかというと、私個人としてはそうではないかなと思っています。工業製品なので、生産管理ができて納期やコストを守れる従業員が必要ですし、器用で金属加工に長けた従業員も必要です。また、注意力がすごく優れている従業員が必要な場面もあります。色々な人がいて、初めていいものができるのだと思います。
工場を拝見して、工夫の塊とも言える現場でほぼ手作りされていることに驚きました。ただ、人件費も上がっていますし、材料の金属の高騰もあって大変なのではないですか。
そうですね。お菓子みたいに中身を減らして価格を維持するということはできませんので。当社の場合、生産性を上げるべくなんとか創意工夫していることと、素材の価格についてはお客様に負担いただくところは御負担いただいています。また、当社は、品質重視なので、品質面では他社に負けないようにしています。
既にお客様から得ている信頼や愛着という強みを生かしてということですね。ただ、品質を突き詰めて差別化を図っても、購入する側がその違いにどこまでお金を払うかという面もあると思いますが、その辺りのバランスはどのようにお考えですか。
販売会社も持っていて、どうやったら楽しんでいただけるか、どうやったら当社のクオリティを、より豊かな人生に生かしていただけるか、などにも注力しています。
単純に売って終わりではなくて、メンテナンスも懇切丁寧にやらせていただきますし、楽しんでもらえるように色々なコンテンツも提供しています。所沢市内でも色々な形で普及活動を行っています。
「普及」や「裾野を広げる」という部分は、手に取りやすい商品を取り揃えるメーカーが得意とするところで、当社は、さらに本腰を入れてやってみたい方や付加価値を求める方に楽しんでいただけるモデルを御用意しています。この業界を一緒に盛り上げていくよきライバルとして、他社とも共存共栄していければと考えています。
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株式会社タマスは、「バタフライ」のブランド名を持つ日本を代表する卓球界のリーディングカンパニーです。 2025年(令和7年)から2028年(令和10年)の日本代表のオフィシャルサプライヤーを担っており、世界卓球やロサンゼルス五輪に出場する卓球日本代表選手は同社のウエアを身にまとい大会に臨みます。 研究開発型企業として数多くのヒット商品を生み出しており、国内外のトップ選手の多くが使用するラケット、ラバーはメイドイン所沢です。 「卓球を通じて世界をもっと幸せにする」の方針の下、全国各地でトップ選手と交流ができる講習会を開催したり、被災地などへ卓球用品の寄贈を行うほか、所沢市内の児童館や保育園、幼稚園でも体験会を開催しています。 知事は、工場を視察し、卓球体験を行った後、社長や社員の方と意見交換を行いました。当日は同社と契約を結ぶ水谷隼さんもお越しになりました |
卓球を体験する |
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従業員の方は、卓球経験のある方が多いのですか。
今ですと、大体6、7割ぐらいが卓球経験者です。経験者と言っても、中学校3年間だけという人もいれば、日本チャンピオンだった方、過去には世界チャンピオンだった方もいましたので、レベルは様々です。
水谷さん、選手から見てこちらの会社のラバーというのは特徴があるのですか。
質がすごくよくて、本当に安定した性能のラケットやラバーがたくさんあります。卓球メーカーは世界にたくさんありますが、その中でも(最高峰の国際大会である)「世界卓球」でかなりのシェアを占めています。それだけ選手からの信頼も厚いですし、メイドインジャパンで安心感もあります。
用具も日々進化しており、昔はそれほど弾まない用具が多かったのですが、最近は軽く当てただけで、すごくコントロールができて、そしてパワーも出るというふうに、どんどん進化してきています。
水谷さんはずっとバタフライですか。
契約していただいてから今年で23年目になります。かなり長い間契約していただいて、その間に「水谷モデル」のラケットを何本も作ってもらいました。
198の国と地域とお取引があるとお聞きしましたけれども、マーケットは。国内と海外のどちらが伸びていますか。
現在は、海外比率が伸びていますが、日本国内は他の国と比べても大きな市場の一つになります。こどもの数は、段々減ってきていますが、卓球は、部活動でもあまり減らずに維持されている珍しいスポーツだと言われています。卓球はこどもから大人まで、年配の方ですと90代でやってらっしゃる方もいらして、年齢層が厚いスポーツの一つです。
現在建設している新工場は、生産量を増やすため、新しい機械を導入するため、どちらでしょうか。
現在、日本も含めて世界中からたくさんの御注文を頂いておりまして、なかなか御注文に対応しきれていない状況ですので、まずは生産量を増やすというのが今回の工場建設の目的となっています。
建てるからには、新しい技術や新しい設備も導入し、より品質が高く、安定したものを供給できるようにという二つを兼ね備えた工場にしていきたいと思っています。