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掲載日:2026年9月7日

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訪問日
令和8年7月29日(水曜日)
訪問地域
南西部地域 和光市、新座市
訪問先
昭和44年の創業以降、「乳酸菌生産物質」を研究し、独自の培養技術で作られる「乳酸菌生産物質」は一般食品やサプリメントの原料として幅広く利用されています。
「乳酸菌生産物質」が含有された善玉菌サプリメント『ビファイン』は和光ブランド商品に認定されています。
自転車競技の梶原悠未選手(和光市出身)や卓球クラブチーム「T.T彩たま」、自転車チーム「さいたまディレーブ」といった埼玉県及び和光市に関係するスポーツチームを、健康を軸に支援しています。
知事が工場内を視察し、代表者や製造に携わる社員と意見交換を行いました。

工場にて、製造工程の説明を受ける
地域とのつながりを非常に大切にされている印象を受けました。地域とつながりを持つことの企業としてのメリットと、実際に活動を通してどのようにお感じになっていますか。
原料メーカーのため、地域住民の方から見て何をしている会社なのか分かりにくい、というのがきっかけです。地域とのコミュニケーション方法としてお祭り等に出向き、事業内容や腸内環境の大切さをお伝えしています。企業のメリットとしては、最終的に商品を手に取る消費者の方が会社のことを知って、健康になるという考えを持っていただくことに大変価値があります。
また、活動を続けていくことで県内から県外、ひいては世界中とのつながりができることで、「世界人類の健康を増進する」という、当社の理念も達成できると考えています。
設備投資を考えているとお聞きし、業績が伸びておられるのだと受け止めました。これからの方向性や国内外のターゲットなどはありますか。
世界中、世代を問わず広めたいという思いはありますが、特に今、社会問題になっているのはこどもの腸内環境の悪さです。5人に1人は便秘だと言われており、腸内環境は3歳までに決まるとも言われています、新たなラインとしてこどもでも食べられる商品を準備していきたいと思っています。
大変失礼な言い方ですが、3歳までに腸内環境が決まるというのは科学的な知見で証明されているのでしょうか。
3歳までの腸内環境がその後にも影響するということは研究で示されています。これは当社だけでなく、大手乳業メーカーさんも同じ考えを基に事業展開されています。
埼玉県では渋沢MIXというところでマッチングのお手伝いをしていますので、お力になれると思います。また、県には小児医療センターがありますし、小児医療学会などとも付き合いがあります。エビデンスを持ってどのような効果があるか数値でお示しいただくことで、私どももお手伝いができるのではないかと思います。
学会等にも勉強のためにお伺いしています。栄養の大切さ、腸内環境をいかに整えるかという視点をお持ちのお医者さんも増えている印象です。貴重な御意見を頂きましたので、私どもでもデータを整理してこのことを消費者、医療関係者等にお伝えしていきたいと思います。
アメリカはオバマケアをやめてしまって医療費が高いので、サプリメントにお金を使う人が多いと聞きました。
日本は医療制度がしっかりしていて、何かあったら病院に掛かることができますが、アメリカではサプリや日常ケアに気を付けなければならないということで当社のような製品はニーズがあるのではと思います。
先ほどお話した渋沢MIXでは、海外の企業とのオープンイノベーションも一生懸命プロモーションしております。人件費や材料費の高騰もある中で、抜本的なお手伝いをさせていただきたいと考えておりますので、是非お使いください。
株式会社システムアドバンスは、昭和53年に電子機器部品メーカーとして創業、令和3年に1人の半導体エンジニアが新規事業「新座クラフト」を立ち上げ、新座市初のクラフトビールの醸造・販売を開始しました。
同社のクラフトビールは新座市のふるさと納税返礼品に採用されており、令和7年には、市制施行55周年を記念した「第2回新座ブランド認定品」として認定されています。
令和6年から十文字学園女子大学とクラフトビールの共同開発に取り組んでおり、令和7年は埼玉県産いちごを使用したオリジナルクラフトビール『BELLUME(ベルーメ)~香苺(こうばい)~』を開発しました。
知事が工場内を視察し、代表者や社員、大学教員や学生と意見交換を行いました。

工場にて、ビール醸造の説明を受ける
クラフトビールを作るきっかけとして、本業が知られていない業界なので見える形で地域を盛り上げたいとおっしゃっていましたが、これは社命として会社を挙げての取組なのでしょうか。
ちょうどコロナの時期だったものですから、地域も元気のない状況の中で地域を元気に、楽しいことをやって盛り上げたいという気持ちがありました。
社外でビールの勉強をさせてもらいましたが、老舗のクラフトビール屋さんからは売名目的で本気ではないのではと思われたこともあります。コロナで大変な時期に他業種から参入してくるなんて、と。そこで自分たちの目的を説明して理解してもらいました。
まだ老舗とはいかないとは思いますが、これまで関わってきて現在はどうですか。
このクラフトビール事業を始めてから、市長や議員の方もそうですが、商工会、市役所を含め地元の方と数多く知り合いになり、やって良かったという思いしかないです。もちろん今だからこそ言える話で、ここにたどり着くまでは人に聞いては試しての繰り返しでした。
社命として取り組まれる中で、事業としての岐路にあるとお話されていました。会社として新しい事業を立ち上げて目標も目的もあると思いますが、どういった評価をされていますか。
地域貢献、地域の皆さんに喜んでいただくという部分では大分進められているのではと思います。お祭りに呼んでいただいたり、様々な方々にイベントでお声を掛けていただいたりと、非常に満足のいく成果だと思っています。ただし、売上げの部分ではまだ厳しい状況にあるので、どのようにして継続事業としてやっていけるようにするかが今後の課題です。
先ほどビール市場は縮小している中で、クラフトビール分野が伸びているというお話がありました。ビールは苦いので女性には好まれない、であれば女性が作ってみようというのは先生の発想ですか、それとも学生さんからでしょうか。
このプロジェクトは3年前に始めたのですが、その時の学生にビールは苦くて苦手という学生がいて、じゃあ自分たちでおいしいビールを作ってみよう!となりました。大学内には醸造所を作れないので、すぐ近くの新座クラフトさんと協同して取り組むことになりました。
学生さんは参加してみてどうですか。
楽しく取り組んでいます。私たちがゼミを選ぶ時にはビールを作ることが決まっていたので、ビール作りをやりたいと思ってゼミを選びました。このゼミは研究も多いですが、ものづくりも同時に行えるのが魅力です。
私も、研究とものづくりの両方がたくさんできるのでこのゼミを選びました。
若い女性代表としてお聞きしますが、自分たちで作られたイチゴのビールはどうですか。
まずグラスに入れたときの見た目がピンクできれいです。ビールは普通黄色と白ですが、このビールはピンク掛かっていてかわいいので飲んでみようという気持ちになります。味も飲みやすくてすっきり飲めるので、ビール特有の苦みが苦手な私たちでもおいしく飲めます。
ビールは苦手ですが、イチゴのビールはおいしく飲めます。
クラフトビールを目当てに来られる方も多くなりましたね。ただどうしても販売価格が高くなってしまうと思いますが、どうですか。
先ほどのタンクは1回の仕込みで300リットル、でき上がりが600本から700本程度になります。大手ビールメーカーのタンクは3万リットルから4万リットルです。でも糖化や煮沸などの工程に掛かる時間は一緒なので、多く作れば作るほどコストは下がります。それでも、他の300リッター規模のビールに比べたら安価に提供していて、企業努力をしているところです。
どんどん販路を見つけて販売量を増やしていかないと採算が合わないということですね。これからも協力させていただきます。
昭和62年に漫画家・アニメーターであった手塚治虫氏が、都内の仕事場と自宅が離れていることから、自宅に近い仕事場を求めて環境が良い新座市にスタジオをつくり、平成元年2月に亡くなるまで新座スタジオで仕事に取り組まれました。
現在もアニメーション・漫画制作の拠点であり、手塚治虫氏の最晩年のアトリエが生前とほぼ同じ形で保存されています。
開設当時から新座市商工会や新座市と連携し、アトム通貨の流通、ウォーキングイベント、商工祭PRといった地域活性化に協力しています。
知事がアニメーション制作現場の視察や実験アニメーションの視聴をし、代表者や社員などと意見交換を行いました。

会議室にて、アニメ制作工程の説明を受ける
私ども埼玉県が主催しているフィルムフェスティバルがあるのですが、来年から「キネテク国際映画祭」という名前で、先端技術を使用した作品向けに開催する予定です。手塚先生が製作された実験アニメーションを拝見しましたが、正に当時のキネテクと言えるものですね。新しい挑戦、遊び心一杯かつチャレンジングな作品で、私どもが今からやろうとしていることと似ているなと思いました。
手塚先生が製作された実験アニメーションは過去の作品から常に学び、新しいものを作ろうとしています。
ずっと新座のこの地でアニメ制作を続けておられることに感銘を受けました。やはり手塚先生の意思を継がれるということですね。新座市としてもこのようなコンテンツ産業があることはありがたいのではないですか。
大変すばらしいことです。秋に街づくりのウォーキングイベントでは道にアトムのイラストが掲出されていて、新座市商工会の金子会長のお力の下、全面的に手塚プロダクションさんに御協力いただいています。また、JR新座駅の発車音楽もアトムのものです。
以前、アトムの銅像は日本に一か所しかなく、それが飯能だと伺いました。手塚先生がここだけにするとおっしゃったとか。
飯能のものはかなり昔から、それこそ先生が御存命のときからありますね。
とても印象に残っているのは、私は元々中東の研究者でイラク戦争直後の制裁中のイラクに行ったことがあります。戦後のがれきの中、ブラウン管のテレビで「リボンの騎士」を見ている人々がいました。男装した女性が主人公ですので、アラブの世界ではある意味、御法度のような物語もある中、テレビを見る人々が強く心に残っています。
今では日本アニメは海外でも大変な人気ですね。
手塚をピラミッドとして、後輩たちが頑張り、その裾野が広がっていったおかげです。手塚が一生懸命新しいものを作って、きちんとストーリーのあるものでなければ駄目だ、ということを後輩たちに教えました。
ストーリーはしっかりしつつ、ときにユーモアのある表現が出てくるのは手塚先生独特のものですね。
それを映像にするのは難しいです。漫画だとすごくはまりますが、アニメの流れの中に入れ込むのはとても難しくて、先生はそれがとても上手でした。
アニメに合った表現を発想しないといけません。