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掲載日:2025年12月24日
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知事
埼玉県文化アプリ「ぶんたま」について御報告させていただきます。県内には獅子舞やお囃子など地域に根付く伝統芸能や、茶道・華道など私たちの生活に古くから関わる「生活文化」が多く存在します。埼玉県の文化アプリ「ぶんたま」は、これらのイベントなどを一元的に紹介するWebアプリです。本日から公開となります。まず、制作に至った経緯を御説明します。昨年度、私が現場に出向き、皆様の多様な御意見を直接お伺いする「どこでも知事室」で三芳町の竹間沢(ちくまざわ)車人形保存会を訪問させていただき、「伝統芸能の魅力を幅広く届けるための取組」をテーマにお話をお伺いしました。その際、保存会の皆様から「SNSを使って団体の活動や体験会などのイベントを発信しているけれども、なかなか認知度が広まらない。保存会単独では発信力に限界がある」、こういったお話を頂きました。伝統芸能団体に行ったアンケートでも、幅広い情報発信に課題を抱えている団体が数多くあるとの結果が出ました。そこで、県の情報発信力を生かし、その魅力を地域内外にも発信し、伝統芸能団体とその活動に参加したい方をつなげることが必要と考え、アプリを公開することといたしました。まず、「ぶんたま」の特徴を御説明させてください。1点目が、見たり体験できるイベントをまとめてチェックできること。2点目が、伝統文化の分野や日程、体験の有無など、利用者それぞれの皆様の御希望に応じた検索が可能であること。そして3点目、特集記事や画像・動画により、伝統文化の魅力を分かりやすく発信できることであります。
このアプリについて詳しく御説明させてください。トップ画面は、直近で開催される伝統文化のイベントを日付順で画像と共に紹介しています。体験できるイベントには「体験」マークを付して、分かりやすく発信いたします。イベント情報の一覧ページでは、伝統文化の分野や開催日、開催場所、体験機会の有無により、ニーズに合った情報を簡単に検索することができます。また、この地図上にイベントが開催される場所が表示され、その表示をクリックするとイベントの詳細を確認することができます。
イベント情報詳細ページでは、開催日や、駐車場の有無などのアクセス情報、体験ができるイベントは定員あるいは参加費用などを詳しく掲載することといたしました。特集ページでは、歌舞伎や獅子舞など伝統文化の歴史や豆知識、伝統文化団体の体験イベントに参加した人へのインタビュー、県内の主な伝統文化の紹介などを掲載いたします。伝統文化の魅力をしっかり発信することで、多くの県民の皆様に興味を持っていただき、現地を訪問していただきたいと思います。このアプリにより、県内の伝統文化に関する情報を一元化し、県内外に発信いたします。今月2日と3日に約24万8,000人の人出でにぎわった「秩父夜祭」でも披露された「秩父神社の神楽」が来月1月2日に行われるなど、お正月のイベントも掲載されています。是非チェックしてみてください。
「ぶんたま」はアプリストアからのダウンロードが不要なWebアプリで、スマートフォン、タブレット、パソコンを問わずにブラウザからアクセスしていただき閲覧可能です。「ぶんたま」のLINE公式アカウントも本日からスタートしています。このアカウントでは「ぶんたま」の最新情報が受け取れます。また、今後実施予定のスタンプラリーに参加するために必要になりますので、「ぶんたま」公式LINEアプリに是非お友達追加をしていただきたいと思います。県民の皆様には、埼玉県文化アプリ「ぶんたま」を使って、県内の伝統文化を知り、現地で鑑賞や体験をしていただくことにより、一緒に伝統文化活動を盛り上げていただければと考えています。
知事
そして次に、所沢航空発祥記念館リニューアルに伴う新たな展示機「C1輸送機」について御報告させていただきます。所沢航空発祥記念館のリニューアルについては、令和7年9月1日から休館し、順調に現在工事を進めており、展示物の撤去を行ったところであります。この記念館は日本の航空系博物館の中で、都心から近く駅から歩けて実機を間近で見ることができる唯一の記念館であります。このリニューアルオープンは、記念館のある所沢航空記念公園の桜が見事な時期、つまり令和9年春頃に行う予定であります。
このリニューアルに合わせ、目玉となる新たな展示物を加えてまいります。令和5年8月のことでした。私自ら防衛省に新たな展示機の協力をお願いしたところ、入間基地にあるC1輸送機の無償貸与の協力が得られました。C1輸送機は全長約25メートル、翼を含めた全幅約31メートルで、航空自衛隊初の国産ジェット輸送機であり、国内で31機が製造され、現在は全ての輸送機が役目を終えています。このC1輸送機の特徴は、短距離離着陸性能に優れており、滑走路の短い飛行場でも離着陸することができます。そのため、主に自衛隊の災害派遣活動で活躍いたしました。この短距離輸送機C1は、今の、例えばオスプレイであったり、あるいはC130などよりも燃費がはるかに優れており、短距離、さらには災害派遣、空挺団の実地訓練などにこれまでも使われてきた非常に優秀な航空機であります。そのため、主に自衛隊の災害派遣で活躍したと申し上げましたが、展示されるのは19号です。1976年から2023年まで、主に入間基地で運用され、2011年東日本大震災では、被災地に向け支援物資を運ぶなど、大きな役割を果たしました。今回も、第2の人生として、記念館の中にそのコックピット部を展示することといたしました。コックピット、つまり前の部分だけですけれども、長さ4.5メートル幅が約3.7メートル、高さは約3.8メートルもあります。入間基地内で、11月14日から機体の解体作業を進め、12月11日にコックピット部分を切り離しました。分離したコックピット部は、次の日の早朝、大型トレーラーで午前1時半頃入間基地を出発し、午前4時頃、無事記念館に到着し運び入れました。リニューアルオープンは、この大きなコックピット部を、実機展示エリアの中央で間近で見ることができ、コックピットの中の操縦席にも座ることができるようにいたします。あわせて、今回の一連の解体作業から輸送までのエピソードも映像として編集し、展示します。このほか、リニューアルに併せて新たな展示物も展示してまいりたいと思います。記念館での様々な体験を通じ、特にこどもたちが航空への興味・関心を持ち、将来の航空産業の担い手となっていただきたいと思います。是非、令和9年春頃のリニューアルオープン時には所沢航空発祥記念館に足をお運びいただきたいと思います。
知事
次に、年末年始における感染防止対策のお願いです。季節性インフルエンザについては、昨年より約1か月早い時期に警報の発令が行われました。第47週、つまり11月17日から23日の週の定点報告数79.51人をピークとし、現在は減少傾向を確認しているものの、引き続き高い水準で推移しています。また、新型コロナウイルスに関しては毎年冬の時期に流行期を迎えており、今後の拡大に備える必要があります。年末年始を迎えるに当たり、帰省などで多くの方々と接する機会が増えます。そこで県民の皆様には、是非流行状況についても御確認いただきながら、基本的な感染防止対策をお願いしたいと思っています。また、御自身の体調管理とともに、身近な方に感染させないよう配慮をお願い申し上げます。感染予防には改めて申し上げますが、換気が有効です。寒いですけれども、定期的な換気、そして手洗い、手指消毒についても継続をお願いします。さらには、咳、発熱などの症状がある場合には、不要不急の外出を控え休養にお努めいただくとともに、マスクの着用など咳エチケットを心掛けてください。一方、年末年始の期間中は数多くの医療機関が休診となります。急な発熱に備え、解熱鎮痛薬や経口補水液などを用意しておくと安心だと思います。発熱や体調不良などにより、医療機関の受診を「どうしようかな」と思った場合には、是非、埼玉県救急電話相談(#7119)を活用してください。看護師が24時間常駐しており、症状に応じた相談対応が可能です。なお、12月27日から1月4日までの年末年始の期間に開院する医療機関の情報を、本日から県のホームページに掲載します。医療機関への受診が必要な場合には、県のホームページで最寄りの医療機関を検索いただくほか、地域の医師会などが行っている休日夜間急患センターなどにお問合せをしてください。
知事
次に、年末年始期間中である12月27日から1月4日の相談窓口について御報告します。行政機関では12月29日から1月3日までの期間が原則休みでありますが、今回は前後に土日の休みがあるので、12月27日から1月4日まで長い期間が年末年始期間となります。この期間は多くの医療機関がお休みや休診となります。先ほど、「年末年始における感染防止対策のお願い」でも御説明しましたが、急な病気やけがの際には、症状に応じた対処方法を確認したい方、または受診しておいた方がいいのかなと迷う方は、「#7119」まで是非御連絡いただければ、看護師が24時間体制で相談に応じます。緊急的な精神医療、あるいは自殺予防に関する心の健康の相談については、それぞれ御覧の電話番号で受け付けています。児童虐待については、児童相談所虐待対応ダイヤルで受け付けます。また、児童虐待に加え、高齢者や障害者への虐待については埼玉県虐待通報ダイヤル、いずれも24時間対応をしています。
そして、男女共同参画推進センターでは、様々な困難を抱える女性からの御相談にワンストップで応じます。今回は12月27日、28日及び1月4日の3日間、相談に応じます。また、性犯罪・性暴力被害に関する御相談や、思いがけない妊娠に関する御相談、いじめ、不登校、学校生活、友人関係のお悩みなどに関する御相談はそれぞれ御覧の(パネルの)電話番号で受け付けております。
次の、にじいろ県民相談では、性的指向や性自認の悩みに関する御相談を12月27日(土曜日)18時から21時30分までお受けいたします。その他、生活にお困りの方の相談窓口も、こちらを是非御参照ください。そして電話からの相談に加えて、LINEやWebチャットを利用した相談も御覧の時間で受け付けております。これらの年末年始期間中の相談窓口につきましては、この会見の後から県ホームページのトップ画面で御覧いただけますので御利用ください。
知事
最後に、本日は2025年最後の定例会見ということで、今年1年間を振り返り「10大ニュース」と「今年の漢字」を発表させていただきます。まず「2025年 埼玉県10大ニュース」を発表いたします。10位から5位まで順番に御覧いただきたいと思います。
10位は「世界一しあわせな動物」クオッカ来園5周年です。世界一しあわせな動物と言われているクオッカは日本で唯一、埼玉県こども動物自然公園で飼育されており、本年3月で来園5周年を迎えました。その間皆様に愛され、家族を増やし、現在では11頭が暮らしています。5周年を記念し、皆様から頂いた御寄附により、3月、屋内展示施設を開設し、夜行性でデリケートなクオッカをより鑑賞しやすい環境ができました。また、東武鉄道株式会社の御協力により、10月13日よりクオッカのラッピングトレインの運行を開始するなど、企業や団体様の御協力により様々なPRを展開し、より広く皆様に魅力を伝えることができました。これからも多くの皆さんのお越しをお待ち申し上げます。9位は「こどもまんなか社会の実現へ取組を加速」です。令和7年3月「埼玉県こども・若者計画」が策定され、こどもまんなか社会の実現に向け、本格的な取組が始まりました。こどもの意見を聴き、県の施策に反映させる「埼玉県こども会議」を開催し、来る12月26日に、意見発表が行われます。私もこどもたちと意見交換させていただく予定で、どのような意見が出るのか今から楽しみです。また、保育士支援の拡充や、共育て推進のための家事・育児のヒント集「共育て導きの書」を作成するなど、こども・若者だけではなく、子育て当事者が幸せに暮らすことができる社会を目指し、取り組んでまいりました。そして4月には県内8か所目となる朝霞児童相談所を開所し、虐待等に対し、より迅速かつきめ細かに対応できる体制を作りました。8位は「ますます注目の集まる埼玉県のおいしい農産物・日本酒」です。本県の県育成品種米「彩のきずな」が日本穀物検定協会の食味ランキングで6度目となる最高ランク「特A」を獲得いたしました。また、日本野菜ソムリエ協会主催の「第3回全国いちご選手権」においては県内生産者の「あまりん」が、「第3回クリスマスいちご選手権」では県内生産者の「べにたま」が、それぞれ3年連続最高金賞、つまり埼玉県産のいちごが6回連続で日本一おいしいいちごに輝きました。さらに、同協会主催「第4回全国梨選手権」では埼玉県が開発した梨のオリジナル品種「彩玉」をはじめ、多数の本県産の梨が受賞するなど、本県の農産物は本年も高い評価を受けることとなりました。また、農産物だけではなく、日本酒も高い評価を受けており、令和6酒造年度全国新酒鑑評会においては、県内の清酒、なんと8つの銘柄が金賞を受賞しました。PR活動にも力を入れており、多くの方に埼玉県のおいしい農産物や日本酒をお楽しみいただきたいと思います。そして7位は「今年も埼玉のスポーツが大活躍!」であります。3月に卓球のT.T彩たまがTリーグ初優勝を果たしました。また、ソフトボールでは戸田中央メディックス埼玉がJDリーグ東地区で初優勝を飾るなど、プロ・トップチームが今年も大いに活躍しました。そして11月に日本で初開催された東京2025デフリンピックでは、多くの埼玉ゆかりの選手が活躍し、日本選手団の旗手を務められた空手の小倉涼(おぐらりょう)選手は組手で金、形(かた)で銅を獲得されました。さらには、世界陸上選手権男子35キロ競歩では、勝木隼人(かつきはやと)選手が銅メダル、ゴルフの岩井明愛(いわいあきえ)選手、岩井千怜(いわいちさと)選手は、アメリカのプロツアーで史上初となる双子優勝を飾るなど、埼玉県ゆかりの選手が輝いた1年でありました。来年も是非、引き続き県内のプロチーム及び埼玉ゆかりの選手の活躍、乞う御期待であります。6位は「治安に関する住民の不安に対処」です。埼玉県警察官1人当たりの各種業務負担は、人口、刑法犯認知件数いずれにおきましても全国第1位であり、全国的に見ても、警察の業務負担が高いという実情があります。そこで、かねてより県として国に対し、警察官の増員要望を継続して行ってまいりましたが、今年度、本県には全国最多、全国の増員の約3分の1に当たる175人が増員され、負担の軽減につながることとなります。また、川口市内の治安情勢に的確に対応することを目的とし、平成17年の大宮東警察署以来22年ぶりの新設となる(仮称)川口北警察署、令和9年3月の開所に向け建設工事を進めております。今後も「日本一暮らしやすい埼玉」の実現を目指し、県民の暮らしの安心・安全確保に積極的に取り組みます。5位は「ムジナモが野生復帰!」です。今年1月、これまで野生では絶滅状態にあったムジナモが野生復帰を果たしました。羽生市、羽生市ムジナモ保存会、埼玉大学が主体となり、地元企業や学校などと協力し野生復帰に向けて取り組んだものであり、こうした保全活動による野生復帰事例は県内で初、国内でも新潟県のトキや兵庫県のコウノトリの事例など数事例がある程度の極めてまれなことであります。多様な主体の連携、多様な動植物のための環境づくり、その結果としての希少種の保存という、ネイチャーネガティブで減っていくものからポジティブに変えるネイチャーポジティブの実現に必要な要素が凝縮された象徴的な取組であり、このような事例が埼玉県で生まれたことは大変すばらしいです。保全活動に関わられた全ての方々に敬意を表したいと思います。
そして、4位から2位の発表であります。4位は「強い経済の構築」です。価格転嫁から賃上げに至る正のスパイラルを構築できるよう、全国に先駆けて埼玉県は日本経済をリードし、埼玉県の強い経済を構築してまいりました。また、「強い経済の構築に向けた埼玉県戦略会議」では、今年は「価格転嫁の円滑化」や「人手不足対策」に取り組んだほか、米国の関税措置などにつき議論を進め対策を進めてまいりました。さらに、価格交渉のエビデンス資料を簡単に作成できる埼玉県オリジナル「価格交渉支援ツール」は業種別の労務費や都道府県別の最低賃金の上昇率を表示する機能の追加を行い、ダウンロード数は11月現在で5万3,000回を超え、全国で使用されております。価格転嫁サポーター数、パートナーシップ構築宣言登録企業数も大きく増加し、こうした企業の価格転嫁をきめ細かく支援する地域連携の取組である「埼玉モデル」はおかげさまで全国41の都道県にまで拡大しており、また、企業のアンケートでも埼玉県の価格転嫁ができているとする企業は約10ポイント全国平均よりも高いという状況になっています。人手不足が深刻な物流分野では、「宅配を1回で受け取ろうキャンペーン」を展開し、今年度は「埼玉1万台作戦」と題し、県内の集配トラック等1万台に宅配を1回で受け取ることを呼び掛けるステッカーを貼付しました。また、啓発のためのショートアニメーションを作成させていただき公開し、幅広く呼び掛けを行っています。こうした取組の結果、事業者各社からのヒアリングでは、本県における再配達率は低下傾向にあると伺っていますが、改めて皆さん年末年始、これらの事業者の方々を通じた宅配が多くなる時期です。県民の皆様の御協力をよろしくお願いいたします。11月には県内の経済団体と金融機関で構成される経済訪問団と共に、シンガポールとベトナムを訪問いたしました。スタートアップの成長に向けた協力環境やオープンイノベーションの促進を目的に、渋沢MIXと現地関係機関等の連携の足掛かりを作るほか、県産品のトップセールスを実施し、海外への販路開拓支援を行いました。最後に、12月16日に国においてやっと経済対策の裏付けとなる補正予算が成立しました。埼玉県においても、この国の対策には速やかに呼応し、物価高対策を中心とした補正予算、16日の補正予算の成立後の2日後、18日に12月定例会に追加提案し、御議決を頂きました。今後は事業の効果が速やかに県民、事業者に届くよう迅速に事業を進めます。そして第3位「イノベーション創出拠点 渋沢MIXがさいたま 新都心にオープン」であります。7月25日、本県出身の偉人である渋沢栄一翁が適切な人や企業をマッチングすることで、企業を成功に導いたように、人々が出会い・つながり・共創することで企業を成長に導き、イノベーションを創出する施設として、渋沢MIXを開設いたしました。渋沢MIXは私の第1期目の公約で掲げた主要な政策でありましたが、新型コロナ感染症蔓延により、人と人との接触の機会を減らしたことに伴い、実現に向けた動きが中断していたものであり、コロナ禍が過ぎようやく開設されたものであります。そこでは3つのコンセプトを掲げ、多種多様なプログラムやイベントなどを実施するとともに、企業のマッチングやスタートアップの支援を行う専門人材を配置することで、人や企業の出会い、つながり、共創を支援しています。まだ開設して5か月ではありますが、既に多くのイベントが実施されており、11月には彩の国ビジネスアリーナに参加・併催イベントを行うなど、様々な主体が集い、結び付くハブとして、県内企業のイノベーションを生み出す環境を築いています。11月末現在での会員数は400社を超えました。是非多くの方々に、「渋沢MIX」で出会い、交流をしていただきたいと思います。2位になります。「八潮市内道路陥没事故の発生」です。1月28日に発生した八潮市道路陥没事故に巻き込まれ、お亡くなりになられた方の御冥福を心よりお祈りするとともに、御遺族、関係者の皆様に改めてお悔やみを申し上げます。地域住民、事業者の皆様には長期にわたり多大な御心配、御迷惑をお掛けしていることをお詫び申し上げるとともに、多くの方々から御協力を頂いていることに深く感謝を申し上げます。道路陥没事故の復旧工事に伴う補償と併せ、近隣の住民や事業者の方々が事故前の生活を取り戻し、安心できるよう着実に取り組んでまいります。この事故は過去に例のない大規模な事故であり、全国に衝撃を与えるものでありました。上水道とは異なり、下水道は水を止めることができません。特に大規模下水道、深い地点に埋設されている管きょは、点検・調査方法が現在に至るまで確立されておらず、また、今我が国が持っている技術では更新ができない状況にあります。したがって、いついかなる場所で同様の事故が発生し、大規模な災害となっても全く不思議ではありません。この前例のない大規模な事故を経験した自治体として、今回の事案で判明した多くの課題について、全国に発信するとともに、国と連携しながら対応し、安心安全な社会の実現を図ってまいりたいと思います。
そして最後に1位の発表となります。第1位は「第75回全国植樹祭を埼玉県で開催!」であります。5月25日、秩父ミューズパークを主会場に天皇陛下の御臨席を賜り、埼玉県で66年ぶりとなる第75回全国植樹祭を開催いたしました。昭和34年、寄居町の金尾山(かなおやま)で開催をされました第10回大会以来、2回目の開催であります。全国植樹祭は4年掛かりで進めてきた埼玉県の一大プロジェクトであり、実行委員会の方々、協賛いただいた企業・団体、式典の出演者、運営に参加された方々、大会で使用する苗木を育てていただく「苗木のスクールステイ」に御参加いただいたお子さんたちなど、多くの関係者の皆様により成功に導くことができたと考えたことから、第1位に今回選ばせていただきました。当日は天候にも恵まれ、天皇陛下から式典において「大会テーマ『人・森・川 つなげ未来へ 彩の国』にふさわしく、人々が森や川を大切にしながら自然に親しみ、健全な森林づくりや木材の利用を更に進める活動がここ埼玉から全国へ、そして未来へとつながっていくことを願います。」などのお言葉を賜るとともに、苗木のお手植え、あるいは種のお手播きもいただきました。式典では、県民の皆様や本県にゆかりのある方々など、大変多くの出演者に御協力を頂いて、表現豊かで印象的なダンスや音楽、迫力のある伝統芸能など様々なアトラクションが行われ、豊かな川でつながる山村と都市が、協力して森林・みどりを守り育て、元気で未来のこどもたちへつないでいくという本大会のテーマ「人・森・川 つなげ未来へ 彩の国」を表現するとともに、森林資源の活用、木材の利用拡大を図る「活樹(かつじゅ)」の理念を、埼玉県から広く全国に発信することができたと思います。式典会場には招待客、関係者をはじめ約4,500人の皆様に御参加いただきました。また会場以外でも自由に入場できるサテライト会場を県内3か所に設置したほか、YouTubeの大会公式チャンネルで、ライブ配信を行うなど、多くの方に御参加いただいた結果、「感動した」、「涙が出た」などのいろいろなお声を頂きました。皆様には大いに楽しんでいただき、そして大成功の大会となったと思います。全国植樹祭は終了いたしましたが、今後も、「活樹」を強力に推進し、本県の豊かな森林を次世代につなげたいと思っています。なお、10大ニュースの次点ですけれども、7月に発生した一般国道140号の落石による通行止めに伴う迂回路として供用開始前の大滝トンネルを暫定的に供用したことでありました。これは前例がほとんどありませんが、とにかく早期に暫定供用をと決断しました。その成果が大きく早急に対応いただいた地元の建設業者、測量設計業協会の皆様にも改めて心から感謝申し上げます。そして最後には、「今年の漢字」ですが、日本漢字能力検定協会が公募する今年の漢字は「熊」でした。埼玉県ではいまだ人的被害は出ていませんが、まだまだ熊が出る可能性は続きます。是非皆さんの命をしっかり御自身でお守りいただけるよう改めてお願いします。
そして埼玉県の今年の漢字は「活」であります。その理由ですが、66年ぶりに「第75回全国植樹祭」において、繰り返しとなりますが、式典の出演者、大会で使用する苗木を育てていただく「苗木のスクールステイ」に御参加いただいたお子様たちなど、数多くの方々が主役となって「活」躍いただいたほか、森林資源の「活」用、木材の利用拡大を図る「活」樹の理念を埼玉県から発信し、大成功の大会となりました。また、婚「活」支援の「恋たま」は成婚600組を突破しました。ほかにも、いちごなど、「活」き活きとした埼玉県の農産物は全国選手権連覇など高い評価を受けており、スポーツでもデフリンピックをはじめとする多くのスポーツ大会で県ゆかりの選手が大「活」躍し明るいニュースを届けてくれたこともあり、埼玉県の今年を象徴する字としてふさわしいと思います。さらには円安物価高と生「活」に直接影響する課題に対処するため、12月議会では誰もが活き活きと生活するための物価対策など、750億円規模の補正予算を成立させることとなりました。今年1年は多くの皆さんも、推し「活」やポイ「活」などにいそしんだ方も少なくないのではないでしょうか。最後になりますが、来年は埼玉県で初となる「ねんりんピック彩の国さいたま 2026」が開催されます。大会テーマである「咲き誇れ! 長寿と笑顔 彩の国」を実現できるよう、しっかり準備を進めてまいりたいと思います。また現行の5か年計画の総仕上げの年であります、「あらゆる人に居場所があり、活躍でき、安心して暮らせる社会の実現」を確かなものにしてまいりたいと思います。
埼玉
「ぶんたま」のアプリについてお伺いしたいのですが、知事が先ほどアプリの開発の経緯みたいなお話が軽くあったかと思うのですが、その辺りをもう少し詳しくお伺いしたいのと、あと、この掲載するイベントというのでしょうか、文化の基準みたいなものは県の方で線引きを行うのでしょうか。その辺りをお願いいたします。
知事
具体的な基準については、後ほど部局の方からお話をさせていただきますけれども、県の文連(埼玉県文化団体連合会)に登録していただいている活動、こういったものを紹介させていただくことになります。また(伝統芸能)団体の方からもこれまでもお申込みいただいておりますので、基本的にはそれらの団体についてお受けしているところです。具体的なところにつきましては課長から説明いたします。
県民生活部
掲載する基準でございますが、文化振興課で基準を設けまして、こういった活動については掲載しますというようなところを作らせていただいています。
埼玉
こういった活動が郷土愛を育んだり、地域のイベントに参加することで、市民の皆さんの心境の変化といったところも効果としてあるのかと思うのですがその辺り、知事のお考えはいかがでしょうか。
知事
もう御指摘のとおりでありまして、「ぶんたま」をきっかけにまずは埼玉県内の伝統文化を知っていただきたいと思っています。そして今度は知っていただいたら、現地で鑑賞していただいたり、あるいは体験できることもありますので、体験していただいたり、最終的には伝統文化の担い手などがそこから出てくるといいなというふうに思っていますし、貴重な埼玉県の伝統文化への愛着を皆さんに育んでいただけるきっかけになればいいと思っています。
読売
ガソリン税の暫定税率の廃止についてお伺います。政府は年内にガソリン税の暫定税率を廃止します。長引く物価高で家計などの負担軽減になる一方、県では2025年度当初予算ベースで、軽油引取税などを含めた税収が計約279億円減少すると見込まれています。9月の定例記者会見で知事が「地方の安定財源の確保は国の責務。廃止するにしても安定的な税制度を構築して欲しい」というふうに御発言されました。廃止が決まって、改めて知事の御所感と国への代替財源の要望など今後の働き掛けについて展望を教えてください。
知事
御指摘のとおり、令和7年度当初予算ベースで申し上げると、ガソリンと軽油の暫定税率が廃止された場合には約279億円の減収を見込んでおります。自動車燃料への暫定税率については上乗せ税率という指摘もかねてからございました。そういった変更の方針自体は理解はできますけれども、地方の財政運営に多大な影響が生じることとなります。その減収分については、国が代替となる恒久財源を措置するなど適切な対応が必要だと思います。11月に成立したガソリン暫定税率廃止法案におきましても国はガソリン税及び軽油引取税の暫定税率廃止に伴う地方の安定財源の確保について、今後1年掛けて検討することが明記され、かつ安定財源の確保の完成までの間において、地方の財政運営に支障が生じないよう、地方財政措置において適切に対応することと定められております。今後検討することとされている安定財源の確保については、引き続き国会審議などの議論を注視しながら、地方の財政運営に支障が出ないよう、臨時的な財源などではなく、国が責任を持って代替となる恒久財源を措置するべきであるなど、働き掛けを強めてまいりたいというふうに思っています。いずれにしても、本来であれば、これらの暫定税率を廃止するのであれば、恒久財源をしっかりと見つけてから行うべきものでありますけれども、政治的な形で決着したものですから、私は国が責任を持って行わなければいけないと考えています。
読売
今日、司会だったりとか、パネルの操作とか、学生さんに御協力してもらって今回運営されているわけですけれども、協力してもらうことになった経緯と狙い、あと学生さんが活躍されている様子を見て知事の率直な御感想をお聞かせください。
知事
これは、あるジャーナリストの方から私に、いろいろな方々に経験を積んでもらうとか、あるいはアメリカでも報道官に女性が起用され非常に雰囲気が変わった、こんな指摘を頂いたことがございました。そんな中、今年の10大ニュースの第1位に選んだ第75回全国植樹祭では、県内の高校生が式典の進行役になられて、本当にすばらしい活躍をされました。このように、学生の皆さんが表舞台で経験を積まれるということは、将来のキャリア形成に資するのではないかと思って、今回、記者会見の司会等のボランティアとなりませんか、ということで埼玉大学にお声掛けさせていただきました。そういたしましたら、埼玉大学の有志の学生の方々が今回このように応じていただいたということで今回の経験を是非将来に向けたキャリアの1つとして、少しでもお役に立っていただければというふうに思っています。 (終)