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掲載日:2024年10月30日
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知事
本日は、私の方から何点か御報告させていただきたいと思います。まずは、「11月14日は県民の日」についてであります。県民の日は、埼玉県が廃藩置県によって明治4年11月14日に誕生したことに由来いたします。この明治4年から数えて100年目に当たる昭和46年に制定されましたので、今年で54回目ということになります。県民の日を記念いたしまして、「県庁オープンデー」や「県民の日記念式典」など、多彩な県民の日記念事業を行うつもりでございます。是非、楽しみながら、埼玉県の魅力を満喫していただきたいと思います。
「県庁オープンデー」について、まず御説明いたします。本年の目玉企画といたしましては、まずオープニングといたしまして、県警察音楽隊による演奏とカラーガード隊による華麗な演技を披露いたします。次に、元AKB(48)で女優・タレントの島崎 遥香(しまざき はるか)さんを、埼玉県の魅力を全国に発信する「埼玉応援団」の新たなメンバーにお迎えし、任命式を行います。また、来年5月25日に埼玉県で開催されます、「第75回全国植樹祭」の200日前記念イベントを実施いたします。このイベントでは、記念植樹や県立工業高校生が製作した5つのカウントダウンボードのお披露目式を行い、埼玉県の(マスコット)「コバトン・さいたまっち」も植樹祭仕様で登場いたします。また、先ほどお話しした「埼玉応援団」に加わっていただく島崎 遥香さんにも御参加いただきますので、お楽しみにしていただきたいと思います。(後ろにあるバックパネルを指さしながら)なお、こちらを見ていただくと分かると思うのですが、今日からバックパネルが変わりました。このバックパネルも植樹祭仕様にさせていただきました。是非、来年5月25日でありますので、皆さんと共に全国植樹祭の開催を盛り上げたいと思いますので御協力をお願いします。そして、加えて、埼玉県が誇る偉人、渋沢栄一翁の新1万円札発行記念イベントも実施いたします。本庁舎と第2庁舎をつなぐ渡り廊下において、旧渋沢邸である「中の家(なかんち)」のVR体験、あるいは1億円の重さが体験できる「持てますか?一億円」、あるいは渋沢栄一グッズの販売等、楽しみながら渋沢翁を知っていただける企画を用意いたしました。また、「神田(かんだ)あおい」さんによる講談「渋沢栄一~若き日の頃~」も口演いただく予定でございます。
次に、埼玉県とNHK BS番組「チャリダー★」とのコラボ企画、「NHK自転車安全運転キャンペーンイベント」を実施いたします。番組出演者で埼玉県にもゆかりがある志田 音々(しだ ねね)さん及び竹谷 賢二(たけや けんじ)さんに自転車の安全な乗り方について教えていただきます。さらに、県内中学生による「ビブリオバトル」も行います。このビブリオバトルというのは、おすすめの本を紹介し、一番読みたくなった本を「チャンプ本」として、参加者の投票で決定するという、いわゆる書評ゲームであります。「チャンプ本」紹介者に選ばれた方には、全国中学ビブリオバトル決勝大会の出場権が獲得できます。また、今年も知事公館では、埼玉バーチャル観光大使である「春日部つくし」さんが、トークライブを開催します。トークライブは3回開催されますので、多くの方にお楽しみいただきたいと思います。他にもイベントが盛りだくさんであります。毎年大人気の県産農産物の販売や県産品を使用したグルメブースにおきましては、埼玉の味覚を楽しめますので、是非お越しください。また、ダンプカーやバス、消防車、あるいはコバトンとさいたまっちが描かれたレーシングカー等が働く(車の)仲間として大集合いたします。様々なスポーツが体験できるコーナー、あるいはステージショー、知事室・議事堂の見学もございます。ちなみに、今年の出展数は、県庁各課が233ブース、県内企業が13ブース、総数246ブースと過去最大となりました。また、協賛企業の皆様からは、今年も多くの協賛品を頂きました。来場した皆様にお配りするので楽しみにしていただきたいと思いますし、協賛企業の皆様には感謝申し上げたいと思います。なお、お願いでございますが、当日は、お車での来庁は御遠慮いただき、公共交通機関を御利用いただきたいと思います。
次に紹介するのは「記念フリー乗車券」です。県内鉄道6社が県民の日を記念し、各社それぞれが指定する、県内を中心とした路線で自由に乗り降りできる乗車券を販売いたします。販売期間、乗車可能日等は鉄道事業者によって異なりますので、詳細は県のホームページに掲載してございますので、「県民の日記念フリー乗車券」で検索いただき、御確認ください。
そのほかにも、県民の日協賛行事として、県営公園や県内外の博物館、レジャー施設等、合わせておよそ60か所で特典のある施設があります。こちらも詳細は県のホームページに掲載しておりますので、「県民の日協賛行事」でクリック、御検索いただき、確認してみてください。
最後に、「県民の日記念式典」であります。今年度から彩の国功労賞の表彰を「県民の日記念式典」で執り行います。議長をはじめ県議会議員の立ち合いの下、デフリンピック、オリンピック、パラリンピックで輝かしい結果を残された方々に対し、この功労賞を贈呈いたします。その他、小・中学生の県民の日記念作文コンクールの表彰であったり、あるいは地方自治、さらには保健衛生、地域コミュニティ活動等、様々な分野において県民の模範となる功績を上げられた方々への表彰を行います。県民の日当日は、県内各地で多彩な行事を行いますので、県庁や県内の様々な施設に是非お出かけいただき、楽しんでいただくとともに、埼玉のすばらしさを再発見していただきたいと思います。
知事
次に、「すぽったま!」であります。
この「すぽったま!」ですけれども、県内スポーツチームの観戦・応援に便利なWEBアプリであり、以前御紹介しましたが、今日、満を持して公開いたしました。このアプリ1つで、県内のプロ、あるいはトップ・スポーツチームの最新ニュースや、あるいは試合日程、お得なチケット情報等をまとめてチェックできます。(私物のスマートフォンを示しながら)今日からリリースいたしましたが、私もこのようにダウンロードさせていただきました。また、県内で開催される試合を観戦することによってポイントも貯まる、そしてそれは選手のサイン入りのグッズ等が当たることにつながります。こういったスタンプラリーも開催いたします。そして、オープンを記念して、県内のスポーツチームとのコラボ企画も決定していますので後ほど御紹介したいと思います。また、オープンに合わせて、「すぽったま!」LINE公式アカウントも本日スタートいたしました。これも後ほど御説明いたしたいと思います。
さて、この「すぽったま!」ですけれども、(パネルを示しながら)御覧の県内を拠点として活動するトップチーム・プロチーム、20チームに御参加いただいています。このように様々な競技の、多くのスポーツチームが活躍している、これが正に埼玉県の1つの特徴、魅力であります。県内外の方にも、是非ですね、「すぽったま!」を御利用いただいて様々なチームの試合を観戦していただきたいと思います。
次に、おすすめポイントです。1点目は、最新の埼玉県のスポーツチームのニュースがまとめてチェックできることであります。このアプリ内には「ニュース」というページがあるのですが、そこには参加チームのニュースが入っていて、一覧にして表示してあります。これまで、県内のスポーツチームのニュースがまとめて見られるWEBサイトやアプリはなかった、あるいは新聞等によってはこれらのチームの情報が全部は出ていないところもありました。そこで、このアプリを使えば県内のチーム、その最新の動きがチェックできます。
2点目のおすすめポイントですが、県内各地等で開催する試合日程が分かります。アプリ中の「試合情報」のページには、県内のスポーツチームの今後の試合日程が一覧で表示されています。これを見れば、例えば今週末に御自宅の近隣でどのチームの試合が開催されるかを簡単にチェックできます。また、これは日程順ではなくて、競技別であったり、例えばサッカーであったりですね、あるいはチーム別に探すことも可能となっていますので、サッカーが見たい、あるいはこのチームが気になる等の特定の競技やチームの情報、近くで見られないか、こういったニーズにも対応しています。各試合日程からチケットの購入ページに進んでチケットを購入することが可能であります。気になる試合の観戦を検討する際に、是非、御活用いただきたいと思います。
3点目、お得なチケット情報であります。「お得チケット」のページには、各チームが提供・企画する、こども向けの無料チケットであったり、あるいはファミリー向けの割引チケット、ホームタウン向けチケット、こういったものの情報が一覧になっています。お得なチケット情報をさっとチェックし、ちょっと得した気分で試合を観戦してみてください。
4点目ですが、限定プレゼントがもらえる、こういうスタンプラリーであります。対象となる試合を観戦し、試合会場に行って、そこに行くと掲示されているQRコードがありますので、それを読み込んでいただくとポイントが貯まります。それを応募すると貯まったポイントに応じて、選手のサイン入りグッズ等、貴重なプレゼントをゲットすることができます。このスタンプラリーは12月から始まりますので、少し楽しみにして待っていただきたいと思います。
この「すぽったま!」のオープンを記念し、参加チームとのコラボキャンペーンを実施するので御紹介いたします。1つ目は、今年からプロバスケットボールの国内最高峰のリーグ、B1に昇格した越谷アルファーズとのコラボであります。選手と一緒に入場する「エスコートキッズ」、あるいは試合前のコートでバスケットボールを体験できる企画がチームの御協力により実現することとなりました。そして、2つ目は、WEリーグを2年連続で制覇している女子サッカーの強豪、三菱重工浦和レッズレディースとのコラボであります。試合の観戦に加え、2011年女子ワールドカップ優勝メンバーである、安藤 梢(あんどう こずえ)選手によるトークショーの観戦(観覧)及び、試合前の選手のウォーミングアップを間近で見ることができるといった特別企画であります。3つ目は、WEリーグの大宮アルディージャVENTUSやTリーグのT.T彩たまの試合観戦チケットプレゼントであります。いずれのコラボ企画も「すぽったま!」トップページの「チームコラボキャンペーン情報」からお申し込みいただけますので奮って御応募いただきたいと思います。
そして、「すぽったま!」でしか読めないオリジナルコンテンツも掲載いたします。越谷アルファーズのキャプテンである元日本代表の橋本 竜馬(はしもと りょうま)選手、そしてB1昇格の立役者の一人である松山 駿(まつやま しゅん)選手、松山選手の独占インタビューをお送りいたします。今期から始まったB1での戦いにかける思いや地元ファンへの思い、チームメイトとの関係性が感じられるプライベートの話等、読み応え満点のインタビューでありますので、是非、御期待いただき、御一読いただきたいというふうに思っています。
そして、ここまでお話させていただきました「すぽったま!」につきましては、県内のスポーツチームの情報を一元化して、県内外にまとめて発信し、本県のスポーツシーンを盛り上げる、こういうものでありますけれども、是非ですね、試合結果、会場のアクセス等、様々な情報がまとまっていますので、県内のスポーツチームの情報を一元化して、県内外に発信してまいります。皆様に、是非、御活用いただきたいと思います。「すぽったま!」のLINE公式アカウント、(手元のパネルを示しながら)こちらですね、こちらも本日からスタートしております。お得なキャンペーン情報等が受け取れる上、コラボキャンペーンへの申込みやスタンプラリーに参加することが可能となるため、是非、お友達登録していただきたいと思います。県民の皆様には、「すぽったま!」を活用して、県内のスポーツチームをお得に応援していただき、そして「スポーツ県 埼玉」を共に盛り上げていただきたいと考えています。
もう1つ御案内したいことがあります。それは「すぽったま!」の便利な使い方であります。「すぽったま!」はアプリストアからのダウンロード、これが必要ありません。いわゆるWEBアプリです。ブラウザからアクセスしていただき、そのあと、(パネルを示しながら)このように何回かタップするだけで、アイコンをスマホのホーム画面に簡単に追加することができます。追加した後は、他のアプリと同様に使うことができますので、是非御利用いただきたい。(パネルを示しながら)こちらはまずiPhone(アイフォン)での、使い方・手順であります。
そして次のページ、(パネルを示しながら)こちらはAndroid(アンドロイド)をお使いの方のための手順であります。ホーム画面に追加すると、先ほど申し上げたとおり、最新情報のチェックが簡単にできることになりますので、是非、皆さんには(お持ちのスマートフォンに)追加していただき、そして、便利にお楽しみいただきたいと思います。最後になりますけれども「すぽったま!」のPR動画を作りました。御覧いただきたいと思います。今後、県内各地で放映していく予定でありますので、まずここで見ていただきたいと思います。
(「すぽったま!」PR動画を上映)
埼玉
まず、知事発表の県庁オープンデーについて2点お伺いさせてください。島崎 遥香さんを埼玉応援団に任命された経緯や理由等についてもう少し詳しくお聞かせくださいというのが1点です。もう1点はですね、昨年も『翔んで埼玉』の企画を中心に、非常に県民の皆様に好評を博して、多くの方が来庁されたと思います。今回も、だんだんハードルが上がっていくかと思いますが、知事として県民の皆様に呼び掛け・意気込み等あれば教えてください。
知事
島崎 遥香さんですけれども、AKB48の元メンバーで、グループ卒業後も女優やタレントとして幅広く活躍し、映画『翔んで埼玉』にも出演されているということであります。埼玉県出身であり、これまでも県の魅力発信事業に御貢献いただいた実績があるというふうに聞いています。さらに、この方、SNSのフォロワーが多いと聞いていて、特にやはり若い世代に強い影響力をお持ちだというふうに聞いています。つまり、なかなか行政としてアプローチしにくい層にアピールできるインフルエンサーとして期待もできますので、今後一層の活躍が期待されること、さらには、メディアやSNSを通じて、埼玉の魅力を全国に発信していただくという意味では、ふさわしい方だと考えたところが任命の理由であります。また、先ほど、今回の県民の日が、おかげさまで毎年好評でですね、本当に有り難いというふうに思っているところでありますけれども、過去にも数多くの皆様方にお越しいただきました。特に去年はですね、先ほどお話があったとおり、県庁のオープンデーを開催させていただいて、『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』との特別コラボ企画がありましたので、実は約2万1千人の方に御来庁いただきました。今年はそこまではちょっと難しいかなというのが正直なところですが、コロナ前は1万2千人程度の来場者がおられましたので、今年度もそれ以上の方に来ていただきたいというふうに思っていますので、ハードルが上がってはしまいますけれども、ただ大歓迎で、是非ハードルを上げながら、より多くの方々に県民の日を祝っていただきたいと思っています。
埼玉
続いて、「すぽったま!」についてお伺いしたいのですが、例えば、チケットの情報であったり、サイン入りプレゼント等利用者のメリットというところだと思うのですが、参加されるチームの方も競技の枠を超えて、例えば、いずれかのチームを応援されている人が、我がチームにも興味を持っていただくとかという趣旨もあって参加されているところもあるというのを伺っています。今後、横のつながりを広げていく部分で、県として何か仕掛けを考えているものがあれば教えてください。
知事
御指摘のとおり、参加していただくチームの横のつながりというものを我々は狙っています。特に、スポーツがお好きな方というのは、1つのスポーツだけではなくて、他のスポーツに関心がある確率が高いということ、それから県という枠組みで囲う場合に、近くにほかのスポーツ競技がある、今まで行ったことはないけれども、近くのスポーツ競技と一緒に、これができるということで、こういった取組を行うということが、私どもは、それぞれのチームを応援するだけではなくて、相乗効果が高いというふうに考えたところでございます。今後はですね、例えば、仮にサッカーをお好きな方がスタンプラリーに参加していただいて、バスケットボールのチームの選手のサインをもらうことによってバスケットボールのファンになるとか、こういった交流があること、それから先ほど、11月14日の県民の日でも様々なチームと連携して、実は御協力いただきます。そういった方々に知っていただいて知名度を上げていく。これらの様々な展開が考えられると思いますので、今後、これからも参加チームについて広げていきたいと思っていますので、これらのチームからいろいろなアイデアを頂きながら広げていきたいというふうに考えています。
日刊工
「すぽったま!」についてお伺いします。「スポーツ県 埼玉」としてというお言葉がありましたけれども、埼玉県として、スポーツ産業への期待感、どういうところに魅力を感じているのかというところと、中長期になると思うのですけど、県にもたらす経済面での効果だとか、そういったところの期待感をお聞かせください。
知事
埼玉県のスポーツ産業における特徴が2つあります。それだけではありませんが、大きな特徴は2つあります。1つは先ほどの(パネルで示した)チームを見ていただいても分かるとおり、非常に多くのプロスポーツ、トップチームが、埼玉県を拠点とし、もしくは埼玉県を中心に活躍していただいているということであり、これらの先ほど「すぽったま!」を通じてですね、様々な相乗効果という話がございましたけれども、数が多いがゆえに相乗効果を見込みやすいということがあると思います。それからもう1つは、これは埼玉県そのものの特徴ですけれども、交通の便が非常に良いところにありますので、例えば、東日本側から電車を利用すると必ずと言って良いほど、埼玉県を通ることになりますので、そういった方々に例えばお越しいただく、もしくは、東京や首都圏、神奈川県等も含めた首都圏から、お客さんを呼び込むという意味でも、私たちはアドバンテージを持っていますので、それを御活用いただくということで、埼玉県の、例えば大宮に新幹線で来やすい人が、このアプリを使うことによって、埼玉県民ではないけれども様々な競技をここでリアルに楽しめるといった、こういったことがあると思います。なお、スポーツが好きな方々の今度は地平を広げるということもあると思っていて、単に観戦だけではなくて、スポーツに御関心を持っていただくことでスポーツの地平を広げるということがあると思っています。埼玉県において統計で見たところ、スポーツと関連するツーリズムの方々は、通常のツーリズムの方々よりも、日帰りで来られる方が特に顕著なのですけれども、落とす金額が多いというふうに統計が出ています。そういった意味では埼玉県はどちらかと言うと日帰りの方が多い、そして、スポーツとコンテンツが多い、さらには、交通の利便性も良いという意味では、実はスポーツと経済の相性というのは非常に良いというふうに埼玉県の場合には考えられますので、私たちとしては、様々な波及効果、もちろんお金だけではありませんけれども、経済面についても効果を見込んでいるところであります。
NHK
私も「すぽったま!」について伺いたいと思っています。先ほど、横のつながりですとか、スポーツツーリズムの波及効果を狙っているという狙いはよく分かったのですけど、すみませんちょっと県内のスポーツ事情に詳しくないので、少し教えてください。県内の種類の違うスポーツチームの情報を一元化するスポーツメディアというのは埼玉県で初めてということなのですが、これは全国的に見てこういったメディアというのは何か展開をしている、参考にされたような都道府県があるのかどうかというのも教えていただけたらと思っています。あと、20チームが参加しているということなのですが、これはある程度プロチームですね、埼玉県内のチームをもうカバーしているのか。もし、例えば、これからこれぐらい広げたいみたいな目標がありましたら、是非教えてください。
知事
ちなみに、参考に特段している県はなくてですね、私のところで実は一昨年ですか、WEリーグが始まって1年のところで、正直サッカーという代表的なスポーツにもかかわらず、なかなかお客さんが入っていない。そういったところで、知事賞を作って埼玉ダービーをやるという、その流れでいろいろ私の方でも考えてですね、正直、県内でも非常にお客さんが多く入っていただけるスポーツチームとそうでないところがたくさんある。でも、レベルは非常に高かったり、あるいは意欲がある、そういったところを見ましたので、やはりそこはお互いに行政として間を取ることによって何かできないかと考えたのが最初の、発想の始まりなので、どこかを参考にしたということは、参考になるところがあるのか私は知りませんけれども、いずれにしても私のある意味思いつきから始まったというところであります。それから2つ目の20チームについては、有り難いことに本当に単独でやっていけるチームにもかかわらず相乗効果があるということで御判断いただいたチームがあったというのはすごく有り難いと思っています。今回、基準と言うか、基本ですね、についてはプロチームとそれからプロチームではなくても各競技の国内トップリーグに所属するチーム、それを基準に参加のお声掛けさせていただきました。例えば、リーグワン、ラグビーとかですね、あるいはバレーボールはこれプロ化されていないのですね。でも埼玉県のチームは強いものですから、そういったものを含めてということです。今回はこれまで県と関わりのあったチームが中心となっていますが、これらの基準を満たすチームがまだ5チームぐらいございます。これらのチームに、今後、お声掛けさせていただきたいと思っています。更なる拡大については、まずはこの先ほどの基準のところで、その効果というものを私どもとしても見ていきたいと考えています。
日経
同じく「すぽったま!」の話でして、県内外に県内のスポーツチームの情報を広げていくというところなのですけど、県外に「すぽったま!」を周知していく取組とか予定がありましたら教えていただけますでしょうか。
知事
まず、現時点では県外に対して積極的にということではなく、ただ、こういったツールがオンライン上なので、そこをきっかけとして、是非お越しいただくということと、それから先ほどちょっとお話を申し上げましたけれども、埼玉県は非常に交通の便が良くて来やすいというところもあるので、まずは、様々なチーム(を観戦し)にお越しいただいたときに、この「すぽったま!」をPRすることによって広めていただく、いわば口コミあるいは目コミと言うのでしょうか、見てですね、使っていただくということで、私どもとしてはこれを目指していきたいと思っています。また、参加していただいているチームの中に自転車のさいたま佐渡サンブレイブのようにですね、拠点をまたぐことを特徴としているところもありますので、こういったところも通じてPRができればと思っています。
時事
私も「すぽったま!」についてちょっと聞きたいのですけれども、これは主に県内のサッカーチームとかチームのものを対象にしていて、例えば川口とかだとブレイキンの金メダルの選手とかいらっしゃいますけど、そういう個人の選手とかの情報は掲載されないという感じなのですか。
知事
今回はプロや1部リーグに所属しているチームということで御案内させていただきました。と言うのはですね、それぞれのチーム、ある意味、リーグ等で競争しているチームというものの方がお客さんが集めやすかったり、あるいはそれぞれのチームのチケット販売やあるいはそれぞれのチームのキャンペーンなどが整っているということが挙げられると思います。ただ今後、先ほど、現時点では状況を見たいというお話をさせていただきましたけれども、仮にそういった個人の選手等で、こういった効果が高いと見込まれるものが考えられるとすれば、現時点では見守りたいと思いますけれども、次の段階で是非検討もさせていただきたいと思います。
埼玉
一昨日の投開票が行われました第50回衆院選についてお伺いします。政権与党が過半数を割り込む結果となり、県内16小選挙区では、与野党8議席ずつを分け合う結果となりました。結果や投票動向を踏まえ、知事の御所感をお聞かせください。
知事
まず、所感を申し上げる前に、今回の総選挙で県民の大きな期待を担い当選された議員の各位にはまずはお祝いを申し上げたいと思っています。その上で申し上げると、今回の総選挙では、政治とカネの問題に非常に高い関心が集まったのではないかというふうに考えています。その一方で、これまでの総選挙を見ると、与党となった側が大勝するというのがパターンとして多かったわけですけれども、今回に限って言えば本当に久しぶりに、結果として与野党が伯仲する、そういった状況になったと思います。その一方で、注目(度)が高かったにもかかわらず、投票率が若干下がった。これらを全体として見ますと、仮にこれが政治不信、政治そのものに対する不信がベースにあるために注目があるにもかかわらず投票率が下がったということであれば、これは一政治家として非常に深刻な状況になったというふうに思います。あるいは、政権選択等まで、今までのパターンで言うと、雪崩を打ってという状況ではなかったということで言うと、ある意味、途中で、これまでよりもモデレートと言うか、穏やかな動きで止まったわけですけども、こういったことを見ると、私たち政治家、私も含めてですね、政治家というものは、やはり日頃から丁寧に政策を説明することによって、有権者の皆さんに関心を持っていただいて、耳を傾けていただき、そしてそれを選挙の際に判断材料にしていただくという、このことがもしかするとおざなりになっているのではないかというふうに私は懸念しています。また、県内の選挙区を見ましても、先ほど現在の与党で8(議席)、野党で8(議席)という御指摘がありましたけれども、県内の選挙区でも政治改革に道筋を示せなかった政権与党側にとっては厳しい選挙となった。その一方で、野党側としても山積する課題に対して未来へのビジョンを説得力のある形で示すことがかなわなかったのではないかという思いがあります。いずれにしても、どちら側にも課題が残った選挙になったように思われており、政治不信への懸念も含め、政治家として非常に考えさせられるところが多い、こういう選挙だったというのが私の所感であります。
埼玉
今回、自民党の候補者からですね、選挙後にいわゆる政治とカネの問題についての意識が世間と党本部、政治家の中で大分乖離が起きて、どんどんどんどんその乖離が大きくなっているというようなお話をされていた候補者の方がいらっしゃったのですが、政治とカネ、長く政治家を続けることで、だんだん世間の感覚から離れていってしまうという側面は少なからずあるものなのでしょうか。知事の考えをお聞かせください。
知事
私自身、政治(の世界)に入ってもう10数年になりますけれども、すごく違和感があった、今もありますけれども、例えばうちの秘書なんかに聞いてもですね、それはパーティー券だとかそういったことについて、何枚売ってくるとか、こういう議論が多いのですね。でも、本来、私も経営者でしたから分かりますけれども、経営者が2万円、あるいは4万円でも良いんですけれども、そういったお金を出すというのは利益の中から出してくる。しかも、自分たちの企業の社員に対しては、50円、100円、これをしっかりと節約するということを言ってきているわけですよね。それがあたかも2万円を買ってくれるのが当たり前かのようにですね、回ってくる政治の業界の人たち、この人たちに私は今も違和感があるし、うちの秘書に対しては、そこについては極めて、「2万円出すって大変なことなのだよ」という話はいつもしているのですけれども、そういった意味では政治家をやっているとそうなってしまうのか、そういうふうにならざるを得ないのか分かりませんけども、非常に私はおかしな方々だと思いますし、もうちょっと言うと、我々、どんな商売をしていても、売りたいものではなくて買いたいものを売らなければいけないはずなのですけれども、いつの間にかですね、政治家は売りたいものが売れる商売になってしまっている。つまり、お客様のニーズではなくて、こっちから押し付けるようなことが平気でなっているということが私は根本にあると思うので、今回、2千万(円)がどうだとか、あるいは2千万(円)もらって迷惑だって、普通だったら迷惑な人はいないと思いますけれども、そういう話が出てきていますが、それ以前の問題として、私は非常に感覚がおかしい方々が政治家の業界には多いなというのは、これはものすごく強く、最初からそうですし、今も感じています。
毎日
すみません、今回、(投票所)入場券(の配布)がとにかく遅かった。遅いところで、私が聞いたところ、25日(に到着した)と言われた方もいらしてまして、選管に取材すると、やはりあまりに急な解散で準備ができなかったと言われているのですけど、準備もできないような解散・総選挙についてどう思われるか、知事のお考えをお願いします。
知事
解散というものは、一般論で言うと、直前まで分からない。今回もそうでしたけど、国会の国対(国会対策委員会)で、不信任の扱いも含めて、明確に解散になったのは当日その日ではないですか、明確に分かったのは。そういった意味から言うと、一般論で言うと、解散は急なものだと思います。その意味では、どのタイミングであっても投票(所入場)券というものはしっかりと届ける必要がある。ただこれはですね、1つまずきちんと申し上げておきたいのは、投票(所)入場券がなくても投票できる、これをしっかりと私どもとしても周知を、SNS等も含めて改めて、選管だけではなくて私自身もSNSで周知させていただいたところでありますので、これは改めて申し上げたいと思います。ただ、その上で申し上げれば、今回の衆議院選挙については確かに十分な準備期間の確保ができないということで、特に、さいたま市、川口市などの都市部において、前回の衆議院議員総選挙のときよりも投票所入場券の配送が遅れたというふうに聞いています。これはどうも印刷屋さんとかそういったところとの関係のようでありますけれども、ただ、決して良い話ではありません。県の選挙管理委員会においては、適切な時期に投票所の入場券が発行されるよう、市区町村の選挙管理委員会に対して改めて働き掛けを行うとともに、本人確認が行えれば、入場券がなくても入場できるということを、これは県としても周知することが極めて重要だというふうに思っています。
毎日
解散というのは総理大臣、首相が行える、そういう特権と考えても良いのでしょうかね。やっぱりこんなに準備が整わない中で国民の声を聞きたいと、でも入場券は、確かになくても選挙はできるとはいえ、やっぱり入場券が届くということが、国民に対して「選挙がありますよ。皆さんの声を聞かせてください」というメッセージではないかなと思うのですが、それはもう仕方ない、本当は事務方がやっぱり準備を適切にしなければいけなかったと思われますかね。
知事
解散は総理の特権と確かにメディア等で言いますけれど、私は7条解散も含めて、これは法律上定められた国民に対する信を問うやり方の1つでありますので、そういった意味では、解散というものは当然有りだと思っていて、事務的に間に合うか間に合わないかということではなくて、それよりもやはり高いレベルで国民の権利というものは保障されなければならないという意味で、政治家の権限ではなくて、やはりそこはきちんと保障されるべきで、そこに先ほど申し上げた市町村の選管は間に合わせなければならないというのは、これはもう当然の話であって、周知も含めてですね、先ほど申し上げた入場券がなくても(投票ができる)、こういったことも含めて、しっかりと措置されなければならないということなので、事務的な都合で国民の権利が阻害されるということはないのだと思います。ただ、もし個別にですよ、今回の解散が良かったのか、前回が良かったのかとか、そういった議論はもしかするとあるのかもしれませんけれども、一般論としての7条解散について、あるいは国民が新たな政権を求めるようなこと(権利)については、制限はされてはならないと思います。
時事
投票率についてお伺いしたいのですけれども、高齢者で移動が難しくなっているような人が増えてるとか、住民票を移してないとか、忙しくて投票に行かない人が増えているとか、政治に不満を持つ声が増えている一方で、投票率が年々低下する要因については、どう見ていらっしゃいますでしょうかということと、あとは何か県の選挙管理委員会とかで、なぜ投票に行かなかったのかとかいう調査を行ったりとか、何らかの施策を行うという考えはないでしょうか、というのをお伺いしたいです。
知事
今回、総選挙の県内投票率は51.14ポイントであり、前回は53.97(ポイント)ですから、(約)2.8ポイント下がったということになります。私は、この投票率の低下というのは、民主主義の危機につながるものではないか、特に、仮にそれが先ほどの事務的な話とかではなくてですね、県民・国民の皆様が政治に対して関心を失ったり、あるいは政治不信がある、そういったことによって投票率が仮に下がったとすれば、私は民主主義にとっての危機だというふうに思っており、極めて危惧する状況になるのではないかと思っていますので、まずは選管も含めてですね、この状況・理由について、あるいは人口的な分布とか年齢別の分布とかそういった人口動態的なところも含めて、分析をまずしていただきたいというふうに考えています。また、これは県知事としてと言うよりも、一政治家として、やはり真摯に政治家が説明することも同時に必要なんだろうと思っています。現時点では分析がまだですので対策について申し上げることはなかなかできないのですけれども、今回の選挙では参議院選や首長の選挙と違って、衆議院の場合は解散ということが契機になることが多いので、一般論で言うとなかなか準備が他の選挙と比較して同じようにはいかない、これは残念ながら現状としてあります。ただ、それでも今回の選挙では、県の選挙管理委員会が埼玉応援団のメンバーである新内 眞衣(しんうち まい)さんを起用した動画をテレビ埼玉等の各種媒体、あるいはYouTubeとかLINEとかTVerとかですね、あるいはAbema TV等で放送して投票を呼び掛けたほか、若い方々の投票(率)がこれまでも課題だと言われてまいりましたので、選挙啓発活動を行う大学生ボランティアの「選挙カレッジ生」と共に、街頭やSNSなどで啓発の発信等を行うなど、限られた時間ではありましたけども取組は行ってまいりました。今後は、先ほど申し上げた分析を行った上で、適切な対応が行えるよう選管とも協力していきたいと思っています。
朝日
今回、公示後から選挙期間中に、知事も候補者の応援演説に行かれた機会が何回かあったかと思います。この応援演説に行かれる理由と言うかきっかけと言うのは、どういうきっかけでそれぞれの候補の応援に行かれるのかという、基準みたいなものがもしあれば教えてください。
知事
これ確かどこかで、ここ(会見)の席だったですかね、事前にお話させていただいたとおりでありまして、私の場合には第1に応援の依頼がまずあること、これがないとなかなか勝手に行くというわけにはいかないと思っています。それから次に、知事なので公務がやはり優先されなければならない、日程的に空くこと、これが2つ目なのですが、これの上での基準ということで申し上げると、埼玉県に対してどのような支援をしていただいたか、これを基準にすると申し上げたと思います。今回も実際に政党で選んでいるわけではなくて、複数の政党で、なおかつ、この今回の任期、(解散の)前の任期ですね、特にコロナも重なったので、いろいろ国会議員の方にお世話に埼玉県がなりました。これを基準に応援演説に行くか行かないかということの判断をさせていただきました。
朝日
今おっしゃった基準がベースになって、その上で例えば公務とか、日程的にちょっと都合が合わなければ見送ることもあったということですね。
知事
はい。(終)
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