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掲載日:2024年9月19日

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知事記者会見 令和6年9月18日

知事記者会見動画【全体:YouTube】
知事会見パネル(PDF:2,521KB)

  知事発表

令和6年9月定例会付議予定議案について 【該当部分動画(YouTube)】

知事

 本日は私の方から何点か御報告させていただきたいと思います。まずは、「令和6年9月定例会付議予定議案」について御説明させていただきます。今回、令和6年9月定例会を9月25日(水曜日)に招集することといたしました。今定例会に提案する議案は14件であります。内訳になりますが、「令和6年度埼玉県一般会計補正予算(第1号)」の予算が1件、「埼玉県児童相談所設置条例の一部を改正する条例」等の条例が7件、そして、「(仮称)川口北警察署庁舎新築工事」等の工事請負契約の締結が4件、そして、事件議決が2件となっております。他に、報告事項が専決処分報告1件、公社等の経営状況報告5件等の計20件で、先ほどの議案と合わせて全体で34件となっております。

 今回提案する補正予算(第1号)の規模でありますけれども、50億1,156万2千円であり、補正後の累計額につきましては、2兆1,247億5,556万2千円となります。特別支援学校に通学する医療的ケア児の通学支援の充実や新生児マススクリーニング検査の対象拡大のための予算措置を講じるとともに、公共事業の追加等、当面対応すべき事業につきまして補正予算を編成させていただくこととなりました。

 パネルの左側になりますけれども、「通学支援の充実による医療的ケア児の保護者の経済的負担の軽減」についてでありますが、補正額は7,153万3千円となります。スクールバスに乗車できない医療的ケア児が福祉タクシー等を利用して通学する際に、保護者に代わって同乗する看護師さんの費用について、必要な経費を増額いたします。具体的には、この事業、7月末の時点で40名の医療的ケア児が既に利用しておりますが、事業の周知に努めた結果、多数の申請がなされることとなり、さらに、今後も利用の申込みが増えることを見込むと、当初予算で計上した額では不足することとなるため予算措置を行うものであります。医療的ケア児の多くは、通学する際にも痰の吸引や人工呼吸器の管理等の医療的ケアが必要になることから、スクールバスに乗車できず、保護者の方々が学校まで送迎しています。(パネルを示しながら)この事業のイメージのとおり、看護師が利用者の自宅に行き、利用者の自宅から福祉タクシー(等)に同乗し、通学中に必要な医療的ケアを実施いたします。この補正予算により、本事業による支援を必要とする保護者の皆様の経済的な負担軽減を着実に図ってまいります。次に、(パネルを示しながら)右側ですけれども、「新生児マススクリーニング検査に関する実証」についてであります。補正額は1億4,138万5千円となります。新生児マススクリーニング検査とは、新生児のかかとから、ごく少量の血液を採取し、治療をしないと命にかかわる先天性疾患の可能性を調べ、早期診断・早期治療につなげるための検査でありますが、これに新たに2つの疾患を追加する国の実証事業が行われてまいりました。限定された分娩取扱機関においてのみ実施されてきたこの国の実証事業への参加を拡大し、現時点では25の県内分娩取扱機関で実施されてきた検査を、さいたま市を除く県内86全ての分娩取扱機関で出生した新生児を対象に実施することにいたします。検査に追加する対象疾患でありますけれども、免疫細胞の機能不全により重篤な感染症を繰り返す疾患である、重症複合免疫不全症いわゆるSCID(スキッド)と、脊髄の運動神経細胞の異常のため筋力低下等をきたす遺伝子疾患である、脊髄性筋萎縮症いわゆるSMA(エス エム エー)、この2つであります。検査体制は(パネルを示しながら)こちらの図に描いてありますけれども、分娩取扱機関におきまして、保護者の同意の下、採血をいたします。そしてこの検体を検査機関に送付いたします。仮にこれが陽性の場合には、精密検査を要する(ため)医療機関への受診をお勧めし、先天性疾患の早期診断・早期治療につなげていくというものであります。

 次に、「埼玉県児童相談所設置条例の一部を改正する条例」について御説明いたします。本条例は、児童相談所の所管人口の平準化を図り、児童虐待に一層迅速かつきめ細かに対応するべく、新たに児童相談所の設置等を行うというものであります。現在、川越児童相談所と、それから所沢児童相談所につきましては、それぞれ所管人口が110万人を超えており、児童虐待相談対応件数が他に比べ多く、負担が重い状態となっております。そこで、朝霞市にある障害者支援施設「あさか向陽園」のグラウンドがあった場所に、朝霞児童相談所を設置し、令和7年4月に開所することといたしました。所管区域でありますけれども、朝霞市、志木市、和光市、新座市、富士見市、ふじみ野市、三芳町となり、6市1町であります。また、所管人口の更なる平準化を図るために、日高市の所管については、川越から所沢児童相談所に変更いたします。これによって、(パネルを示しながら)こちらの図にあるように、川越、所沢児童相談所とも(所管人口が)110万人を超えていたものが、所管人口が80万人を下回り、国が示す児童相談所の所管人口の目安100万人を下回るということになります。朝霞児童相談所設置後のそれぞれの児童相談所の所管区域は先ほども少し申し上げましたが、(パネルを示しながら)こちらの表のとおりであります。朝霞児童相談所の所管となる6市1町、そして日高市にお住まいの方は、令和7年4月以降、御相談いただく児童相談所が変更となりますのでお気を付けいただきたいと思います。このほか、新設する朝霞児童相談所には一時保護所も付設されます。これにより、県の一時保護所の数は6か所、そして、定員は30人増えて180人となります。また、児童の権利擁護に配慮し、学齢児童が過ごす居室を個室化していくとともに、入所期間中の教育の機会を確保すべく、年齢に応じた学習室や個別学習室を設けています。これらによって、入所児童へのきめ細かな対応が可能になるものと考えております。

 次に、「(仮称)川口北警察署庁舎新築工事」の工事請負契約の締結について御説明いたします。川口市における刑法犯認知件数と110番受理件数は、ともにさいたま市に次いで多く、厳しい治安情勢となっていますが、川口市北東部地域は、埼玉高速鉄道の開通に伴い人口が増加してまいりました。このような状況を踏まえ、川口市内の治安情勢等に的確に対応すべく、既存の川口警察署及び武南警察署の所在地を考慮の上、両署の管轄区域を見直して、市の北東部に警察署を新設することで、市内全域にわたる警察活動の強化を図ることといたしました。設置場所ですけれども、埼玉高速鉄道(SR)戸塚安行駅の南方200メートルとなる川口市大字西立野地内、敷地面積は、6,673平方メートルとなります。川口市内では、先ほど申し上げた、川口警察署、武南警察署に次ぐ3番目、県下では40番目の警察署となり、令和9年3月開設(署)予定であります。今回対象となるのは、この庁舎の新築工事です。その他、空調設備工事、電気設備工事、給排水衛生設備工事等は別途発注することとなります。対象工事の「構造・規模」は、庁舎棟が鉄筋コンクリート(造)4階建て、(延べ面積は、)5,127.88平方メートル、そして、車庫・倉庫棟が鉄骨造2階建て、延べ面積は、1,271.16平方メートルとなります。「履行期限」は、令和9年1月31日までで、「請負金額」は、(税込み)22億1,100万円となります。

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令和6年度アメリカ訪問の結果について 【該当部分動画(YouTube)】

知事

 次に、「令和6年度のアメリカ訪問の結果」について、お知らせいたします。去る9月6日より12日までの7日間、県内の経済団体と金融機関で構成される経済訪問団と共に、アメリカのオハイオ州を訪問してまいりました。今回の訪問の目的は大きく3つであります。1つ目は、「日本・米国中西部会日米合同会議」に参加し、日本と米国中西部州の実業人等との相互交流を深めることにあります。「日本・米国中西部会」は、日本と米国の中西部諸州との貿易と投資の伸張及び産業、技術、文化の全般にわたる相互交流促進を図る組織として、昭和42年に設立されたものであります。毎年、日本側とアメリカ側が一堂に会する「日米合同会議」が、日米で交互に開催され、第54回の今回は埼玉県と姉妹提携をしているオハイオ州で開催されました。2つ目は、日本酒や麺類等の県産食品について、オハイオ州での販路開拓の足掛かりを作ることであります。オハイオ州は人口1,170万人で全米でも第7番目の州であり、またオハイオ州内の在留日本人数は約1万人、日本食レストラン数も伸びており、直近では357件となる等、食品製造業にとって、注目すべき市場の1つと考えています。3つ目は、姉妹州であるオハイオ州と埼玉県は姉妹提携を結んでおり、同年にフィンドレー大学とのスカラシップ事業である「Ohio-Saitama University Scholarship program(OSUS:オーサス)」が開始されています。オハイオ州知事は令和元年に、そして、フィンドレー大学の学長さんは令和5年に、それぞれ私を表敬訪問しており、今回、答礼を果たし、アメリカ・オハイオの地で再会いたしました。続いて、それぞれの行事の成果であります。

 まず、「日本・米国中西部会日米合同会議」でありますけれども、開会式では約300人の日米両国の参加者に向けて、埼玉県の魅力をPRするためのプレゼンテーションを行いました。本県の優れたビジネス環境や多種多様な県産食品、観光等を切り口にPRを行いました。また、この会議において、日米双方の知事と、それから会議の議長さんと副議長さんのみが参加する非公開の会議である「合同常任委員会」に参加いたしました。この合同常任委員会では、非公開であるということで、参加者の日本製鉄によるUSスチールの買収案件についてが議題として取り上げられ、意見交換が行われました。非公開の場でありますので、意見交換の詳細は明らかにはできませんが、私からは、それぞれの意見が出た後に、買収問題が日米関係には悪影響を及ぼしてはならない、この日米中西部会合同会議は日本とアメリカの経済を進展させるためのものであるからこそ、この買収案件が日米関係に悪影響を及ぼしてはならないと表明するべきではないかと提案いたしました。これに対して、日本とアメリカの双方の知事が賛同し、合同会議の最終日に発表される最終報告に、「会議では、問題となる可能性のある案件、及び日米の更なる協力、友好関係、強固な経済的結び付きを持続的に発展させることの重要性について協議した。」との一文が追記されました。今回、54回を迎える日本・米国中西部会(日米)合同会議の場において、事前に用意されていた最終報告に新しい一文が追加されたのは初めてのことでありました。私自身が望むような強い表現にはなりませんでしたが、参加者の政治的なスタンス、つまり民主党・共和党両方の知事がおりました、参加者の政治的スタンスや国を超えて、新たな一歩が踏み出せたことは、1つの成果ではなかったかと思います。

 次に、日米の中西部合同会議に合わせて初めて開催された県産品の販路開拓イベントでは、本県の日本酒やビール、ラーメン、うどんや醤油、狭山茶等、14社の45の商品を紹介いたしました。私からは、本県のお酒や食品の魅力とともに、東京からの近さや観光の魅力も紹介し、バイヤー等の方々に、埼玉を訪れて、様々なおいしい産品を探索し、オハイオ州で広めてくださいと呼び掛けました。オハイオ州出身で、「きき酒マイスター」の資格を外国人として初めて取得したジョン・ゴントナー氏や「2024 Miss Sake埼玉」グランプリを受賞した南家 果林(なんけ かりん)さんに本県の日本酒の魅力をPRしていただきました。このイベントでは、本県から日本酒の酒蔵等、9の事業者に現地に渡航していただき、ものづくりのこだわり等を直接御紹介いただきました。この会場には、バイヤーやレストラン関係者、小売事業者等128名が来場し、出展者からは、「渡航して、相手と直接会話ができるのは良い機会だった」、「想像以上にバイヤーの反応が良く、手応えを感じた」等とのお声を頂きました。また、中西部会の事務局等からは、先ほどお話したとおり、54回の歴史の中で、初めてこのような催しを行ったのが今回の埼玉県ですので、参加県として初めて実施したこのような機会が大成功したことを受けて、「他の県も物産展を行いたがるようになるのではないか」との感想も示されました。今回、PRいたしました商品やその他の本県の様々な販路拡大に向け、今後JETRO等と連携し、商談や県内企業と商社との連携をサポートしてまいりたいと思います。今回訪問したアメリカをはじめ、海外市場において事業展開する企業が増え、持続的な経済の成長が実現するように県内企業のビジネス展開をしっかりとサポートしてまいります。 

 次に、マイク・デワイン・オハイオ州知事とは、個別の会談も行いました。デワイン州知事からは、これまでの相互交流に対する感謝の言葉とともに、「今後とも関係を更に強化させたい」との発言がありました。また、オハイオ州からの依頼を受けて、日本・米国中西部会の関連行事として招待されたオハイオ州の地元マイナーリーグのチームであるクリッパーズの試合にて始球式を務めました。埼玉県とオハイオ州の姉妹提携が今年で34周年であることを祝して、背番号34を背負って私も投球させていただきましたが、スカウトはされませんでした。オハイオ州との姉妹提携に基づいて、本県とスカラシップを提携しているフィンドレー大学も訪問いたしました。これまで、この大学には、本県から44名の奨学生を同校に受け入れていただいており、若者が世界に羽ばたくチャンスを提供いただいています。この学校の教員や学生の皆さんとの交流の一環で、埼玉県からの留学事業の歴史や、あるいは埼玉県の魅力も多く紹介させていただきました。フィンドレー大学のキャサリン・フェル学長からは、これまでの相互交流に対する感謝の言葉とともに、「今後も関係を進展させたい」との発言がありました。就任以来初めてのアメリカ訪問ではありましたけれども、友好関係にあるオハイオ州やフィンドレー大学とのますますの関係強化を約束できて、非常に有意義でありました。また、日本・米国中西部会(日米)合同会議や県産品販路開拓イベントで魅力ある県産品を大いにPRできたので、具体的な商取引につながることが期待できると思っています。

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「全国梨選手権で最高金賞2年連続受賞」について 【該当部分動画(YouTube)】

知事

 次に、「全国梨選手権で最高金賞2年連続受賞」について御報告いたします。9月11日に日本野菜ソムリエ協会主催の第3回全国(梨)選手権が開催され、埼玉県の生産者が出品した、埼玉県のオリジナル作品(品種)である彩玉(さいぎょく)が、昨年の埼玉県産の豊水(ほうすい)に続き、最高金賞を受賞いたしました。今回の選手権は、全国の産地からエントリーされた梨26品の中から、食のプロである野菜ソムリエの方32人がブラインドでテイスティングをする、つまり、商品名、産地、生産者等の情報は全て伏せて、食味だけで審査し、おいしさの審査が行われたというものであります。その中で、埼玉県久喜市の「梨の大澤農園」が出品した「彩玉梨 糖度保証付(品種名:彩玉)」が最高金賞を受賞し、前回の選手権に引き続き、埼玉県産の梨が2年連続全国ナンバーワンに選ばれたことは大変光栄であります。最高金賞以外にも、金賞1品(彩玉)、銀賞1品(豊水)、銅賞2品(彩玉)、そして入賞2品(彩玉並びに豊水)と、全部で7品の梨が受賞し、入賞以上16品のうち7品を埼玉県勢が、あるいは最高金賞、金賞、銀賞、銅賞のうち、7品目のうち5品を埼玉県産の梨が受賞するという快挙を成し遂げたと思っています。今回の受賞は、本県の生産者の高い技術力の証明であり、また消費者の方々に「おいしい梨を届けよう」という生産者の方々の熱い思いが、こうしたすばらしい結果につながったものというふうに考えております。埼玉県は、日本でもトップクラスのおいしい梨の産地であると胸を張って言うことができると思います。私も大変誇らしく思っています。「彩玉」の旬の時期は過ぎてしまいましたけれども、現在は「豊水」、これからは「あきづき」、「新高(にいたか)」、「甘太(かんた)」等が旬を迎えますので、是非多くの皆様に埼玉のおいしい梨を味わっていただきたいと思います。

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「世界一しあわせな動物」クオッカについて 【該当部分動画(YouTube)】

知事

 最後に少し口角を上げてお話をさせていただきたいと思いますけれども、現在、県営こども動物自然公園で飼育されている「『世界一しあわせな動物』クオッカ」について御説明させていただきます。(パネルを示しながら)こちらの左側を御覧いただきたいと思います。クオッカは口角がキュッと上がった表情によって笑っているように見えることから、「世界一しあわせな動物」というふうに呼ばれています。クオッカはカンガルー目カンガルー科に属する有袋類であります。現在、オーストラリアのロットネスト島には約12,000頭、そして、オーストラリア本土には約3,000頭が生息していますが、このまま何もしなければ、10年後には、絶滅する可能性があると言われている貴重な動物であります。世界でクオッカを見られるのは、生息地のオーストラリア以外では、ドイツと日本だけでありますが、そして、この日本でも唯一、クオッカに会えるのが、埼玉県東松山市にあります「こども動物自然公園」だけであります。是非、「『世界一しあわせな動物』クオッカ」に会いに、こども動物自然公園に来園いただきたいと思います。令和2年3月にオーストラリアのフェザーデール野生生物園から、オス2頭、そして、メス2頭を譲渡され、現在は9頭まで繁殖させることができています。こども動物(自然)公園では、クオッカたちの暮らしをYouTubeで公開し、併せて、クオッカのかわいい姿をインスタグラム等のSNSにもアップしていますので、是非チェックしてください。また、来年3月のクオッカ来園5周年に向けて、現在、民間企業と連携した企画を調整中であり、今後も積極的にPRしたいと思います。

 (パネルを示しながら)こちらの右側を御覧いただきたいと思います。アニマル基金への御協力のお願いです。アニマル基金というのは、こども動物自然公園での動物たちの展示環境を向上させるための基金であります。今回は4回目として、クオッカの展示環境向上に向けた寄付への御協力をお願いしております。クオッカは夜行性で、とてもデリケートな動物であるため、現在、屋外では限られた時間しか展示できていません。そこで、こども動物自然公園ではクオッカ専用の屋内展示施設を整備し、夜行性動物に適した環境を作り、いつでも御覧いただけるようにしたいと考えています。整備費は、寄付金で賄う予定であり、9月30日まで募集しています。目標額は1,000万円となっています。なお、この寄付額は、昨日現在で726万円となっており、まだ目標には到達していない状況です。寄付の申込みは、是非、「クオッカ  基金」で検索していただきたいと思います。クレジットカードや銀行振込で2、3分もあれば行えます。また、所得税、法人税等の優遇措置も受けられますので、是非、皆様の御協力をお願い申し上げたいと思います。

日経

 弊社から2点、御質問させていただければと思います。まず、1点目なのですけれども、アメリカのオハイオ訪問の関連で、特に知事がどのようなセールスを、多分、先陣を切ってされたことかと思うのですけれども、その中で特にどんな謳い文句でされたのかとか、特にどんなこだわりがあったのか、東京とか大阪をイメージする方というのは現地に多いかと思うのですけど、埼玉の知名度というところは、そういうところと比べると、まだちょっと足りない部分もあるかと思うのですけど、そういった観点でお伺いできればと思います。

知事

 私の方からは、今回、会議の中でも、また、先ほど申し上げた物産の御紹介をする場においても、PRさせていただくときに特に強く申し上げたのは、埼玉県の、例えば土地の利の良さ等の特性ですね、これをまずPRさせていただいて、企業の方々やあるいは観光客にお越しいただきたいというお話をさせていただきました。また、2つ目には、埼玉県の物産展では現物を見ていただきましたけれども、埼玉県が持っている、特に食品産業とか、加工業とか、こういったその特色、そしてオハイオはですね、実はホンダの最新の工場があります。埼玉県にはホンダのマザー工場がありますので、そういったつながりで馴染みが深いといったこともあって、埼玉県は、そういった様々な企業さんが進出しても、ホンダさんの例えば下請け企業さんを含めて、高いレベルのサプライチェーンが構築できるということをPRさせていただきました。これが私の方からPRしたときのポイントだったと思います。

日経

 あと2点目が補正予算の関連で、新生児マススクリーニング検査に関する実証のところなのですけれども、こちらの基本的な質問で恐縮なのですけど、86機関の中にはさいたま市の機関は除くとあるのですけど、これは、さいたま市は別でスクリーニング検査を実施されてるからということなのかどうか、そういった基本的なところをお伺いできればと思います。

知事

 さいたま市につきましては、実は私どもの所管ではないので、政令市として(実施することになる)、そこで「除く」という言い方をしてございます。具体的にさいたま市の状況については、さいたま市にお伺いいただきたいと思います。

読売

 幹事社の質問に関連して中西部会について私も伺います。「埼玉県の魅力を発信する」ということについて、知事の手応えとどういう反応があったかというのをもう少し具体的に教えていただきたいのと、あと、今回コロナ明けだと2回目の外遊だったと思うのですけれども、知事はですね、トップセールスに力を入れるとおっしゃってますが、今後どのような展開を考えているかという2点お願いします。

知事

 まず、私のプレゼンテーションに対する反応ですけれども、オハイオでやったものですから、オハイオの方々からは、そもそもプレゼンそのものが分かりやすくて良かったというお話を、まずは頂きました。それと同時に、先ほど申し上げた中西部会の直後にですね、我々の物産を実際にお持ちしたということもあって、埼玉県の良さというものを現実に味わうことができた、あるいはその(物産を)見ることができたということで、この中西部会に御参加の方々もそちらの物産展に流れたんですね、そこは相乗効果があったというふうに私も考えていますし、良い反応が得られたというふうに考えています。それから2つ目の事については、先ほどのお話とも若干重なるところがありますけれども、オハイオの市場といったものはおそらく日本の企業にとって、例えばロサンゼルスやあるいはニューヨーク等と比較すると比較的馴染みはない、しかしながら、1万人も日本人がいるとかですね、人口が多いとか、あるいは工業が非常に進展しているとか、あるいは日本に対して、ラストベルトにあるにもかかわらず、比較的日本企業・日本人に対するイメージが良いとかそういったことがあるものですから、市場として御紹介するには良かったし、また、それぞれの事業者の方々も真っ先に出るアメリカの中での市場ではない、そういったところに来られたというのが良かったというふうな話も頂きましたので、今後もですね、私といたしましては、今回、姉妹州でなおかつ日米の合同会議の場ではありましたけども、せっかく行かせていただいてこのように環境が整っているのであれば、物産や埼玉県のビジネスも紹介するべきだろうというふうに考えたので、今まで1回もやらなかったものを、あるいは他の県もやったことないんですが、今回やらせていただいたということになります。今後も、姉妹州や県、あるいは様々な訪問を行うときに環境が整うのであれば、是非、積極的に民間の企業さんにもお声掛けさせていただいて、このような機会を設けていきたいというふうに考えているところであります。

読売

 もしあればなのですけど、物産とか県産品の中で、これは特に好評だったなとか、お酒とかもあったと思うのですけども、あれば御紹介ください。

知事

 実は、今までも埼玉県の麺類や日本酒等については、非常に高い評価を受けていました。それとビール等はですね、既に実はもうアメリカの市場に入ってるのだそうです。これをオハイオで拡大するということで、知られている市場だったのですが、若干意外、と言うと怒られてしまうかもしれませんが、だったのは、ジンを作る会社が(物産展に)出ていたんですけれども、日本から来たジンがどこまで反応があるかなというのは興味深かったのですが、実はやはり非常にジンについても関心を抱いていただいたということで、日本酒は日本のものだというイメージがありますけども、このジンを持って行って、それだけ高い評価が、あるいは関心を抱いていただいたというのはちょっとびっくりしました。ちなみに、一部ではですね、バイヤーさんが具体的な取引をしたいとか、あるいは一部の市長さん等は、是非これを我が市に誘致したいとかですね、そういう具体的な話も一部出ていたことも事実であります。

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  その他質問

自民党総裁選について 【該当部分動画(YouTube)】

埼玉

 自民党総裁選についてです。派閥の解消などもあって史上最多の9人が出馬を表明されて、今、連日のように討論会などが行われていますが、その9人が出馬されたということの受け止めという部分と、特に知事が注目して御覧になっている政策論争みたいなところがあれば、知事の御所見をお聞かせください。

知事

 これはいつも申し上げていますけれども、どこかの党の総裁選挙あるいは代表選挙というものは、特定の政党内の、組織内の選挙でありますので、これは知事としてコメントするべきものではないのだろうと思っています。ただ、自民党の総裁の場合には、そのまま総理大臣の選出に直結する可能性が高いというふうに理解をしていますので、人数が多くてもですね、私はやはり今後国民生活に与える影響というものは大きいのだろうというふうに理解していますので、しっかりとした政策論議をしていただき、国民の皆さんに対して訴え掛けていくことが極めて重要だろうというふうに考えていますので、人数が多くても質の高く、また濃い議論を是非していただきたいというふうに考えているところであります。もちろん埼玉県としてはどの候補者が云々という話ではなくてですね、どの候補者が仮に総裁になり、あるいは総理になったとしてもですね、連携を強化していきたいとは思っていますけれども、やはり我々として関心がありますのは、今後、総理を担われる総裁ということになるでしょうから、社会あるいは国土づくり、経済、更には福祉、あるいは改革、これらの全てについて、未来に対するしっかりとしたビジョンを示せるかどうかということを私は注目しており、それに基づいて、今後は、今予算を作っている時期でもありますけれども、そういったことにも反映させていく必要があるのではないかというふうに考えています。また、必ずしも政策ではないかもしれませんけれども、一政治家として「政治と金の問題」というのはやはり大変重要だと思っていますので、こういった議論、あるいはその改革を通じてですね、国民の信頼を取り戻せるような、是非、施策を展開していただきたいと思っています。(終)

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お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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