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掲載日:2024年5月22日
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知事
本日は私の方から、埼玉県広報アンバサダーと埼玉わっしょい大使について御報告させていただきたいと思います。県におきましては、広く県民に県政の情報を届けるために、広報紙やテレビ・ラジオでの広報をはじめ、ホームページ、X、LINE、Facebook等、様々な広報媒体を活用し、情報発信しておりますが、特に若者には、県が発信する情報が届きづらかったというのが実際であります。そこで、県では、若者の利用率が高いと言われているInstagramを活用した視覚的な情報発信にも力を入れることといたしまして、同時に、日頃からInstagramで情報発信し、多くのフォロワーを持つ、いわゆるインスタグラマーの方々との連携を開始しています。県の魅力や観光情報、そして堅いイメージを持たれがちな県の取組等についても、若者が知りたい・見たいと思う視点で発信していただくことで、県が発信する情報に対し、若者の興味・関心を高めることを目的とした取組を実施しています。具体的に申し上げますが、昨年度ですけども、6組8名の方を、県の魅力等を広くPRする「埼玉県広報アンバサダー」に、そして5名の方を、県産の農産物の魅力をPRしていただく「埼玉わっしょい大使」に任命させていただきました。この任命したそれぞれの皆さんの実績を御報告いたします。まず、広報アンバサダーですけれども、広報アンバサダーの投稿には、テーマ、内容、時期等を広報アンバサダー自らが決めて投稿を行うものと、県がテーマを設定し、あるいは提案し、そのテーマを踏まえた上で、広報アンバサダーが取材し、投稿を行うものの2種類がありますけれども、これら両方合わせて、182件の投稿をしていただきました。県としては、子育て支援、県民の日、投票率向上といったテーマを御提案し、これらについて投稿していただいたものもあり、その投稿数は25件、いわゆる「コラボ投稿」ですけれども、総閲覧数は147万4千回に上りました。こちらのわっしょい大使の方ですけれども、農場見学を10回開催して御参加いただき、県産農産物についての知識を深めながら、県産農産物をPRする投稿をしていただきました。わっしょい大使には、113件の投稿をしていただきましたが、総閲覧数は48万1千回に上りました。さらに、埼玉県が2年連続でプレミアムいちご県に認定される等、県産の農産物は県の強力な魅力コンテンツであることから、広報アンバサダーとわっしょい大使が連携して、旬の時期を捉えて集中的に情報発信いたしました。具体的には、例えば、本県自慢の農産物には、たくさんありますけども、中でも「梨」と「いちご」については評価が高いので、わっしょい大使の取組の一つである農場見学に広報アンバサダーも一緒に参加していただいて、知識を深めるとともに、写真を得意とする広報アンバサダーがインスタ映えをする撮影テクニックをわっしょい大使に教えたり、あるいはわっしょい大使が農場見学する姿を広報アンバサダーが投稿する等、連携を図りました。この結果、梨といちごに関する広報アンバサダー、わっしょい大使による投稿の総閲覧数は、約33万回に上ることとなり、単独での投稿では生み出せない流行感を創出することができたと考えています。
ところで、昨年から、映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛を込めて~」の上映、埼玉県産いちごの高評価、そして本年7月3日には、渋沢栄一翁の新1万円札が発行される等、「埼玉ブーム」とでも言うべき状況が続いており、本県の認知度向上に追い風が吹いております。そこで、私はこの機会に、埼玉県に興味・関心を持っていただき、県外の方にとっては、埼玉県に行ってみたい、あるいは県内の人にとっては、県内の観光スポットを楽しみたい、そんな思いを持っていただく絶好の機会だと考えています。正に埼玉観光の流行感を創出するチャンスであります。そこで、Instagramを活用した情報発信を強化するべく、今般、広報アンバサダーを増員するとともに、希望するわっしょい大使には広報アンバサダーを兼任していただき、情報発信力の強化を図ることといたしました。昨年度は、広報アンバサダー、わっしょい大使を合わせて11組13名であったところ、今般、任命によって20組21名に強化いたします。任期は、いずれも来月6月1日より令和7年5月31日までの1年間となります。本日、午後3時40分より、知事公館の大会議室にて任命式を行います。時間は限られていますが、若者に影響力のあるインスタグラマーと呼ばれる皆様から直接御意見を伺える、そういった場でもあるため、私も大変楽しみにしています。
それでは、広報アンバサダーに任命する方々を御紹介いたします。広報アンバサダーは、先月1日より22日まで、Instagram県公式アカウントで募集を行ったところ、105組から御応募いただきました。今年度は、広報アンバサダーには、わっしょい大使と兼任をされる4名の方を含め、19組20名を任命させていただくことにいたしました。なお、選考の審査ですけれども、応募に当たっての意気込み、埼玉県とのゆかり、県のPRをしている投稿、得意とする情報発信分野、フォロワー数等の発信力、ターゲット層である若者への訴求力等を総合的に評価し、選定させていただきました。まず、昨年度に引き続き、今年度も広報アンバサダーに任命させていただく5組6名を御紹介いたします。最初は、「さいぼん」さんであります。埼玉県出身で、主に埼玉のグルメを投稿しています。フォロワー数は約12.5万で、今回の広報アンバサダーの中で最多のフォロワー数をお持ちです。次は、「Sakurako(さくらこ)」さんであります。埼玉県出身で、はかなく透明感のある写真で、数多く埼玉の魅力を投稿しています。フォロワー数は5万人であります。次は、「にーしゃ」さんでありますけれども、埼玉県在住の幼なじみの2人組で、主に動画で埼玉の様々な情報をおもしろおかしく投稿しており、4.7万人のフォロワー数があります。次は、「さいたまん吉(きち)」さんであります。埼玉県出身の子育て中のお母さんであり、こどもとお出掛けになるお出掛けスポットやグルメ等を投稿しており、1万人のフォロワー数があります。次は、「二木蒼生(にきあおい)」さんです。埼玉県出身で、様々なパフォーマンスで埼玉県の魅力を発信する「さいたまっち倶楽部」の隊員でもあり、ミュージカルや舞台等でも活躍されています。昨年度まで大学生で、アンバサダーの中で最も若く、若者の視点から数多くの県政情報も投稿いただいています。フォロワー数は約4千人であります。以上、5組6名の方には、昨年度、それぞれの視点で埼玉県の情報を発信していただきましたが、改めて感謝を申し上げるとともに、今年度は、より一層の情報発信を期待したいと思います。
続いて、今年度から新たに任命する広報アンバサダー、最初は、「食べて埼玉」さんです。埼玉県在住で、主に埼玉のグルメを投稿しています。フォロワー数は12.1万で、今回の広報アンバサダーの中で2番目に多いフォロワー数を誇っています。次は、「BOKU(ぼく)」さんです。埼玉県在住で、後世へ残していきたい伝統や魅力を投稿しております。日本語と英語を併記して投稿しており、外国人のフォロワー数も多く、11万人のフォロワーがおられます。次は、「ジェシカ・ゲリティー」さんです。ニュージーランド出身、埼玉県在住で、弓道等の和文化を英語で数多く投稿しており、外国人フォローが多く、フォロワー数は約9.5万人であります。次は、「かるめ」さんであります。埼玉県出身で、食べ物や日常に関する出来事を漫画で投稿しています。フォロワー数は約5万人であります。
続いて、「YAMADA_TARO_CHAN(やまだたろうちゃん)」さんであります。埼玉県出身・在住で、たたずまいのある風景写真を投稿し、フォロワー数は約4.8万人。次に、「あつまれ!埼玉犬民(さいたまけんみん)」さんは、埼玉県在住で、愛犬とともに行けるカフェやスポット等を投稿しています。フォロワー数約3.1万人です。次に、「子連れちゃん」さんです。埼玉県出身、お2人のお子様を育てているお母さんで、こどもと楽しく過ごせるスポットを投稿しており、フォロワー数は約2.4万人であります。次に、「しょうやかめら」さん、埼玉県出身のカメラマンで、埼玉おすすめフォトスポット等を投稿しています。フォロワー数は約1.5万人であります。次に、「Sonoko(そのこ)」さんでありますけれども、埼玉県在住の旅ライターで、埼玉の魅力的なスポット等を投稿しており、フォロワー数は約1.2万人であります。続いて、「miho(みほ)」さんであります。実際に食べておいしかった埼玉グルメや魅力的なスポット等を投稿しており、フォロワー数約1.2万人であります。
続いて、わっしょい大使の方を御紹介します。わっしょい大使も広報アンバサダーと同時期に募集を行い、44名の方々から御応募いただきました。この中から5名の方々を任命することといたしました。選考審査におきましては、埼玉県産の農産物への愛着、あるいは、農産物の魅力や作り手のこだわりが伝わるような工夫、フォロワー数等を総合的に評価し、選定させていただきました。なお、募集時に、広報アンバサダーとの兼任を希望されるか否かについても聞いており、今回は5名のうち4名の方が広報アンバサダーとの兼任となりました。それでは、わっしょい大使の方を紹介させていただきます。1人目の「よねざわ@来てくだ埼玉(よねざわあっときてくださいたま)」さんは、埼玉県在住のフリーアナウンサーとしてのコメント力を生かし、これまでもわっしょい大使として、埼玉の県産農産物を多数PRしていただいています。今年度は、広報アンバサダーも兼任し、その発信力に期待しています。2人目の、「尾内(おない)あゆみ」さんは、埼玉県西部で生まれ育ち、狭山茶をこよなく愛し、県産農産物を含め埼玉西部地域の情報を多数発信しておられます。わっしょい大使の任命は初めてで、尾内さんも広報アンバサダーと兼任をなさっていただきます。3人目の「川内彩(かわうちあや)」さんは、これまでもわっしょい大使として、いちごや梨の農場見学に参加した際の様子等を投稿していただいています。川内さんも広報アンバサダーを兼任し、幅広く活動していただきます。4人目、「杉山(すぎやま)かふん」さんは、県産農産物を使った旬のレシピを多数投稿していただいており、農場見学や研修会で深めた知識を生かし、今年度も引き続きわっしょい大使をお務めいただきます。5人目の「エミッフィ」さんは、管理栄養士の知識を生かし、県産農産物を使ったヘルシーな献立メニューを多数投稿しています。これまでのわっしょい大使の任命に加えて、広報アンバサダーも兼任いただきます。
以上、総勢20組21名の広報アンバサダー並びにわっしょい大使を紹介をさせていただきましたが、昨年度と比べると、総フォローワー数で約20万人から約80万人と4倍に増え、発信力の強化を図りました。また、(パネルを示しながら)見ていただくと分かるのですが、それぞれの広報アンバサダー、得意とされる情報発信分野は、例えばグルメ、あるいはお出掛け、さらには子育て、そして、写真、グローバル、漫画、愛犬家、レシピ等多数にわたっており、昨年度以上にターゲットに訴求する情報発信が行えるものと期待しております。また、わっしょい大使による情報発信としては、農場見学や研修会を通して深めた知識を踏まえ、県産農産物の魅力を様々な視点から存分に投稿していただきたいと思います。
最後に、広報アンバサダー並びにわっしょい大使の今後の活動につき、御紹介いたします。広報アンバサダー並びにわっしょい大使には毎月、若者が見たい・知りたいと思う視点で情報発信を(して)いただきます。県の魅力や観光情報といった広報アンバサダーの投稿には、「#(ハッシュタグ)埼玉県広報アンバサダー」、そして、埼玉わっしょい大使の投稿には、「#(ハッシュタグ)埼玉わっしょい大使」をつけていただくことで、検索性を高め、皆さんに容易に投稿を見ていただけるようにいたします。また、広報アンバサダーの活動としては、狭山茶、渋沢栄一、うどん、いちご、日本酒等、県が重点的に発信していただきたいテーマを選定し、広報アンバサダーがそれぞれの視点で発信するコラボ投稿を行います。広報アンバサダー、そして、わっしょい大使の総フォロワー数は、先ほど申し上げたとおり、総計約80万人でありますので、例えば、いちごの旬の時期には、広報アンバサダーと、そして、わっしょい大使、これが連携して、全員で同時多発的に情報発信をしていただきたいと思います。また、逆にこの広報アンバサダーとわっしょい大使の存在を広く知っていただくことで、広報アンバサダー並びにわっしょい大使の情報発信力の強化も図っていきます。具体的には県ホームページやSNS、県広報紙「彩の国だより」、県政広報テレビ等で紹介いたします。また、火曜日の夕方4時半(頃)から放送のTBSラジオ「彩の国にこねくと!週刊埼玉通信」に出演いただく機会を設けます。この番組は、首都圏に向けて情報発信することができる番組であり、6月4日にはSakurakoさんに出演を(して)いただき、埼玉の魅力を大いに語り、存分に埼玉をPRしていただきたいと思います。また、今後わっしょい大使にも、旬な時期を捉えて、県産農産物の魅力を大いにPRしていただきたいと思います。これらの活動を通じて、本県の認知度向上と、埼玉県の観光の流行感の創出を図ってまいります。県民、県外の方を問わず、皆様には是非Instagramで広報アンバサダーと、わっしょい大使のアカウントをフォローしていただき、埼玉県に関する様々な情報に触れていただきたいと思います。そして、その上で、埼玉の魅力を深く知っていただき、埼玉の観光も楽しんでいただきたいと考えておりますので、是非、皆さん1度、彼ら(のInstagramアカウント)を訪れてみていただきたいと思います。
共同
2点ありまして、まず、1点目の質問になります。今回、広報アンバサダーの枠を増員したというところで、拡充に至った経緯ですとか、狙いがあればお願いします。
知事
広報アンバサダーについては、先ほど少し触れさせていただきましたけれども、昨年度からこれを開始しております。そういった方々が広報していただいた結果、フォロワー数が増えたとかですね、あるいは先ほど申し上げましたけども、県としてなかなかアクセスが難しい若い方々への訴求力をより強化できたと考えています。そういった中で、私たちといたしましては、これを更に拡大するだけではなくて、分野も、例えば、漫画を通じて行うとか、英語で行うとか、そういった方もおられますので、様々な手段や分野を縦断していくということで検討させていただいたところ、このように強化することになったということであります。
時事
2点目になりますけれども、改めてですね、広報アンバサダーと、わっしょい大使、双方に期待するところを一言お願いいたします。
知事
広報アンバサダー、そして、わっしょい大使ですけれども、広報アンバサダーの皆さんには、まずは原則ですけれども、まずはそれぞれ自由な発想で県の観光スポットやグルメといった埼玉の魅力情報を発信していただくということがありがたいと思っています。と言うのは、やはり県のPRはどうしてもですね、役所的と言うか、紋切り型といったところがありますので、まずは自由な発想で、県内外の方に、多くの方々に、PRしていただきたいと思っています。そして、県の魅力を発信する投稿だけではなくて、堅いイメージを持たれがちな県の取組についても、これは「コラボ投稿」ということになりますけれども、若者たちが、見たいとか、知りたいという視点を加えていただくことによって、同じことをPRするにもかかわらず、なるべく若者たちに県政に関心を持っていただく、こういった取組をしていただきたいと思っています。また、わっしょい大使については、埼玉県の様々な農産物については、県としても大変自信があるところであります。しかしながら、これをですね、やはりPRをしていくということが、いちごについてもいろいろ言われましたけども、とてもおいしいんですけれども、やはりPR力ということを、訴求力ということも指摘されてきましたので、こういったおいしいもの、あるいは県の魅力がたっぷりの農産物について、若い方々の視点というものを加えていただきたいというふうに思っています。
NHK
昨年度、広報アンバサダーの方に様々な投稿をしていただいて、実際にどんな訴求効果とか、県の認知度向上につながったという、もし実感があればお伺いしたいのが1点です。2点目が、実際に今回強化されて、PRするだけではなくて観光に来てもらうとか、農産物を買ってもらうとか、そういう具体的な行動につながるのが一番望ましいのかなと思うんですけれども、そういった投稿から、実際に来てもらう、買ってもらうというところに向けて、何か知事として訴えたいことがあればお伺いさせてください。
知事
まず、最初の点ですけれども、例えばですが、両方、広報アンバサダーとわっしょい大使に共通するものとしてやっていただいたのは、例えば、いちごとか梨等ではですね、同時多発的にわっしょい大使と広報アンバサダー両方でやっていただいた結果、いちごや梨の総閲覧数は約33万回に上りました。こういった県産の農産物は、観光や魅力発信とも密接に関連するコンテンツであることから、今後はですね、見ていただくだけではなくて、来ていただく方も強化をするということが必要だろうと思っています。そこで、先ほどお話しましたが、わっしょい大使にも広報アンバサダーを兼任していただくことによって、これがおいしいですよという魅力の発信力をより強めていただきたいというふうに思っています。この兼任が、正にそういった思惑を有しているというところでありますので、実績については、先ほど申し上げた、フォロワー数等が上がったというのもありますけども、これを実際の訪問や購入につなげていただけるよう工夫をしていきたいし、工夫をしていただきたいというふうに思っています。
共同
自治体に対する国の指示権拡大を盛り込んだ地方自治法改正案の審議が、今、国会の方で行われています。改正案を巡っては慎重な審議を求める声とかというのがあるかと思いますけれども、この点、知事の見解をお願いいたします。
知事
新型コロナウイルス対応の経験を踏まえたとして、国の指示権拡大が盛り込まれた地方自治法の改正案、これが国会で議論されているところであります。これに関して私の方から4点、見解と言うかですね、感想を述べたいと思っています。
第1に、国から自治体への規制というのは、これ規制はほとんどみんな一緒ですけれども、個別法によって対応する、つまり、それぞれの立法事実があって、こういった必要があるから規制をするというのが、通常、基本であります。ところが、今回は一括して自治体を規制する法律である以上、これはどういった場合に、どんな規制が行われるのかが明確になることが必要だというふうに思います。これから国会審議の中で明らかになるのではないかと思いますけれども、ここはやはり規制を行う以上ですね、必要なことだと思っています。
2つ目なのですけれども、地方自治体から見た国との関係において、新型コロナウイルス対応で直面した課題は、個別法で規定された政府の義務の円滑な実施や、法律の必要な変更や、予算措置でありました。したがって、当時、我々が感じていたのは、国の指示権限が十分ではなかった、不十分だったということでは全くありませんでした。国は、まず、自治体を規制することをする前に、法が定めるところを迅速かつ円滑に実施しなければならないということであり、こちらから考えていただくのが筋ではないかと思っておりました。ただ、法案がこれ提示されていますので、そこについては、例えば、予算面に目を向ければ、自治体が有する政策経費というのは極めて少ないわけですけれども、また、原則として、自治体独自で借金を行うことも法律上はできません。そういった中で、財政的な裏付けのない施策を講じることができず、コロナ禍においても、国の交付金等の交付具合や、あるいは使途に関する、使い道に関する通知の遅れで、自治体の施策の実施が遅れたということがコロナ禍でありました。さらには、今回、改正の中には、情報システムの有効活用と最適化についても、システムの共同化等、県だけではなく広域で対応が求められる部分については国の関与が求められたり、サイバーセキュリティの確保、eLTAX(エルタックス)を用いた公金収納等を含めた莫大な予算が必要となることから、その財源の担保が必要になります。したがって、2点目、先ほど申し上げましたけれども、まず、個別法で書いてある国の義務、こういったものについて、予算面も含めて、しっかりと対応いただきたいと思っています。
3点目ですけれども、今回、改正案では、「国が指示を自治体に出す前に、自治体に資料や意見の提出を求めるよう国は努めること」と明記されています。これ自体は良いと思います。他方で、法の定めがあったとしても、法の定めに従って、地方の意見に対して回答しないのであれば、この規定に意味はなくなってしまいます。本県は、コロナ対応において、国が主導する職域接種によって、自治体へのワクチン供給が一時ストップするという事態がありました。その際、埼玉県からは、特措法24条4項に基づき、政府対策本部長である内閣総理大臣に対して、県の本部長である私から要請を申し上げました。これは法に従っての権限であります。しかしながら、結局、対応どころか回答すらありませんでした。こういった状況ではこれらの条文が制定されても意味がなくなってしまうと思います。最後になりますけれども、今回の(地方)自治法改正による国の補充的な指示については、想定し得ない事態への対応のためとはいえ、憲法で保障された地方自治の本旨や地方分権改革により実現した国と地方の対等な関係が損なわれないよう、地方と十分に意思疎通を行い、目的達成のために、国の補充的な指示は必要最小限の範囲とするべきというふうに考えております。私どもといたしましては、普通地方公共団体の事務の処理について、生命等の保護の措置の的確かつ迅速な実施を確保するための講ずべき措置について、それ自体を否定するものではありませんが、これらの意見をしっかりと国としても踏まえていただきたいと考えており、全国知事会からも、必要最小限度の範囲とすることを既に求めているとおりでございます。
時事
東京都知事選まで1か月を切っていますけれども、広島県の安芸高田市の石丸 伸二(いしまる しんじ)市長が立候補を表明していますが、任期も残り1年ほど残ってる中で賛否両論見受けられるのですけれども、この出馬したことについて、もし、大野知事の方から御意見があれば御所感をお伺いしたいのですけれども。
知事
この石丸さんという方が東京都知事選の出馬について表明されたという報道については承知しております。仮にどなたが出馬されるとしても、その判断は尊重されるべきものであって、私がコメントするような筋合いのものではないと思いますが、一般論としては、多くの立候補者がいて、そして都民に対して様々な選択肢が与えられるということは悪いことではないというふうに思っています。
時事
現職の小池都知事は、まだ出馬するかどうかの態度を表明されていませんけれども、大野知事御自身については、出馬の御関心はあるのでしょうか。
知事
私は出馬しません。少なくとも今は考えていません。
埼玉
ラグビーのリーグワンのプレーオフが行われていますが、王座奪還を狙う埼玉パナソニックワイルドナイツが26日の決勝に駒を進めております。熊谷市を中心にラグビー熱が高まっているところかと思います。一方でですね、社会人リーグに所属していた狭山市のセコムラガッツ、戸田市のヤクルトレビンズがですね、来期からリーグワン、ディビジョン3ですかね、第3部と言うのでしょうか、に新規参入することが決定したということで、ワイルドナイツを頂点としたピラミッドのラグビーの振興と言うかですね、県全体で関係者は更なる熱の高まりという期待されてるかと思うのですが、知事の御所感をお願いいたします。
知事
まず、御指摘のあったワイルドナイツについては、昨年、残念ながら王座を逃すこととなりました。非常に悔しい思いを県民の皆さんはされてこられたのではないかと思います。そういった意味では、今回、決勝に駒を進めて、雪辱を果たすことを望んでいます。また、ワイルドナイツをはじめとして、埼玉県におけるラグビー熱というものには高いものがあり、特に、前回のワールドカップ以来、非常に高い熱が続いているというふうに思っています。そんな中で、埼玉県には、ワールドカップの使用会場であった熊谷のラグビー場があり、そして、そこでリーグワンのトップチームである、先ほど申し上げた、ワイルドナイツの本拠地としてホストゲームを開催したり、あるいは高校生の春の選抜大会が開催される等、特に県北部を中心としてラグビー熱には高いものがあるというふうに思います。他方で、セコムラガッツは、今度は県の西部、そして、ヤクルトレビンズは、県の南部ということで、県北部以外にリーグワンに参入するチームが誕生するということで、県北以外の地域でもラグビー熱が高まって、試合開催等によって地域の活性化、あるいは、元々埼玉県民の中にはラグビー熱が高いものがありますので、これを更に活性化してくれるのではないかと思っています。また、お話にはありませんでしたけど、(AZ-COM)丸和MOMOTARO'S(アズコムマルワモモタローズ)さんについては、これは東側の今度は吉川市内のこどもたちを試合に招待する等、県東部でのラグビー振興に取り組んでおられます。今、埼玉県全体でラグビー熱が高まってきたなというふうに思っておりますので、県としてもですね、一緒に盛り上げていきたいし、そして県民と共に、今シーズンは、ワイルドナイツの、まずは優勝を応援していきたいと思っています。
テレ玉
教育局の話になるかと思うんですけども、日曜日(補足:正しくは金曜日)にですね、共学化に向けたアンケート(補足:正しくは「埼玉県立の男女別学校に関するアンケート」)が締め切られまして、7万を超えるような回答があったと思いますけども、かなりの期待の大きさ、関心の高さというのを伺えるかなと思いますが、それについて知事の御所見を伺えればと思います。
知事
御指摘のとおり、正に教育局がやっておられることですけれども、こういった県民にとって関心の高い事項について、数多くの方が意見を述べられた機会を作られたというのは良いことだというふうに考えています。最終的には、教育局なり、教育の中身については、御存じのとおり、教育委員会が複数で、全体で決めることになっていますので、そこでこれらの御意見について吟味をされて、生かされていくことになるんだろうということを、私としても期待しています。
テレ玉
回答数はかなり多いかなというふうに思うのですけど、この数字自体をどのように受け止められてますか。
知事
どうなんでしょう、私はこういった公教育については、県民の関心事だと私は思っているので、多いかどうかはよく分かりませんが、ただ、いずれにしても7万人という方々がですね、意見を表明する機会を得て、また、参加されたということは、今後、教育行政に対して様々な示唆を与えていただけるものと期待しています。(終)
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