ページ番号:248198

掲載日:2024年1月25日

ここから本文です。

知事記者会見 令和6年1月23日

知事記者会見動画【全体:YouTube】
知事会見パネル(PDF:2,904KB)

 知事発表

埼玉県のDXの取組と成果について 【該当部分動画(YouTube)】

知事

 本日は、私の方から何点か御報告させていただきたいというふうに思っています。まずは、「埼玉県のDXの取組と成果」について御報告いたします。埼玉県は人口減少・超少子高齢社会の到来という歴史的な課題に対応するため、DXを推進して生産性の向上に取り組んでいるところですが、DXは一足飛びには実現しないため、階段を作って3つの段階を設定しているところであります。第1段階は「アナログからデジタルへの転換」で、ペーパーレスやウェブ会議の活用に取り組み、コピー量を約6割削減したと既にお伝えしてまいりましたが、業務における幾つかの具体的な成果を御紹介したいと思っています。「ペーパーレス」の成果の、これはあくまで1つですけれども、成果の1つとして、議会答弁の準備作業が劇的に変化いたしました。これまで、議会の知事答弁の原稿を準備するため、1つの定例会、1つの議会ごとに約1万2千枚の紙を使い、コピーや製本・差し替え作業に213時間をかけていましたが、これらが全て紙を使うのをやめたために、0となりました。正に、生産性を上げるためには労働時間を削減していく必要がありますけれども、結局この余った時間については、県庁の職員は答弁の審査に集中し、毎晩夜遅くまでかかっていた準備作業は、遅くとも夕方6時までには終わるようになりました。しばしば報道等では、国会対応に時間がかかりすぎる、徹夜も普通だ、こういった公務員の状況が取り上げられていますが、埼玉県では既に答弁審査の状況が大きく変わり、6時には帰れ、時間は短縮、紙も使わない、こうなっております。あるいは、「ウェブ会議」の方の成果ですけれども、これまでは災害等で幹部の緊急会議を開こうとしても会場が確保できないとか、資料の準備が間に合わない、時間がかかる、こういったことがありました。あるいは、夜間、特に休日の夜間等は招集自体も難しく、翌日の朝等ということもありました。ところが、ウェブ会議で、直ちに会議を開き、迅速な意思決定や対応が可能となり、実際にそのようなことが何度も行われてまいりました。また、「テレワーク」の活用によって、職員もより柔軟に働くことができるようになりました。例えば、40代の女性職員は「職場と自宅が離れていると、僅か30分の学校行事に参加するにも1日休みを取らなければならなかった。しかし、在宅勤務なら最小限の時間休で済む。仕事に穴を空けずに済むので、責任ある仕事も挑戦ができるようになった」と語っています。50代の男性職員は、「九州で高齢の母親が要介護となった。急きょ2週間帰省することになったが、オンライン会議等を活用し、九州からもいつもと同じように業務ができた」と述べていました。このように第1段階の取組を通じて、業務効率が上がり、職員も働きやすくなっています。これからは、第2段階の「デジタライゼーション」、ここは県民サービスの向上を目的としますが、具体的な手法としては、業務プロセスの改革を行ってまいります。

 このDX第2段階のメインテーマは、先ほど申し上げた具体的な手法ですけれども、「TX、タスク・トランスフォーメーション」であります。タスク・トランスフォーメーションとは、デジタルを前提として、人と機械が行うタスク、仕事を振り分けます。そして、職員の方々がやるべき業務は人でなければならない業務に集中する。そして、県民サービスを向上させ、県民サービスの向上と業務効率化を同時に実現する、これを目指すものであります。例えば、転記や、あるいは集計といった単純作業は機械に任せた方がミスが少なく、スピーディに行うことができます。その分、職員は相談や企画立案等、人にしか現時点ではできない仕事、あるいは人がやるべき仕事に専念できるようにします。しかし、これらを効率的に推進し、庁内で共通化を図っていくためには、一度自分の業務があると、その中からこれはどうだろうということで、見直して振り分け作業を行う必要があります。例えばですけれども、労働相談においては、プログラミングの知識がなくても業務を効率化できるノーコード(ツール)というものを採用し、効率を高めました。例えば、これまでは相談記録を紙に印刷して処理し、回覧をしていました。ところが、これをオンラインで共有・処理できるようにし、労働相談だけで663時間の作業を削減いたしました。この削減した時間については、これを使って今、相談員達がスキルアップを目指して毎日勉強会をしています。そして、このスキルアップを通じて相談サービスの質の向上につながるのではないかと考えているところであります。これらのプロセスの中で、職員が自分事としてDXを進めることが極めて重要であります。どんな立派な専門家が来たとしても、職員達が自分事ではなく他人事と考えれば、DXが進むことはありません。そのためには、まず管理職から実践する必要があると思っており、全ての職員にDXに向けた意識を広める必要があります。さらに、このことはどの企業においても私は同じだと思います。DXを通じた労働生産性の向上は、デジタル化ではなく、生産性の向上や質の向上として、企業経営者の責務であるのではないかと思います。(合格証書を示しながら)これらの問題意識から、私自身も企業においてと同様に、あるいはこの組織においても幹部に求める以上、知事が率先して取り組む必要があると考えたため、今般、ITパスポートを独学で勉強し、受験をさせていただき、合格をさせていただき、この資格を取らせていただくこととなりました。私もこのような形で、是非、職員の皆さんの意識改革を図っていきたいと思いますが、アップスキリングのため、県庁職員の業務改善のため、そして中小企業をはじめとする経営者の意識改革に取り組んでいただきたいと考えているところであります。

 次に、DX第2段階の県民サービス向上でありますが、その取組の一環として進めてきた埼玉県地理情報システム(GIS)が、来週30日からサービスを開始いたします。これまで福祉や防災等の情報を反映したマップを探す場合、例えば、部門ごとにサイトが分散している、あるいは各部署に行って確認をしないと存在すら分からない、こういった状況で探しづらかったかと思います。そこで、埼玉県が保有する地理情報を集約して、さらにその上で、地図の重ね合わせ等の加工や操作もしやすい「埼玉県GISポータルサイト」というものを構築いたしました。今月30日より、インターネット上、誰でも利用できるようになります。

 このGISですが、そのメリットの1つ目は、これまではテキスト、あるいはリストで公表されていた情報が、地図の上に反映されて、視覚的に分かりやすく捉えることができるようになります。そして、それだけではなくて、複数のマップを重ね合わせることができるようになります。例えば、思いやり駐車場が描いてあるマップと高齢者や育児の支援施設を重ねることができるようになり、例えば、外出時にルート検討するときに、思いやり駐車場が高齢者支援施設のそばにあるといったことが確認できるようになります。埼玉県GISの操作イメージを見ていただきたいと思います。(動画を再生)(駐車場とトイレが順次表示)例えばですけれども、先ほどの思いやり駐車場とバリアフリーのトイレを、このように今、重ね合わせました。そうすると、お出かけの情報が視覚的に分かることになります。(虫眼鏡が表示され地図がズームされる)そして、こちらですけれども、子育て応援ショップ、プラチナサポートショップを更にこの地図に重ね合わせると、行きたい店に思いやり駐車場があるかどうかを確認することができます。外出する際の参考にしていただけるのみならず、こうした施設を更に充実すべき地域を把握し、今後の政策、つまり、視覚的に、例えばこの辺りはない、この辺りがたくさんある、こういったことを視覚的に把握し、施策に反映することができるようになると思います。

 本年度はこのGIS基盤を構築し、先行的にバリアフリーマップ等の福祉関連の情報や、各種ハザードマップ等、10件の地理情報を盛り込みました。今後は3Dハザードマップ、浸水リスクや土砂災害リスクを可視化し、避難経路の検討等への活用が、今回の措置で期待ができます。更に今後もGISに搭載するマップについては拡充してまいりたいと思います。県民の皆さんが求めている地理情報も拡充していきたいと思いますので、是非、アンケートフォームで御意見を賜れればと思っています。

ページの先頭へ戻る

参加型企画「『ニュー咲きほこれ埼玉』みんなで踊ろう!埼玉愛を届けよう♡」について
【該当部分動画(YouTube)】

知事

 次に、参加型企画「『ニュー咲きほこれ埼玉』みんなで踊ろう!埼玉愛を届けよう♡」について御報告いたします。現在、大ヒット上映中の映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』の主題歌である、はなわさんの楽曲「ニュー咲きほこれ埼玉」を、お聴きになられた方も多いのではないかと思います。埼玉の良いところが全面に押し出された、まあ若干コメントはありますけれども、埼玉愛があふれた、そういった楽曲となっており、特に埼玉県民にとって、ぐっと胸が熱くなるところもある名曲ではないかと思います。この素晴らしい歌を、より多くの方に知っていただき、この歌をとおして埼玉愛を確認し、深めていただき、埼玉をますますPRするため、参加型企画を実施することといたしました。これが、この企画の趣旨であります。この企画の概要ですが、先ほど申し上げた、映画の主題歌「ニュー咲きほこれ埼玉」に合わせて「踊ってみた」動画を募集させていただきます。御応募いただいた動画の中から、可能な限り多くの作品をピックアップさせていただき、これらをまとめてフルバージョン動画を制作させていただきます。そして、制作した動画については、県公式のYouTube「サイタマどうが」で1年程度、公開する予定であります。なお、皆さまから応募いただいた動画を編集したフルバージョンの動画制作については、宮代町にキャンパスがある日本工業大学先進工学部情報メディア工学科杉森順子(すぎもりじゅんこ)教授の映像メディア研究室学生の皆さまに御協力いただくところであります。改めて感謝申し上げます。対象でありますが、埼玉愛がある方であれば、県内外にかかわらず、どなたでも応募可能でございますので、是非、奮って御参加、踊ってみてください。

 さて、募集内容について具体的に説明いたします。募集するのは2種類の動画であります。1つ目は、「ニュー咲きほこれ埼玉」の『サビを「踊ってみた」動画』であります。こちらはですね、サビのメロディに合わせて所定のダンスを踊っていただきます。そして、2つ目は、『埼玉愛を表現したフリー動画』であります。「ニュー咲きほこれ埼玉」の好きなメロディ部分に乗せて、自由に皆さまの埼玉愛を存分に表現していただきたいと思います。なお、このフリー動画については、フルバージョンの動画制作時に、主にサビ以外の部分で使用させていただきます。また、動画をとおして、埼玉県の名産(品)・特産品や、埼玉愛あふれるメッセージボード等をお持ちいただいたり、埼玉県の観光名所でダンスしたり、埼玉県を存分にPRしていただく等、皆さんの埼玉愛あふれる面白い動画が数多く届くことを期待しています。応募は、①の『サビを「踊ってみた」動画』、②の『埼玉愛を表現したフリー動画』のどちらか片方だけでも可能であります。それぞれのイメージ動画も公開させていただきますので、応募する際の御参考にしていただきたいと思います。なお、本日の会見終了後、これらのイメージ動画を実際に流しますので、記者の皆さまには、是非、御覧いただきたいと思います。募集期間は、本日1月23日(火曜日)より2月25日(日曜日)までであります。募集方法は、インスタグラムの県公式アカウントをまずはフォローいただきます。そして、インスタグラムで動画を投稿していただくのですが、その際には、応募動画をタップすると県公式アカウントに飛べるよう「タグ付け」をお願いしたいと思います。そして、「#(ハッシュタグ)ニュー咲きほこれ埼玉で届けよう埼玉愛」を付けていただきます。なお、皆さまにインスタグラムで投稿いただいた動画の一部は、県公式インスタグラムで、特定の公開期間を設けず御覧いただけるようにする予定でもあります。随時、皆さまと埼玉愛を共有することによって、本企画を盛り上げていきたいと思います。そのほか、応募方法の詳細につきましては、「ニュー咲きほこれ埼玉で届けよう埼玉愛」で御検索いただきたいと思います。

 次に、募集の開始に当たり、はなわさんから応援メッセージ動画をいただいているので、御紹介させていただきます。(はなわさんの応援メッセージ動画を再生)はなわさんありがとうございました。はなわさんからのメッセージのとおり、是非多くの方に御応募いただきたいと思います。そして、この埼玉愛にあふれる素晴らしい歌をとおして、皆さまには映画公開終了後も末永く、埼玉愛を深めていただきたいと思います。なお、このフルバージョンの動画には、意外な人も登場するかもしれません。是非、御期待いただきたいと思います。

ページの先頭へ戻る

埼玉

 まず、埼玉県のDXの成果と取組についてお伺いします。ノーコードツールの導入によって、先ほど効率化が図られた事例に、労働相談を挙げられたかと思います。そのほかに効率化が図られた事例等があれば教えてください。また、他の自治体と比べてどうかという部分ではいかがでしょうか。

知事

 ノーコードツールにつきましては、改めて御説明させていただくと、プログラミングの知識がない職員であったとしても、これは簡単に業務を効率化ができる、視覚的にシステムを構築できるというものですけれども、これを導入させていただいた例として、他にも例えば、先ほど労働部門の話をいたしましたが、例えば監査部門についても、集計業務に使ったところ、172時間、これは短縮いたしました。そして、埼玉県では県庁の職員に500ライセンス配布していますが、その効果については、全体で言うと1万235時間の削減となりました。他県について、ノーコードツールを確かに導入してる県、あるいは埼玉県よりも先に導入された都道府県もあるんですけれども、500ライセンスという利用者数の規模は、全国トップクラスというふうに伺っております。

埼玉

 あと全体的な話になるんですが、第2段階のデジタライゼーションの、知事の中での完遂するまでのスケジュール感というか、大体どの程度の期間を想定されていらっしゃるか教えていただけますでしょうか。

知事

 第1段階のデジタイゼーション、要するに紙からデジタルへというステップにつきましては、大体私が着任してすぐ始めたんですけれども、3、4年で目指すレベルに到達をしたというふうに考えています。この間、コロナ等もですね、逆にこのデジタイゼーションを進める1つの要素でもありましたが、逆に、第一歩というのはなかなか足を踏み出しにくいものだと思っています。それを相殺して考えると、第2段階のデジタライゼーションについても、現在策定中の第2期(埼玉県)DX推進計画の3年間において、大きく推進されるものというふうに期待しているところであります。

埼玉

 踊ってみた動画の募集についてお伺いしたいのですが、埼玉愛を表現する動画というフレーズから、知事がもしイメージされたものなどがあれば、県民の呼び掛けというところも含めて教えていただければと思うのですがいかがでしょうか。

知事

 まず、埼玉愛の表現の一番は参加していただくことだと思います。この素晴らしい楽曲に参加して、自分でも自分なりの埼玉愛を、是非とも表現していただきたいというふうに思っています。そして2つ目ですけれども、埼玉愛がある方でもどなたでも御応募できると申し上げましたが、例えば、御自分の埼玉愛を、埼玉と関わりがある思い出に込めていただく、例えばですが、卒業記念の思い出に、共に学生時代を過ごした御友人と応募していただくとか、あるいはちょうど3月までにかかってきますけれども、同じ職場の人たちで共有いただくとか、あるいは特に思い入れのある埼玉の名産品や特産品、これをアピールしていただくということは、御自分の埼玉愛を確認するだけではなくて、自分と埼玉の関わりというものを、改めて示していただけると思うので、例えば、そんなのは、これはあくまで例ですけれども、いかがかと思います。

時事

 2点伺いたいのですけれども、まず1点、DXについて、埼玉県で生成AIの活用について、最新の状況がもしあれば伺いたいのですけども。

企画財政部

 7月にですね、生成AIの試行を始めまして、それを今、庁内で取り組んでいるところでございます。今、生成AIを利用できるクリアランスというテストをクリアした職員が1,200人ほどに達しておりまして、かなりの人数が何らかの形で生成AIをトライアルしているような状況にはございます。ただ、まだまだこれから取組を広げていく必要があるというふうに考えております。

時事

 あと、GISの方についてですけれど、ハザードマップについては、3D都市モデルというのがこの資料に書いてますけど、これは国土交通省のPLATEAU(プラトー)の機能ということで良いのでしょうか。

知事

 PLATEAUの機能を利用させていただいていますが、これを3Dにすることによって、例えば、全部が3Dになるわけじゃないんですけれども、例えば、通常のハザードマップだと2Dですので、いわゆる平面なんですね。3Dになると、例えば、建物の高さ等も分かってきますが、例えばですが、洪水になったときに、どこまで浸水するかといったものが、2階建ての1階部分が、例えば浸水するといった具体的なことが分かるというふうになっており、国交省が開発したPLATEAUのシステムを活用させていただいているところでございます。そして補足させてください。

企画財政部

 PLATEAUのデータを利用させていただいているという形で、システムの方はこちらのシステムを活用しております。

時事

 あと、防災とかにも使えると思うのですけれども、何か商業利用とかにも活用できる可能性があるのか、どういった利用方法が使えるのかというのが想定できるのか、具体例でもし何か想像しているものがあれば御紹介いただければ。

知事

 GISについては、様々な施設の位置情報等と組み合わせるということができることが特徴であったり、あるいは複数の視覚的な視点というものを出すことができるので、私は活用方法については無限だと思っています。例えば、統計法を改正した際に、想定がされていたデータの活用のうち、例えばですけれども、我々として想定ができるのは、人口のデモグラフィーを示す、密度とかですね、とか、あるいは福祉の施設を示すとか、あるいは災害の対応を示すとか、私は活用の方法は極めて広いと思いますので、是非、商業利用も含めてですね、お使いいただきたいし、そういったことを視覚的に見ることによって、例えば、ビッグデータの活用といったものを行わず視覚的に、例えば、ターゲットのエリアを、商圏を探すとか、そういったことができるという意味では、私は商業利用にも極めて可能性がある取組だと考えています。

日刊工

 DXに関してお聞きしたいんですけれども、知事がITパスポートの資格を取得した件について、資格で得た知識というところを、今後どう利活用できそうなのかというところは、取得されたばかりだと思うのですが教えてください。2点目が、ほかの県庁職員さんを、ITパスポートだとかそういう資格を取得するに当たって、それを支援したりとか、その辺りの施策、考えがありましたら教えてください。

知事

 ITパスポートについては、正直、県の仕事で私が何かノーコード(ツール)で作るとかですね、あるいは私がIT上の知識を使って、業務を1つずつ作るといったことは想定はしていませんし、やったとしても迷惑だろうかというふうに思っています。ただ、先ほど申し上げたように、やはり中小企業のトップは、上から生産性の向上について働き掛けなくてはいけないのと同様に、私たちのDXに対する課題と期待というものが大きいので、そこで私がまず取得をするということで、1つのアップスキリングの方途というものをお示しさせていただいたというのが、一番大きなところでありましてですね、実際、具体的に私が多分何かやるというのはないのかもしれません。すみません、知事を辞めたら分かりませんけれども、知事としてはないのかなというふうに思っています。また、今後、ITパスポートも含めて様々な資格については、おそらく総務部の方で総体的に考えていただくことだろうと思っていますけれども、先般、IT企業のある方が訪問されたときには、私が取っただけで大変なプレッシャーに職員たちはなるでしょうねと言っていたので、なるべく早くそういったツールが支援できるような体制というものは考えていきたいと思っています。

日経

 項目を分けてお伺いしたいのですけれども、タスク・トランスフォーメーションに関連してなんですけれども、まず、1点目がですね、どの業務をノーコードツールに置き換えるかというところは、結構、部局とかですね、部所によって違うと思うんですけれども、今現状としてのTXについては、その各部所が各々で判断しているのか、それとも、一応全体の方針があるのか、そういったところをお伺いしたいなというところが1点と、あともう1点ですね、来年度以降、タスク・トランスフォーメーションを推進していくに当たっての具体的な策がもしあれば、これは予算を取る取らないに限らずですね、今の段階でそういった方針があればお伺いできればなと思います。

知事

 タスク・トランスフォーメーションは、タスク、正に業務に焦点を当てたものでありますので、例えば、部局ごとで考えてはおりません。例えば、それぞれの部局の中でも共通して、例えば議事録を作成するというのは、いろんな部局で、もちろんやらないところもあるかもしれませんけど、いろんな部局で共通します。あるいは、経理関係で、交通費を何かするといった、精算するとかですね、申請する、こういったものは実は部局に関係するわけではないので、まずは全庁で共通する事務から改修をするのが効果的と考えています。他方でですね、こういったタスクについては部長さんとかでは分からない、正に、担当の方が一番良く知っている、しかも隣の方と共通であるということも含めて、あるいは、いかに違うかということも含めて、一番担当の方が知っているので、そこで、来年度から本格的に実施したいと思いますけれども、現在は、事務の洗い出しを進めています。より具体的に申し上げると、幾つかのそういった共通事務、共通業務と言うのでしょうか、これを洗い出して、そこに例えばノーコードツールなのか、あるいは違う形で、例えばマクロに任せるのかといったことを、例えばやってみて、それを横展開するといったものを、幾つかのモデルを作りたいというふうに思っています。そういったモデルをお示しすると、職員の皆さんが、こういったことができるのか、自分のところではこういったことがあるというふうに広がっていくことが期待できると思いますので、まずは、全庁で共通するような事務を洗い出して、それをタスク・トランスフォーメーションとして振り分けて、ITに任せて、そして横展開する、こういったことを具体的に考えているところであります。

日経

 来年度からというのは、要するにそういった洗い出したものをある程度見える化する、それがガイドラインなのか、いろいろとあると思うんですけど、そういった形で見える化するのが来年度ということでしょうか。

知事

 洗い出したものの見える化というか、実際に、ツールを適用してもらおうと思っています、そのモデルについては。そのモデルの結果やプロセスも含めて、見せていって、共有していくということが大切だと思っています。

ページの先頭へ戻る

 幹事社質問

鉄道のダイヤ改正について 【該当部分動画(YouTube)】

埼玉

 隣県千葉のお話で恐縮なのですが、JR京葉線の快速廃止を巡って、千葉や蘇我の住民の方々がですね、不便を強いられるということが報じられているかと思います。かつて県内でも、ダイヤの改正であったり、停車駅の変更であったりとか、あとコロナ禍において、終電の繰上げもあったかと思います。こういったですね、公共交通機関のダイヤ改正が、県民の暮らし、まちづくりへ影響を与えることについての御所感と、あと現時点で、各市町村から停車要望等が上がっているものがあれば教えていただけますでしょうか。

知事

 埼玉県の件としてお話をさせていただきますが、JR東日本をはじめとする県内各鉄道、これは県民の暮らしやまちづくりを支える極めて重要な交通インフラの1つであって、ダイヤ改正の有り様によっては、これが県民の生活にも大きな影響を与えたり、あるいはまちづくりそのものも変えてしまう、そういったこともあり得るのではないかと思っています。他方で、社会状況や利用状況等によって、ダイヤの改正がどうしても必要となる、こういったことも我々としては理解ができるところであり、例えば、コロナ禍では、感染拡大防止のために、1都3県で協力をして、各鉄道事業者に終電繰り上げに応じていただいた、こういった経緯もありました。ただ、これは影響が大きいがゆえに、必要なダイヤ改正を鉄道事業者が行う際には、沿道の市町や県に対して、事前に丁寧な説明を行うことは不可欠でありまして、ここは県としても強く求めていきたいというふうに思っています。また、各市町村からの御要望について今話がございましたが、輸送改善に関する要望としてですね、快速列車停車等についての要望や、列車増発についての要望は県に対していただいております。他方で、県では毎年のように、市町村からの御要望を踏まえて、鉄道事業者に対して要望するということを行っており、その中では、先ほど申し上げた各市町村からの輸送改善の要望も含まれております。今後も、市町村の意向を踏まえながらしっかり要望を伝えてまいりたいと思っています。

ページの先頭へ戻る

 その他質問

秋ヶ瀬公園「ネウロズ」に関する行為許可について 【該当部分動画(YouTube)】

読売

 3点ございます。それぞれお答えいただけますと幸いです。よろしくお願いします。1点目ですが、県公園緑地協会が、クルド人の春の訪ねを祝う祭りの「ネウロズ」の秋ヶ瀬公園での開催について、その申請した市民団体に対して、当初は開催を認めない方針であるということを伝えました。昨今のクルド人への批判等を受けて、他の利用者の安全を担保できないというのが理由ですが、まず、協会側が開催を認めないという判断をしたことに関しては、憲法に定められる「集会の自由」を侵害するという指摘も識者から出ています。この当初の判断について、知事がどのようにお考えか教えてください。

知事

 まず、第1にですけれども、指定管理者から聞き及んでいるところでは、現時点では、申請者からの相談も申請もございません。したがって、私どもといたしましては、正式に許可したか、しなかったか、もしくはそういった判断があるかについては、何ら聞き及んでいません。報道では、申請者かのようにありますけれども、私どもが聞いているところでは、今年の開催について、1月の4日にクルド人支援団体を名乗る方から、秋ヶ瀬の公園管理事務所に開催について相談があったというふうに聞いています。申請者とはどういった関係かは我々は分かりません。そして、指定管理者としては、当然、条例や規則に基づいて、仮に申請がある場合には適切に対応するものと考えていますが、現時点では申請すらなされていない、また、相談すら、いわゆる主催者という方からは来ておりませんので、そういった判断はないと思っています。

読売

 支援団体を名乗る方から相談があったというお話がありましたが、その方々は、申請をするという方向で相談をしたところ、開催を認めない方針を伝えられたということだったんですが、それに関しては、県としてはその点については把握をされてないということですか。

知事

 第三者の方、先ほど申し上げた支援団体を名乗る方から、例えば、こういった場合の話があったときに、例えば、公園の管理上支障があるような場合にはといった、それはあくまで相談に対して一般論としてお答えになられたのではないかというふうに考えています。いずれにいたしましても、私どもとしては、いまだに申請すらなされていない中で、しかも、その相談をされる方との、申請された方は全く来られてませんから、その関係すら分からない、全て自称、名乗っている方ですから、だとすると、条件を付すかとかですね、あるいは良いとか悪いとか、こういったことも含めて、これは判断のしようがないと思います。当然、申請があった場合に、それについては条例や規則に従って判断をされるということになると思います。

読売

 すみません、今回、あくまで自称の方々からお話があったということで、引き続きそのまま質問させていただいて申し訳ないんですが、その後、その申請の相談をされた団体の方々に対して、最初、当初開催を認めないようなお話を(公園)緑地協会の方からされたと、その後、演奏等を認めることを条件に開催する方向で運用するという方向転換をされたようなんですが、今回の条件を付けることを条件に方向転換をしたというふうにお話を伺ってるんですけれども、他のイベントで、演奏をやめることを条件にみたいな話だったんですが、他のイベントでも許可されているものを今回の祭りに関してだけ(条件を)付けて行うということに関しては、何かどういうふうに思われますか。

知事

 すみません、申請をなされてないので、許可や不許可について具体的な判断をすることはありません。先ほど申し上げた条例についても、条例の7条(後に修正:9条)だったと思いますけれども、ここについては、7条(後に修正:9条)で判断をするんですけれども、22条でこれを指定管理者が知事に代わってできるということになっていますけども、これはあくまでも判断をする権限しか与えられていませんので、相談に対して一般論としてお答えになるのは自由ですけれども、具体的判断をすることはないし、したこともない、申請がない以上ですね、しかも音楽がどうのこうのという話も申請があってからだと思いますし、ちなみに、一般論で申し上げると、秋ヶ瀬公園に関しては、かつて音楽等を、これはネウロズとは関係ないんですけれども、等でクレームがあったために、それ以降、音楽等については禁止をしています。これは一般論です。

読売

 県としては、今回の判断については、まだ申請をされていない段階なので、許可に関しての意見等が述べられないということですか。

知事

 県じゃなくて、判断できないんです。協会すら、申請がないのに判断のしようがないですよね。なので、どういったお話か知りませんけれども、県も協会も、条例に基づくと、申請に対する判断なり条件なりというのは、条例に書いてあります。それ以外に何の権限もありませんので。したがって、申請すら受けてない段階で、許可をしたとか、判断したとか、何の条件というのは有り得ないです。

読売

 すみません、あくまで申請はしてないけれども、その市民団体の方々で、かつネウロズの共催の団体さんの方から、共催と言うか、一緒にその運営等をやっている団体さんから、そういった相談を受けたということに関しては、一応県としては把握して(いるのでしょうか)、あくまで県としては自称という(ことでしょうか)。

知事

 先ほどお話したとおり、確認のしようありませんが、支援団体を名乗る方、自称ですね、方から相談があったという話は聞いていますけれども、その方が共催というのは初めて聞きましたし、しかも申請するかどうかすら、申請なされてないのに、私どもも承知しようがないので、しかも、先ほど申し上げたように協会も私も申請されない段階では、判断する権限がございませんので、条例に従えばですね、今の段階で申請をされてない段階では、すみません、自称の方からは、どなたから質問されても一緒ということでありますので、特段その方々がどうのという話は、一切我々認知しておりません。

読売

 関連して私からもお伺いします。今、そもそも申請してない段階で相談があったという話だったと思うんですけれども、我々の取材では、その相談をしてきたその団体に対して、協会側がですね、開催を認めない方針だというふうに伝えているというふうに我々が取材してるんですけども、そもそもそういう申請かどうか分からない段階で、協会側がそういう方針だということ伝える自体がちょっと違うのかなと思うんですけれども、その辺りはいかがでしょうか。

知事

 すみません、これはあくまで一般論として、申請すらなされないということは、申請団体が分からないんです、我々。申請団体が分からないのに、支援団体という方が来て、これは一般論でお答えするしかないですよね。そういう場合に、あくまでも一般論としてお答えになられたのではないかと思うので、結局最終的な、例えば判断がどうだ、変わったのかどうかという話も含めてですけども、そもそも判断してないはずなんです。ただ、申請がされたものに対して判断をするのは当然ですけれども、一般論として、おそらく、これどなたでも一緒ですから、つまり申請者すらないのに、支援団体を名乗る方がいきなり現れて、どうですかと言われると、一般論でしかお答えはないですよね。

読売

 一般論として答えてると思うんですけれども、開催認めない方針から一部容認で認めるというふうに回答が変わってるかと思うんですけれども、そのこの協会のところというのは、水着問題のときもそうだったと思うんですけれども、一度判断をして、そのあとにまた変えるというような、場当たり的な対応というか、その一貫したところはないのかなというふうに思うんですけど、その辺りはいかがですか。

知事

 御指摘の公園緑地協会については、水着の問題も含めて、私も、必ずしも適切な判断は行ってこなかったという御指摘については、我々としても監督責任を感じており、甘んじて受けるべきところだと思っていますが、ただ、すみません、判断してないので、今判断がとおっしゃいましたけども、今回の一件については、申請者すら現れていない段階の中では、もうあくまで一般論として、意見を誰かが多分述べたという話ではないかというふうに思います。

東京

 今のネウロズのことで伺いたいんですけれども、一般論としてとしか話がまだ来ていないということなんですけれども、一般論で構わないので、知事として、今回、公園の協会(公園緑地協会)は、協会に対して今回の祭りに対する反発の声等が届いていることから危険もあり得ると、安全上の措置から一般論として開催は認められないというふうに伝えたそうなんですけれども、知事は、その判断じゃないですね、その一般論について知事としてはどのようなお考えお持ちでしょうか。

知事

 仮に、仮にですよ。これはもう、どういった状況かにもよりますが、仮に開催をする、それは別にこの祭りという話ではなくて、何らかのイベントを行うことによって危害が加えられたり、あるいは安全が脅かされるということがあるとすればですよ、仮に、それは、当然私どもとしては開催ができないということになりますが、ただ、それは急迫の度合い、切迫の度合いとかによりますので、それはおそらく具体的な申請が来てから判断をすることになると思います。ただ、仮にあるという御質問ですから、あった場合には、当然そういったことはあろうかと思います。

東京

 すみません、仮にそういう危険がある場合とおっしゃった、危険が予測できる場合というのは、例えば、具体的な脅迫であったり、妨害に行くぞというような脅迫だったり、そういうものがあればという意味合いでしょうか。

知事

 具体的にはすみません、基準はあるわけでありません。総合的な判断であり、例えば、警察等とも、例えばですよ、そういった相談をするとか、そういったことが必要かと思っています。

埼玉

 ネウロズに関して、公園緑地協会の方に、具体的にクレームだとか、脅しじゃないですけど、そういったような電話であったり、投書であったりとかというのはあったというようなことは、県の方で把握されてるんでしょうか。

知事

 すみません、承知していません。あったかなかったかも含めて承知していません。(終)

ページの先頭へ戻る

お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?