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掲載日:2023年3月29日

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知事記者会見 令和5年3月28日

知事記者会見動画【全体:YouTube】
知事会見パネル(PDF:513KB)

知事発表

令和5年4月1日付け人事異動について 【該当部分動画(YouTube)】

知事

 それでは本日は、「令和5年4月1日付け人事異動」について、御報告をさせていただきたいと思います。こちら(モニター)に出ておりますが、今回の人事異動に際しての基本方針でありますが、この3つの基本方針に従って、人事異動を行いました。1つ目は、未来への確かな布石となる施策を推進することができる人財を登用いたしました。ポストコロナの大きな変化の時期を埼玉県は迎えています。そこで、社会全体のデジタル・トランスフォーメーションの推進や、脱炭素化を通じた経済成長の実現、ポストコロナの持続的な経済成長の実現に向けて、想像力を働かせ、柔軟に、そして所管にとらわれずに行動できる人財を登用したつもりであります。そして2つ目でありますが、困難な課題にチャレンジしている人財の登用であります。日本一暮らしやすい埼玉の実現に向けては、県民目線、コスト意識、そして縦割り行政の打破を意識して、行財政改革をはじめとし、コロナ禍や原油価格、物価高騰の危機への対応など、現在、本県が直面する困難な課題にチャレンジしている職員を積極的に登用したつもりであります。そして3つ目は、マネジメント能力がある人財の登用であります。今、大きな変革期を迎えていると申し上げましたが、ここで必要な若い職員の感性、あるいはアイデア等を引き出すなど、個々の職員の意欲、能力を高め、県庁ワンチームとなって業務を遂行する、マネジメント能力が高い職員を積極的に登用したつもりであります。これらの基本方針に基づき人事異動を行い、異動者は全体になりますが、2,312名となり、昨年比では106人減となりました。

 次に、主な登用者でありますが、これまでの政策の継続を意識しつつ、ポストコロナの新たなスタートに向け、後ほどお話しをすることになるプロジェクトを強力に推進する体制にいたします。そのために、経験にとらわれず能力重視で、大幅に人事を刷新し、人心の一新に努めました。まずは特別職への登用であります。副知事には、現在、企画財政部長を務めている、堀光敦史(ほりみつあつし)を登用いたします。埼玉県5か年計画に基づく施策を強力に推進すべく、財政課長や政策・財務局長、企画財政部長を歴任した人物であります。新しいこの副知事は、広い視野を持ち、大局的な見地からも正確、迅速な判断ができる上、明るく積極的に取り組む人柄であるため、副知事として全体の差配を委ねたいと考えました。そして下水道事業管理者には、現保健医療部長の山﨑達也(やまざきたつや)を登用いたします。下水道局の課題である、流域下水道施設の老朽化対策や管路対策、災害対策、バイオガス発電等、下水道資源の有効活用等に的確に対応する必要があります。山﨑現保健医療部長は、新型コロナウイルス感染症下での対応や、福祉部における様々な行政に長けており、高いマネジメント能力を有する点を評価し、登用をすることといたしました。次に、部長への登用を御説明申し上げます。今回、福祉部長以外、全ての部長が交代となりました。知事室長でありますが、県庁において幅広い分野での経験を積んできた、高い意欲と能力、そして強力なリーダーシップのある現産業労働部長の板東博之(ばんどうひろゆき)を起用いたします。現知事室長とは若干カラーが違いますが、しっかりと取り組んでいただきたいと思っています。企画財政部長には、統括参事の中山貴洋(なかやまたかひろ)を登用いたします。この中山新部長は、全国の状況や他県の事例に詳しい国からの出向の職員であります。5か年計画を着実に実行すると同時に、デジタル・トランスフォーメーションのさらなる推進により本県の変革を目指し、行財政改革についても、同時に強力に推進してもらえるものと期待をしているところであります。次に、総務部長でありますけれども、現危機管理防災部長の三須康男(みすやすお)を登用いたします。職員の働き方改革や県庁舎の再整備方針の決定等の課題に対し、持ち前の冷静さや柔軟な判断力を発揮し、これまでの発想にとらわれることなく、力強く課題に対して挑戦をしていただけるものと期待をしております。次に、県民生活部長でありますが、報道長の島田繁(しまだしげる)を、皆さんのおかげでお世話になりましたが、昇任をさせた上で登用をいたします。明るい性格と発信力を有する職員であり、スポーツや文化芸術の振興、本県の魅力創造・発信に力を発揮するとともに、LGBTQに関する取組を推進していただき、多様な価値が尊重される埼玉県を作り上げていただく手助けをお願いしています。そして、危機管理防災部長でありますが、現環境部の副部長であります犬飼典久(いぬかいのりひさ)を昇任させた上で、登用をいたします。危機管理に必要な想像力と行動力を持ち合わせたバイタリティのある職員であり、起こりうる危機を想定し、埼玉版FEMA等、準備を尽くして、危機管理・防災に万全を期すことにより、県民の安心・安全に寄与いただきたいと考えています。環境部長でありますが、現人事委員会の事務局長を務めている細野正(ほそのただし)を登用いたします。環境部は、埼玉版スーパー・シティプロジェクトや、サーキュラーエコノミー等、部局横断で取り組む課題が数多くあると同時に、これまでの、どちらかといえば規制色が強かった環境部は、経済や、あるいは幅広い価値に応えていかなければならない、そのような観点から、幅広い行政力と行動力を生かして事業に取り組むことができる人材を登用したつもりであります。次に、保健医療部長には、埼玉県立病院機構の副理事長をお務めの表久仁和(おもてくにかず)を登用いたします。表久仁和は、保健医療部と病院側、双方の立場を理解した、優れたバランス感覚を有する職員であります。今後、多くの関係者と協力関係を築きながら、持ち前のバランス力と、そして非常に着実な施策の遂行能力を発揮し、ポストコロナの医療提供体制の整備を推進していただくよう期待をしております。次に、産業労働部長でありますが、環境部長の目良聡(めらさとし)を登用いたします。意欲と能力、バランス感覚に優れた職員であり、ポストコロナに向けた強い県経済の構築や観光振興の促進に全力で取り組んでいただきたいと思いますが、今年度は環境部長として、これまでと異なる価値観を学んでもらいました。是非とも、その能力を発揮していただきたいと思っています。そして、農林部長には、農林部の現在副部長を務めている横塚正一(よこづかただかず)を昇任させた上で、登用をいたします。この横塚副部長は、農林部内で信頼の厚い職員であり、部長となってからも、担い手の減少や分収林事業の見直しのほか、アグリテック/フードテックのような新しい課題にも、部内をまとめて取り組んでいただけることと大いに期待をしているところであります。そして、県土整備部長には、現在企業局長にいる金子勉(かねこつとむ)を登用いたします。金子新部長は、県土整備行政全般に精通をした経験の高い職員であり、道路、河川の整備や維持管理を着実に推進し、県民の安心・安全確保にスピード感を持って取り組んでいただける人材と期待をしているところであります。そして、都市整備部長になりますけれども、県土整備部の副部長である山科昭宏(やましなあきひろ)を昇任させた上で、登用をいたします。山科新部長はバランス感覚が良く、優れた判断力を有する、施策の推進にも、調整にも長けた職員であり、住みやすく安心して暮らせるまちづくりのほか、環境部とともに、埼玉版スーパー・シティプロジェクトの中心的役割を担っていただけることを期待しております。そして、会計管理者になりますけれども、現税務局長の廣川達郎(ひろかわたつろう)を登用いたします。廣川新会計管理者は、財務関係に精通をした職員であり、適正な財務会計制度の構築や、公金の確実な保全及び効率的な運用のほか、証紙廃止に向けた取組を着実に推進していただく必要があり、責任感が強い同人に期待をしています。

 次に、女性活躍の推進であります。女性活躍の推進を図るため、これまでも申し上げてきたとおり、女性が活躍できる環境と同時に、分厚い人材層を構築することが必要と考えてきました。今回、女性職員の積極的な職域拡大や、あるいは人材育成に配慮した人事配置を行うことといたしました。その結果、令和5年4月時点の副課長級以上の女性管理職は、令和4年度の111名から増加し、117名、また、この管理職に占める女性職員の割合につきましては、これまでの13.2パーセントから13.8パーセントになりましたが、これはいずれも、過去最高の人数、割合となりました。そして令和5年度も、今年度に引き続き、本庁の全ての部局に、最低1人女性課長を登用させていただきました。続いて、この県政の重要課題に当たる部長級の局長に登用した女性職員であります。まず、行政・デジタル改革局長には堀口幸生(ほりぐちさちお)を登用いたします。行政・デジタル改革局長は、デジタル・トランスフォーメーションの推進のため、県民サービスの向上や業務の最適化等を通じ、本県のDXを新たなステージに導く、県庁内でも極めて重要なポストであるため、現在、この局長の立場にいる堀口を、部長級に昇任させた上で登用することといたしました。次に、現在は統括参事を務めている岩﨑寿美子(いわさきすみこ)でありますけれども、岩﨑統括参事は、少子化対策局長に登用をいたします。少子化対策局長は、こども家庭庁の発足に伴い、保健医療部の母子保健部門を所管するなど、部を横断し、つまり、様々な施策を、こども施策のもとに横断した役割を担うことになります。また国の異次元の少子化対策に対応し、県のこども施策を円滑に推進するため、こども安全課長を経験したこの岩﨑寿美子を、現在の統括参事として、全庁的な視点をこれまで持っていただいたその経験の上に、部長級に昇任させた上で登用することといたしました。また、本庁の課長以上のポストでは、女性としては初となる生産振興課長に、本庄農林振興センター所長の今西典子(いまにしのりこ)を登用いたします。ちなみにこのところ、今年は、女性が初めて登用されるポストというものが以前より少なくなっていますが、これは、女性の課長級職員が増え、活躍の場が広がった結果であり、今後は、女性初というようなことを殊更取り上げる必要がなくなってくるものと考えております。

 次に、先ほど申し上げた、部局の縦割りを超えたプロジェクト型人事であります。現在、埼玉県は大きな変化の時を迎えています。この変化に対し、適切かつ着実に対応する必要がありますが、この対応のためには、残念ながら、縦割りごとの部局では、なしえないものが多くあります。県庁では、既にデジタル・トランスフォーメーション等、縦割りや部局の中だけで行うことができない、縦割り行政を超克した連携が新たな価値を生み出しているところであります。今後はこうした部局の縦割りにとらわれない、プロジェクト型の仕事をどんどん増やしていきます。プロジェクトマネジメントの推進であります。令和5年度に部局横断で連携して取り組むプロジェクトについては、関係部の局長、副部長に、即戦力・突破力を有し、所管にとらわれず果敢にプロジェクトを推進できる人財を配置いたしました。なお、このプロジェクトマネジメントにつきましては、統括参事のところで、約1年かけて、そのプロジェクトマネジメントの推進の方法や目標の設定のノウハウについて取りまとめをして、その上で、このプロジェクトマネジメントに結びつけています。1つ目、具体的に申し上げますが、埼玉版スーパー・シティプロジェクトの推進であります。現在も環境未来局長をプロジェクトマネージャーとして、多くの部局と連携して事業を進めていますが、その中でも特に関係が強い企画財政部、そして県土整備部、そして都市整備部の局長や副部長に環境部を兼務させます。そのことにより、連携を高め、プロジェクトの進行を一層加速させてまいります。2つ目は、観光振興の促進であります。ポストコロナ時代の観光振興を強力に推進するため、部長級の地域経済・観光局長をプロジェクトマネージャーとして登用し、県の魅力の発信を行い、県民スポーツ文化局長等をメンバーに加え、プロジェクトチームで事業を推進してまいります。3つ目は、アグリテック/フードテックの推進であります。農業や食品産業と先端産業のマッチングを促進し、新たなビジネスとして成長させるため、農林部を中心としたプロジェクトを形成し、そこに産業労働部や、あるいは環境部の担当局長・副部長をメンバーにして、事業を効率的に進めることができる体制といたしました。このプロジェクトマネジメントについては、今後、埼玉県の変化に合わせ進んでいくものと考えています。今回の人事異動についての報告は以上でございます。

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テレ玉

 知事発表について、幾つかお伺いします。まず今回の人事に込めた思いだったり意気込みをですね、伺えますでしょうか。

知事

 先ほど申し上げたとおり、埼玉県は、大きな変化に直面をしています。また、ポストコロナに向けて力強いスタートを切らなければならない、強い埼玉県経済を実現し、そして、それを更に持続可能な本県の成長に向けていかなければならないということを考えると、部局の縦割りにとらわれず、必要なニーズに応じて、縦割り行政を排したプロジェクトが推進できる、こういった体制が必要だというふうに考えました。また、「日本一暮らしやすい埼玉」を実現するための施策を着実に進めるとともに、これまでも取り組んできたDXの推進による生産性の向上や、資源のスマートな利用の推進など、重点施策にしっかり取り組める、こういった方々を集めることを考え、人事を行いました。

テレ玉

 あとプロジェクト型人事の方が今回目玉だと思うんですけども、こちらに込めた期待感というのはいかがでしょうか。

知事

 実はプロジェクト型人事は、単なる寄せ集めであってはならないし、それが結果として、これまで、官僚世界というのはどうしても縦割りで進むわけですけども、これまで縦割りで習熟してきたノウハウを無にしてはならないと考えます。そこで、先ほどちょっと申し上げましたけれども、統括参事のところで約1年かけて、プロジェクトマネジメントというものはどういうものか、そして、互いに共有をする目標、あるいは手法について研究をさせてまいりました。これらが成熟をしてまいりましたので、既に進めているDXとかですね、あるいは本部で行っていた新型コロナ対応もそうかもしれませんが、こういったものに加えて、しっかりとした入れ物をまず作った上で行うことで、成果を期待しています。具体的には先ほど申し上げた、埼玉版スーパー・シティ構想や危機管理対応、DX、ポストコロナの付加価値の高い経済の推進、サーキュラーエコノミー等、新しい時代の変化に対応するものは、実はこれ、どれ1つとっても、簡単に1つの部に落ちるものではない。そこで、県庁では、縦割り行政を排した連携とともに、そこに弾力的に人事を展開することによって、例えばDXではそれを行った結果、若手職員から思いもよらないような斬新なアイデアも生まれてまいりました。そして今後は、縦割り行政にとらわれない、連携によるプロジェクト型の仕事を増やして、新しいアイディアや課題解決に向けた事業の推進ができると期待していますが、そのためにも、これまでその前提として、例えば、それぞれの課や部にとらわれることなく、仕事ができるような、働き方改革の一環としてのデジタル化、IT化、デジタル・トランスフォーメーションを進めてまいりましたので、やっと準備が整ったというふうに考えています。そうだとすると、今回のようなプロジェクトマネジメント型のチームでの事業については、私はかつてよりも大きな成果がもたらされるようになったと考えており、したがって、大きな期待を持っているところであります。

時事

 4点ほど伺いたいんですが、まず1点目なんですけれども、資料の1ページ目のところに、いろんな人財の登用の「財」を、財産の「財」を使われてるんですけど、これについて意図を伺えますか。

知事

 もちろん、漢字を間違えたわけではありません。我々は、人は財産だと考えており、この財産を、いかに生かしていくかということが組織やトップ、幹部に問われている使命だと考えているところ、この「財」を用いることによって、それが宝であり、ただし、その宝は、しまっておいたりですね、磨かないと光らないものでありますので、この「財」をしっかりと活用することを肝に銘じ人財といたしました。

時事

 2つ目なんですけど、女性活用の推進のところなんですけど、部長職の方を見ると女性の方は1人もいらっしゃらない。これは偶然なんでしょうか。これについて伺えますか。

知事

 本当にこれ、残念なことであります。ただ、私が就任してからずっと申し上げているんですが、女性の活躍に際しては、分厚い女性の輩出層と言うんでしょうか、要するに幹部全体が増えていかないと、例えば、これ議会答弁でも申し上げましたけれども、例えば、副知事にせよ、部長にせよ、登用する人というものがいなくなるし、逆に無理して引っ張り上げると、いろいろ周りから言われたりということがあります。今、私たちがやってきたのは、とにかく幹部職員に、1人でも多くの女性に手を挙げてもらおう、実際、能力の高い女性は多いんです。ただ、なかなかそういったことができないということで、まずは、分厚い層を作るということを考えてまいりました。したがって、今年度には、全ての部局に、最低1人の課長を置くということを、私の強い命令で行わせていただきましたけど、それが可能になりました。で、今はまだですね、上の部長とか副知事にですね、数多くの人材を輩出するような段階にはなっていませんが、近い将来、男性と女性が伍(ご)していけるような、一番高いレベルの幹部においても、そういった世界が来ることを期待して、今回はやはり分厚い層を作ることに重点を置きました。したがって、目玉的にですね、女性を入れるとかって、そういう発想もないわけではないんですが、私たちは自然体で女性が上がってこられるような体制を作ることを、今回はすごく意識させていただいたので、幹部職には割合も人数も多くなりましたが、残念ながら、部長級はいますけれども、答弁部長の中には入らないと、これ、とても残念ですが、近い将来、そのようなことはなくしたいと思いますので、そのための布石を打っているところであります。

時事

 3つ目なんですけども、この人事には出ていないのですけど、県内でそこそこ大きい市の草加市の方にですね、女性の副市長を送り込むと思うんですけど、これ、経緯とですね、意図と期待することみたいのはありますか。

知事

 今度、草加副市長になっていただく方につきましては、報道長を支えて、これまでもマスコミの皆様、メディアの皆様と良好な関係を築くことができた、私はそういった人材だというふうに思っていますし、それ以上に、様々な事務・事業を推進する能力が、私は極めて高い人材だと思っていますので、この方のみならず、もちろん県内の多くの人材は、草加だろうが、どこだろうが、どこへ出しても恥ずかしくない人間でありますけども、特に今回のこの人材については、草加市において女性市長が誕生しておりますので、これまでで初めて、市長と副市長が女性というのは、県内では初めてと伺っていますので、その手腕をいかんなく発揮していただきたいと思っています。また草加市長からも、実は今回はですね、送り込んだとおっしゃいましたが、草加市長から、まずは依頼を頂いて、その際に、できれば能力のある女性を送ってほしいと申し上げたので、送らせていただいたところでございます。大変期待しています。

時事

 最後に4点目なんですけども、これプロジェクト型人事のところで、例えば環境部兼務だとかとあるんですが、ここを特に何か、肩書上、多分、これ普通に、政策・財政局長兼務というのは分からないと思うので、そこらへんの工夫と言いますか、肩書上の工夫なんかありますでしょうか。

知事

 プロジェクトリーダーとして、プロジェクトマネジメントの頭にしている、この例えば、横内環境未来局長にはプロジェクトリーダーを務めていただきたいというふうに思っています。ただ、これ、難しいのはですね、やっぱり役所っていうのは、縦割りで予算が付くんです。ラインという命令系統や責任系統もあります。それと、実際のニーズは、実はその複数のところにわたっていて、これまでは合議だったり、あるいは特定のものについて回議を行う。そうではなくて、これを兼任で発令をすることで、ある意味、予算も、この環境部のものが使えるとか、そういった体制を作らせていただくという工夫をした上で、単純にプロジェクトマネジメントのチーム作ろう、はい、よろしくというわけにいかないものですから、そういった工夫をした上で、ただし、それぞれが責任を自分のものとして持っていただくという体制を整えたつもりであります。

読売

 部長の人事を見ますと、同じ部からの昇格があまりなくてですね、部を超えたですね、スライドが目立つと思うんですが、これ諸課題に向けて新しい目線を入れていくとかそういった狙いがあるのかなと思うんですけれども、このあたりの狙いと期待するところをお願いします。

知事

 まず、今回ちょっと1つのまず特徴はですね、随分、部長刷新したということであります。そしておっしゃるように、違う部からの横滑りという言い方がいいのかどうか分かりませんけれども、横異動と言うんでしょうか、が多かったということがあります。例えばで申し上げると、これまで様々なところで経験を積んできた、しかもその力強いリーダーシップを持ってる板東さんについては知事室長に来ていただくというな、全体を見る上でいわゆる適材適所だと思っています。他方でですね、例えば、先ほどお話がございましたけれども、例えば目良部長ですとか、あるいは細野部長ですとか、こういった方々については、これまでに必要であった、それぞれの部の能力だけではなくて、例えば環境であれば、サーキュラーエコノミーといったものが必要になるとか、あるいは、産業労働部の副部長から環境部に行って、また戻してくると、こういったやり方をさせていただきました。また細野環境部長についてはこれまで福祉畑で非常に活躍された方でありますので、これからSDGsといったものが環境と大変関連性を持ってくるということで、そういった横の、つまり縦割りを超えた知識と経験を積んだ人間を登用したというふうなつもりがございます。もちろん、島田部長のようにですね、報道とか、そういったものから広報をやっていただくとか、ある意味、違う部だけれども、似たようなところというのは正直ありますけれども、横異動の中には、そういった意識、違う部での経験を活用していただけるということを、この2年間ぐらいで、中期的に仕込んだものも正直ありますので、そういったことも含めて、今回は異動させていただきました。

朝日

 今日の発表の資料にはなかったんですけれども、コロナ対策の件で、拡充した体制など維持するようなお話を伺ったんですけれども、人員やポストを含めて、その維持する狙いというのは、5類にも下がりますけれども、そのあたりお聞かせいただければと思います。

知事

 保健医療部長については、表部長ということで、これまで、コロナ対策に直接関わる人間ではありませんが、ただ、これまでも表部長については、病院側からこれを見ていただくとかですね、あるいはその非常に着実な能力を持っている人材でありますので、ここは変わりますけれどもしっかりできると思います。その上で申し上げると、副部長級以下にですね、例えば縄田局長はずっと、これ一貫して、コロナをしっかりと取り組んできてくれた、課長時代からの人材でもありますし、それ以外にも、ワクチンあるいは感染症、こういったところでの、これまで経験を積んだ職員が残っていますので、ここは体制を拡充しても、しっかりとマネジメントができる部長と、それを支える、その両方が、整っているものというふうに私は信じています。

朝日

 コロナ対策の上で人数を増やしたりとか、新たなポストを設けたりというのを、これまでしてきたと思うんですけれども、収束に向かう中で、今回そういったものを減らさずに、ポストとして維持するというその辺りの意図をもし伺えたらと思います。

知事

 ワクチン対策幹とかですね、感染症対策等については、(ポストを)維持しています。まだやっぱりコロナ終わったわけではありません。ただ先ほど申し上げたとおり、コロナ禍を越えた持続的な発展やもうかる経済、あるいはDX、こういったものに力を入れましたので、コロナの部分についてはベースとしてですね、そこはやっぱり、なかなか今すぐには減らすというわけではなくて、5月8日以降の移行も踏まえて、そのあと判断をしていきたいと思いますので、現時点では、しっかりとした体制を維持しながら、新たな価値の方に力を入れ始めてるというふうにお考えください。

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幹事社質問

令和4年度を振り返った知事の所感について【該当部分動画(YouTube)】

テレ玉

 今日の会見が今年度最後ということで、知事に改めてですね、令和4年度を振り返っての知事の所感を伺えますでしょうか。

知事

 まずは令和4年度1年間、皆様には大変お世話になりましてありがとうございました。そしてその上で申し上げますと、令和4年度は新型コロナウイルス感染症対策、それから「ひょう」ですね、「降ひょう」ですね、そして豪雨、鳥インフルエンザ等、毎年同じことを言ってる気がしますが、今年も危機管理対応に注力をした1年でありました。本当にあっという間に過ぎ去ってしまったなというのが率直な感想であります。県民や、あるいは事業者の皆様の感染防止対策への御協力、そして医療関係者をはじめとするエッセンシャル・ワーカーの皆様の御尽力に対して、改めて感謝を申し上げたいと思います。このコロナとの闘いも3年がたちました。そしてこの年度で、実はコロナに関連して一番変わったと、私自身が強く感じたのは、3年ぶりに、熊谷うちわ祭や川越まつり、秩父夜祭等の地域のお祭りやイベント、そこで笑顔が戻ってきた、これがものすごく強く感じており、正直本当に、この何年かでとても一番うれしいことでありました。そして同時にうれしかったのが、つい先般でありましたけども、WBCで日本代表が3大会ぶり3度目の優勝を果たしましたが、そこでも埼玉にゆかりのある西武ライオンズの源田選手、山川選手、そして埼玉県出身のオリックスの宇田川選手、そしてお母様が東松山出身のヌートバー選手等、埼玉県ゆかりの選手が大活躍されたのみならず、振り返ってみると、元日のニューイヤー駅伝でのホンダの2連覇、そして昨年11月には、北京のパラリンピックアルペンスキーで2連覇を達成した村岡桃佳選手の表彰、パラスポーツ大賞の受賞、そして大相撲では、昨年11月九州場所の阿炎関、1月の貴景勝関の優勝等、県ゆかりの力士も頑張ってくれました。また、(埼玉)パナソニックワイルドナイツ初代王者も、今もとても好調に走っています。サッカーの浦和レッズレディースもWEリーグカップの初代王者等、本当にスポーツについては多くの話題が出てきた1年だったと思っています。そして、前々回かな、この記者会見でも取り上げましたけれども、埼玉県産のいちごのおいしさが高く評価をされ、日本野菜ソムリエ協会から、今、最もおいしいいちごを生産している県として、全国で初めて「プレミアムいちご県」に認定されるなども、とても喜ばしいので、埼玉県産のいちご、これからも一気に広めたいと思っています。1年を振り返ってではありませんが、今年、実は、映画「翔んで埼玉」の続編が公開予定されています。昨年、一昨年と大河ドラマで埼玉県が大きく取り上げられましたが、これに引き続き、埼玉をPRするまたとない機会なので、お手やわらかにこの映画はPRしていただきたいというふうに思っているところであります。このように、新しい日常が戻りつつありますが、やはり新型コロナ感染症との闘いはまだ続きます。その一方で、私たちは人口減少、労働力の減少、超少子化等、様々な課題に直面することになっており、今年度、新たにスタートした県の最上位の計画である、総合計画「埼玉県5か年計画」を着実に進めることが必要でありましたが、やはり一定の、私ども、歩みを着実に進めることができたのではないかと思っています。また、デジタル・トランスフォーメーションについては、以前から申し上げてますが、いきなり全てはできないので、階段上に3つのステップを設け、最初のデジタイゼーションとして県庁内のペーパーレスに集中的に取り組みました。今年度、あるいは今年ですね、第二段階、デジタライゼーションとして、行政プロセスの見直し、新しい価値の創造として、行政手続のワンストップ、ワンスオンリー化等を進め始めているところであります。今後も、職員一人一人のデジタルスキルや意識を高めながら、更なる変革を目指していきますが、これを今度は中小企業をはじめとしたDXの流れと一体となったことで、社会的課題をしっかりと解決する方向に向かいたいと思っています。このDXは、コロナで奇貨として進みましたけども、これを一気に持続的な成長へとつなげたいと思っています。そして埼玉版スーパー・シティプロジェクトについても、29の市町に広げることができました。これを早期に全県に進めたいと思っています。そして女性活躍については、私も就任以来、全職員にメッセージを発信するなどしてまいりましたが、今年度を振り返ると、本庁の全部局に女性課長を配置することによって、少しでも、1人でも多くの方々に、チャンスをつかんでもらって、そしてこれからの方々には、その方々を多様なロールモデルとして見ていただくということができたのではないかと思っています。いずれにしても、ポストコロナ元年がこれから始まります。令和5年度の予算、先般成立いたしましたが、ここに反映をしたつもりであります。社会的課題の解決と経済の両立に向けて、DX、エネルギー価格の高騰に対応するための脱炭素化や、人材確保等に努めていきたいと考えていますが、これらは全て、日本一暮らしやすい埼玉の実現に向けたものであり、安心安全や、誰もが輝く社会や、埼玉版スーパー・シティプロジェクトや、サーキュラーエコノミー、これらをしっかりと取り組むための、この1年間は大きな歩みができたと考えており、私にとっても、この次の年度は、この任期の最後の年になりますので、この任期の集大成として、しっかりと取り組んでまいりたいと考えています。

時事

 先日も伺ったんですけれども、何か今日、宮崎県だとか仙台市とか発表しているんですが、WBCの絡みで、県民特別表彰みたいな、何か、特に、今現在、検討状況みたいなことがあればと思いまして。よろしくお願いします。

知事

 埼玉県の場合には規定があり、議会にも諮らなければならないので、具体はちょっと申し上げられませんが、検討させていただいているところでございます。

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その他質問 

統一地方選について 【該当部分動画(YouTube)】

埼玉

 統一地方選についてお伺いいたします。今週金曜日、いよいよ31日にですね、埼玉県議会議員選挙とさいたま市議会議員選挙が告示となりまして、9日間の選挙戦が始まります。県議選につきましては、今のところ事前審査の段階なんですけれど、前回2019年を上回る方々が立候補する見込みというふうになっておりまして、今回の選挙戦につきまして、知事の期待することとですね、有権者である県民の皆様に対して、期待というか呼びかけがございましたらお願いいたします。

知事

 まず、埼玉県議会議員選挙が行われるに当たって、私といたしましては、やはり様々な議論がしっかりと交わされることによって、県民の皆様に選択肢が与えられるということが、やはり民主主義社会にとって、とても大切なプロセスだというふうに考えています。特に新型コロナ感染症をはじめとし、また新たに、先ほど来、この件ではありませんけれども、直面する課題が、埼玉県は多いということでございましたので、私としては、この機会に、様々な直面する課題について、論戦が交わされるような、そんな県議選になることを期待しています。特にこの数年間、いろんな選挙ありましたけれども、そこではどうしてもコロナ禍でですね、リアルで接することができない場面も多かったので、こういった、完全にコロナは終わっていませんけれども、少しずつ変わりつつあるウィズコロナの共生社会の中で、是非、しっかりとした論戦を交わしていただきたいと思っています。そして、県民の皆様にお願いでございますけれども、我々といたしましても、感染症対策を万全にした中での、選挙、投票の運営というものも行っていきたいと考えますので、是非、県民の皆様には、今後の埼玉県の大きな課題に対して、恐らく様々な回答が示される選挙だと思っていますので、是非とも、投票所にお越しいただいて、そしてそれぞれに論戦、あるいはその様々な広報等を通じて、知り得た候補者に対して、県民としての、有権者としての、その権利を是非とも行使していただきたいというふうにお願いをさせていただくところであります。

埼玉

 候補者が前回を上回る見込みであることについては、どう評価されますでしょうか。

知事

 一概にいいか悪いかという話ではないかもしれませんけども、ただ私は先ほどもというか、就任以来ずっといろんな、こういった選挙については、必ず申し上げているんですが、やはり選択肢がしっかりと与えられるということが、私は大切だと思っていますので、一般論で言えば、候補者の方々が数多く出られることは、私は好ましいことではないかと考えます。(終)

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お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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