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掲載日:2022年12月28日
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知事
本日は、私の方から何点か御報告をさせていただきたいと思います。まずは、「オミクロン株対応の新レベル分類における本県のレベル」でございます。先週金曜日、第68回専門家会議におきまして、埼玉県はレベル2の段階にあると判断をしていただいたところでございましたが、その際申し上げたとおり、状況に変化があった場合には、年末年始期間中であっても、レベルを引き上げることもあり得ると申し上げました。その後、病床の使用率や救急搬送件数等の増加傾向は変わることなく、増え続けてまいりました。また、複数の事象や指標が、第7波のピークに近付いていることを踏まえ、年末年始の休暇に入る前にレベルを引き上げ、強く県民や事業者の皆様に注意喚起を行うことが必要と考えました。このため、本日、専門家会議の委員の皆様の御意見を聴取した上で、総合的に判断を行い、これまでのレベル2「感染拡大初期」からレベル3の「医療負荷増大期」に引き上げることを決定をいたしましたので御報告をいたします。
次に、このレベルが引き上がった段階で、「レベル移行を踏まえて特に県民の皆様にお願いをしたいこと」について申し上げます。県民の皆様には、次の3点をお願い申し上げたいと思います。まずは、「高齢者等の命を守る」であります。新型コロナは、高齢者や基礎疾患がある方にとっては、現在でも生命に関わる深刻な病気であります。御自身、御家族や関係する方々の協力が命を守ることに繋がります。高齢者と会う際には、引き続き十分な換気や会話時のマスク着用、あるいはお会いになる前の手指消毒の実施など、基本的な感染防止対策を、特に高齢者に会う場合には徹底をしていただきたいと思います。また、高齢者と会う機会がある場合、体調がすぐれない時には会わないでいただきたい。またもちろん、体調がすぐれない時には、外出の予定があっても、外出は控えていただきたいと思います。2番目のお願いであります。「抗原定性検査キット等を事前に備える」であります。発熱等の体調不良時に、速やかに検査ができるように、新型コロナ抗原検査キットを、さらには解熱鎮痛剤を事前に購入をしていただきたいと思います。特にこれから年末年始のお休みに入ると、後ほど申し上げますけれども、医療機関がお休みに入ることも多く、是非、年末の間にこの抗原検査キット等を購入していただきたいと思います。ただし、購入されるキットにつきましては、国が承認した「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」を選んでいただきたいと思います。最後の3番目のお願いでありますが、帰省の前後、お出かけの前後には検査を受けてください。年末年始は帰省などによって、普段会わない方との接触の機会が増えることになります。安心して帰省先で高齢者の方や親族に会うためにも、事前に検査を受けてください。また、帰省先で多くの方とお会いになる方も多いと思います。是非、多くの方と接触があった後には検査を受けていただきたい。帰ってきてから検査を受けていただきたいと思います。
知事
次に3枚目になりますが、「年末年始に際しての県民の皆様へのお願い」でございますが、帰省や旅行、忘年会、新年会、初詣、成人式など、様々な行事が、予定が入ってる方もおられると思いますが、新型コロナウイルス感染防止について、改めて県民の皆様、事業者の皆様に御協力をお願いいたします。まず、県民の皆様へのお願いでありますが、帰省や旅行など、都道府県を跨ぐ移動の際や、忘年会、新年会、初詣、成人式などのイベントに参加する場合には、「三つの密」の回避を含め、「人と人との距離の確保」、「マスクの着用」、「手洗い等の手指衛生」など、基本的感染防止対策の徹底を改めてお願いを申し上げます。また、体調がすぐれない場合には、どんなに楽しみであった外出やイベントであったとしても、参加は控えていただきたいと思います。そして帰省される場合には、帰省先で高齢の御親族や普段会わない方など、多くの方々との接触もあります。帰省及び帰省先から帰った際には、検査を行ってください。
続いて、オミクロン株対応ワクチンをまだ接種してない方は、年内にワクチンを接種してください。また、冬場は暖房器具等の使用によって、窓を閉め切りがちになります。室内温度に留意しながら、定期的な換気を行っていただくとともに、こまめに手洗いをしてください。また、飲食店等につきましては、「彩の国『新しい生活様式』安心宣言飲食店+(プラス)」の認証店を御利用いただくとともに、お食事やあるいは飲食を伴う会合などの際には、なるべく長時間を避けていただいて、大声を出さないようにお願いいたします。
次に、事業者の皆様への要請等であります。まず、業種や施設の種別ごとに、自主的な感染予防のための取組等を定めた、いわゆる業種別ガイドラインの遵守をお願いいたします。施設管理者におかれましては、これまでにクラスターが発生しているような施設や、「三つの密」のある施設では、徹底的な感染防止対策をお願いいたします。また、エアロゾル感染もあると言われていますので、エアロゾル感染に対応した屋内の効果的な喚起を行ってください。職場においては、引き続きテレワークや時差出勤、あるいは自転車通勤など奨励していただくなど、人と人との接触を低減させる取組を行っていただきたいと思います。度重なるお願いではございますが、御自身だけではなく、大切な方を守るためでもあります。「三つの密」の回避など、引き続き感染防止対策を徹底していただき、年末年始を安心・安全にお過ごしいただければと思っています。
知事
次に、年末年始期間中である12月29日から1月3日までの発熱等の際における診療・検査体制であります。年末年始は多くの医療機関が休診・お休みとなります。そこで、年末年始期間中の診療・検査の流れについて御紹介いたします。まず、12歳以上でかつ65歳未満、そして基礎疾患がない方、さらに妊娠していない方については、事前に検査キットや解熱剤等を購入してください。そして、発熱等の症状がある場合には、これらの方々については、事前に購入したキットで自分で検査をしてください。この自己検査の結果、仮に陽性である場合には、検査確定診断登録窓口を利用して、陽性者の登録をお願いいたします。この窓口は24時間対応です。また、陽性となって、対面診療は希望しないけれども、薬の処方を希望する13歳以上の方については、スマートフォンによるオンライン診療も可能であります。こちらも24時間対応であります。12歳未満の方、あるいは65歳以上の方、基礎疾患があったり、妊娠している方のいずれかに該当する場合には、発熱等の症状が出た時には、県ホームページの「診療・検査医療機関検索システム」で医療機関を検索し、予約をした上で医療機関を直接受診してください。県ホームページ上では、年末年始に臨時に御協力いただいた医療機関のリストも掲載をしております。システムの検索に加え、そのリストも御覧いただきたいと思います。なお、かかりつけ医で相談ができるという方は、かかりつけ医に御相談ください。12歳以上65歳未満のこちらのグループの場合でも、検査キットが手元にない場合や、自己検査の結果が陰性だった、つまり発熱しているけれども、検査キットでは陽性ではなく陰性だった場合には、こちら「診療・検査医療機関検索システム」で、受診できる医療機関をお探しください。受診先が見つからない場合や、「診療・検査医療機関検索システム」が利用できない方については、「受診・相談センター」や「県民サポートセンター」で確認を行うことができますので、是非この電話番号まで御連絡をいただきたいと思います。
次に受診先の確認や体調悪化時の相談など、お困りの際の相談、連絡先であります。この年末年始に際してですけれども、県民サポートセンター、新型コロナ陽性者相談窓口、これらの窓口や、あるいは相談窓口、そして埼玉県の救急電話相談窓口につきましては、24時間対応で行っています。また、年末年始期間中の相談体制などについては、県のホームページのトップページにも掲載をいたします。なお、正月三が日に発熱をしたが、事前に検査キットを購入し忘れた方に対しては、県が検査キットを臨時で提供することも予定しています。ただ、数に限りがありますのであくまでも、事前購入をお願いいたします。詳細については、県ホームページを御覧いただきたいと思います。
知事
次に、発熱時以外の年末年始期間中の電話相談窓口です。コロナに関する外国人の方からの御相談、急な病気やけが、あるいは緊急的な精神医療の御相談、それぞれ御覧の電話番号で受け付けております。そして児童虐待につきましては、児童相談所虐待対応ダイヤルで受け付け、また児童虐待に加え、高齢者や障がい者への虐待については、埼玉県虐待通報ダイヤルで受け付けています。いずれも24時間対応であります。
また、性犯罪・性暴力被害に関する御相談、ドメスティック・バイオレンス、あるいは思いがけない妊娠に関する御相談、自殺予防に関する心の健康の御相談、いじめ、不登校、学校生活や友人関係の悩みなどに関する御相談も、これらの電話番号で受け付けております。
その他、生活にお困りの方や、県内の中小企業等の皆様への支援に関する御相談も、このように受け付けております。これら年末年始期間中の電話相談窓口につきましては、本日より県ホームページのトップ画面からワンクリックで御覧いただけますので、御利用をいただきたいと思います。
知事
次に、「県営住宅における性の多様性を尊重した入居基準の見直し」についてであります。日本政府から、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)への「性の多様性が尊重され、全ての人が人権を大切にし、互いを尊重し、活動的な生活を送ることができる社会の実現」という報告にのっとり、埼玉県では、性の多様性を尊重した社会づくりとして、生計をともにするLGBTQの方等の権利や身分に関する必要な措置を講じているところであります。また、御存知のとおり、埼玉県では条例も制定をしておりますが、その条例の11条には、パートナーシップ、ファミリーシップに関する制度の整備と書いてございまして、パートナーシップ、ファミリーシップを作るということは一切書いてございませんが、それに関する制度を整備するということになっておりますので、これらの整備として、具体的には県や指定出資法人などの制度や手続きにおいて、「事実婚」を認めている場合には、「同性パートナー」も同様に対象とできるかどうか検討し、見直しを進めているところでございます。今般、同性パートナーの方が、県営住宅に御入居いただけるよう、県営住宅の入居基準を見直しましたので、御説明いたします。現在、県営住宅へ入居する資格がある方は原則として、同居の親族のある方、単身の高齢者、障がい者などであります。同居の親族のある方のうち、この親族は、配偶者としてありますが、これは婚姻もしくは婚約している方のほか、異性同士の事実婚関係にある方に限定をしておりました。今回、生計をともにするLGBTQの方等の権利や身分を尊重するため、県営住宅の入居基準を見直し、異性同士に限定していた事実婚関係に同性パートナーである方も加えることといたしました。つまり、同性の同居者、事実婚関係者については認めるということであります。見直した基準は早速適用することとし、令和5年1月4日から始まる県営住宅の入居者募集から申込を可能といたします。今後とも生計をともにするLGBTQの方などの権利や身分に関する必要な措置につき、日本政府の考え方にのっとり、引き続き、制度や手続きごとに必要な対応を行ってまいります。
知事
最後に、2022年最後の定例会見ということで、今年1年間を振り返り、10大ニュースと今年の漢字を発表いたします。まず2022年、埼玉県10大ニュースの発表であります。10位から5位までを御覧いただきたいと思います。第10位は、「With Youさいたま開設20周年記念イベント開催」。第9位は、「令和7年、埼玉県で開催決定!第75回全国植樹祭」。第8位は、「ロシアによるウクライナ侵略や円安の進行などによるエネルギー価格・物価高騰への対応」であります。そしてこちら、第7位になりますが、「埼玉を代表するアニメ『クレヨンしんちゃん』30周年」であります。クレヨンしんちゃんアニメ30周年を記念して、本県の観光サポーターとして活躍する人気キャラクター「クレヨンしんちゃん」の呼びかけで野原家が暮らす、ここ「埼玉県」、そして、しんちゃんのお父さん、ひろしの出身県「秋田県」、お母さん、みさえの出身地「熊本県」の3県が、家族としてがっちりタッグを組み、観光振興や地域活性化に取り組む世界初の「家族都市」プロジェクトがスタートいたしました。6位は「降ひょう、豪雨、土砂災害、鳥インフルエンザの発生」であります。今年は、降ひょう、豪雨、土砂災害などの自然災害のほか、12月の深谷市の採卵鶏農場における高病原性鳥インフルエンザの発生など、様々な危機に直面する1年ではありましたが、県民の皆様の御協力、御理解をいただきながら、ワンチームで的確かつ迅速に対応をすることができました。改めて県民の皆様にはありがとうと申し上げたいと思います。5位、「NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」放送開始!」であります。昨年の渋沢栄一翁の半生を描いたNHK大河ドラマ「青天を衝け」に引き続き、今年は畠山重忠や比企一族といった埼玉ゆかりの武将や人物が登場する「鎌倉殿の13人」が放映され、ゆかりの地や周辺観光スポットにも多くの方が訪れ、地元が大いに盛り上がった年でありました。ここも、県民の皆様そして訪れていただいた皆様に、ありがとうであります。
そして、次のパネルになりますけれども、4位から2位です。4位は「新型コロナウイルス感染症 かつてない規模の陽性者数に」であります。今年は新型コロナウイルスが猛威を振るい、かつてない規模の感染者数を記録するなど、大変厳しい状況でありましたが、本県では「重症者・死亡者」を減らすという戦略に絞り、そして、そこに基づき戦術を構築してまいりました。現在も、新型コロナの感染拡大とともに、季節性インフルエンザの流行の兆しも見られてきております。最前線で奮闘されている医療関係者の皆様、そしてエッセンシャルワーカーの皆様、そして、その他、感染症対策に取り組まれている全ての県民の皆様に対し、改めてありがとうと申し上げたいと思います。3位は、「今年もスポーツ分野で埼玉勢が大活躍!」であります。本年は、新年早々、ニューイヤー駅伝にてホンダが優勝し、あるいは浦和レッズレディースがWEリーグカップで優勝したほか、埼玉パナソニックワイルドナイツが、ラグビーリーグワンプレーオフの決勝で見事勝利し、初代王者になるなど、スポーツ分野で埼玉勢が大活躍した年でありました。ラグビーリーグワンのプレーオフの決勝戦は、堅い守りを武器に、選手一人一人がそれぞれ役割を高いレベルで果たしたワイルドナイツらしい素晴らしい試合でありました。初代王者という快挙は、日本ラグビーの歴史に名を刻むものであり、多くの埼玉県民に感動を与えていただきました。感動といえば、個人のスポーツアスリートも多くの感動をくれました。個人では、村岡桃佳選手が、北京パラリンピックのアルペンスキーで2大会連続の金メダルを獲得、あるいは阿炎関が大相撲九州場所初優勝など、スポーツを通じて夢と希望と感動を与えてくれました。2位は、「日本一暮らしやすい埼玉へ!新たな『埼玉県5か年計画』始動」であります。今年は、私が知事に就任して初めての5か年計画を新たに策定し、4月にスタートさせました。現在、この5か年計画に基づき、あらゆる人に居場所があり、活躍でき安心して暮らせる「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向け、様々な施策を動かしております。例えば、「DX」、デジタルトランスフォーメーションにより、人口減少下にあっても、社会全体の生産性を向上させることで、持続的な発展をする社会を構築する必要があります。行政では、ペーパーレス化や、行政の一連の手続きを一括で行えるワンストップ化、一度情報を登録すれば2回目の入力の手間が減るワンスオンリー化など、県民の皆様の立場に立ったサービスの向上に取り組んでいます。「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」では、人口減少・超少子高齢化社会に対応するため、それぞれの地域の特性を生かしながら、コンパクト、スマート、レジリエントの三つの要素を取り入れたまちづくりを進めております。市町村や企業の皆さんと一緒になり、県内11の市町で取り組んでいるところであり、今後も拡大していく予定です。
最後に、1位の発表であります。1位は「3年ぶりに県内各地のお祭りや県庁オープンデーが開催!」であります。3年にわたるコロナ禍の中でも、ウィズコロナが定着をし、新しい生活様式のもと、3年ぶりに県内各地で様々なお祭りやイベントが再開をされました。大変うれしいことでありました。7月の「熊谷うちわ祭」、あるいは10月の「川越まつり」、そして今年12月には「秩父夜祭」も3年ぶりに開催をいたしました。私も参加をいたしましたが、コロナを乗り越え再開できたことは、地元の皆さんの喜びや、埼玉県の伝統行事のすばらしさを改めて肌で感じ、とても良かったなというふうに正直思いました。また、11月14日「県民の日」におきましては、県庁オープンデーも3年ぶりにリアルで開催し、多くの方々が、御家族やお友達とともに久しぶりに県庁にお越しいただき、たくさんの笑顔を見せてくれて本当に良かったと思っています。このような笑顔が埼玉県全体に広がるよう、来年こそ「ポストコロナ元年」にしなければならないと考えています。引き続き、新型コロナウイルス感染症対策をはじめとする当面する課題に、県庁ワンチームで取り組んでいきたいと思います。
最後に、「今年の漢字」でありますが、「三」という漢字を選ばせていただきました。この「三」という字を選んだ理由でありますが、先ほど紹介した10大ニュースでも申し上げましたが、地域のお祭りやイベントが、「三」年ぶりに開催をされました。まだまだ新型コロナに苦しめられてはいるものの、ウィズコロナを予感させ、感じさせ、そして今年を象徴する字ではないかというふうに考えました。このほか「三」に関連する出来事も多くございました。まずは、クレヨンしんちゃんアニメ30周年を記念して、埼玉県、秋田県、熊本県の「三」県、30周年で「三」県が家族都市協定を結び、様々な連携施策に取り組んだ1年でありました。また、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、埼玉ゆかりの武将や人物が登場するほか、スポーツの分野では、WEリーグで、県内「三」チームが競い合う「埼玉ダービー」が開催をされました。そして、「安心・安全の追究」「誰もが輝く社会」「持続可能な成長」の「三」つの将来像を掲げた5か年計画もスタートいたしました。私自身、知事就任「三」年を経過いたしましたが、初心を忘れず、来年も全力で県政に取り組んでいきたいと考えています。最後になりますけれども、今年1年、県民の皆様には、新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、県政の推進に御理解・御協力をいただきました。県庁一丸となって「ありがとう」と申し上げたいと思います。どうぞ良いお年をお迎えください。以上であります。
産経
新型コロナウイルスの感染状況のレベル判断についてお伺いいたします。冒頭の御説明で、病床使用率、救急搬送件数の増加傾向は変わらず、複数の事象や指標が第7波のピークに近付いているという御説明がありましたけれども、どういった指標等を重視されたのか、もう少し詳しく教えていただけますでしょうか。
知事
まず先ほど冒頭でお話しをさせていただきましたが、病床の使用率とか、あるいはその救急搬送件数などは、ずっと増加の一途をたどっている、増加の傾向は変わらない、これはまず、申し上げました。レベル判断につきましては、以前から申し上げてるとおり、保健医療の負荷の状況や社会経済活動の状況や感染状況に関する事象等を十分に勘案すると、そして総合的に判断すると申し上げてまいりましたが、その総合的判断の中の指標として利用してきた、活用してきたものを申し上げますと、先ほどの確保病床の使用率は78.2パーセントとなり、第7波のピーク時とほぼ同じ水準になりました。また直近1週間、12月25日までなので12月19日から25日でありますが、救急搬送件数は1,037件で、第7波のピークに、ほぼほぼ近付く同水準にやはりこれもなってまいりました。他方で、新規陽性者数や診療・検査医療機関のひっ迫状況のアンケートなどは、第7波のピーク時よりは低い状況にありますが、これから年末年始に入っていく、そして人の移動や、あるいは接触が多くの方と、またこれまでと異なる方と会われる時期になるということも、判断をして、総合的にレベル3にしておくことが、我々としては適切ではないかと考えたところであります。
産経
今後についてなんですけれども、医療ひっ迫防止対策強化宣言であったり、あとは飲食店の営業時間短縮だとか県民の外出自粛といった制限など、そういったところのお考えは、いかがでしょうか。
知事
まず11月18日の政府の新型コロナウイルス感染症対策本部決定によりますと、レベル3は医療負荷増大期でありますけれども、この医療負荷増大期になった場合には、地域の実情に応じて都道府県が御指摘の医療ひっ迫防止対策強化宣言を行うことができるとされています。したがって、これから状況によっては、私ども、現時点で出すつもりはありませんけども、医療ひっ迫防止対策強化宣言を行う可能性は、まずあるとこういうふうに申し上げたいと思っています。また感染症法の16条の2に基づく、医療機関への要請についても、必要な場合には躊躇なく行うと、これまで申し上げてきましたが、これらにつきましても、今後、医療がひっ迫をするような場合、あるいは病床の確保等について、状況が変わる場合には、いずれの宣言や要請についても、法に基づき、あるいは対策本部決定に基づいて行うことになると思いますが、現時点では、まだそれについて判断をしているわけではございません。
時事
4点ほど伺いたいんですが、まず1点目なんですけど、これ事務的な話だと思うんですけど、このレベルを引き上げた時に、専門家の方々のお話を聞いた上でって話なんですが、これは、書面会議みたいな形なのか、これは形式的にはどういうふうに理解すればよろしいんですか。
保健医療部
メールで(専門家の方々に御意見を)照会をいたしました。
知事
これにつきましては、総合的に判断をし、専門家の御意見を照会した上でと申し上げているので、会議が必要というわけではないので、専門家の御意見を伺ったということであります。
時事
金曜日の専門会議の時に据え置きと言って、2営業日後に、いきなり引き上げますと言って非常に、状況的にあまり変わらないようなって気もするのですが、改めて、2日で何か急に変わっちゃったなって感じがするんですが、これについて改めて説明いただけますか。
知事
先ほど申し上げましたけども、総合的な判断ではありますけれども、例えば私が先ほど申し上げた病床の使用率も70パーセントを超えてきました。それから、救急搬送の件数についても、第7波と大体ほぼ並んだとかこの2日間で、変わってきたということもございます。それと、前回の会議の際には、専門家の先生方から、レベル2が妥当ではあるけれども、状況が動いた場合には、強く、早く対応をするべきだという、条件ってわけじゃないんですけれども、それを言った上で、レベル2が適切というのが、前回の専門家の先生方の御意見でございましたので、今回そういった兆候が見えるということと、それから年末年始になるとどうしてもですね、こういった対応が遅れる可能性もありますので、やはり先手先手を打っていくということが必要だというふうに判断したわけであります。
時事
あと3点目の、先ほど県営住宅の入居基準の見直しの発表があったと思うんですが、これについて、もし他県で状況が分かればというのと、仮にあったとしても、他県との違い、埼玉県のやり方の違いみたいなものが、もしありましたらお願いします。
知事
現在、この同性パートナーの入居、公営住宅に認めているという県は、27都府県になります。なお、この27都府県の中で、埼玉県もそうですけれども、いわゆる都道府県でパートナーシップを制度的に導入していないという県で、かつ、パートナーの入居を認めたのは17県になります。
時事
特に埼玉県の特徴とかありますか。
知事
埼玉県の場合、以前から申し上げてるとおり、パートナーシップ宣言とか何とかっていう定義にもよりますけれども、これはやったところで宣言だけでは何ら実効性がなく、逆にこれをもってですね、免罪符にするようなことがあってはならないと。つまり、条例に書かれているとおり、パートナーシップ、ファミリーシップに関わる制度を行うことによって実効的に、これらのLGBTQの方々に対応するということで、実は埼玉県では、どういった制度が県庁内に例えばあるか、あるいは県民に関わるものがあるか。こういったものを全部、今、全庁的に調査をさせていただいて、そのうちの一つを先行させたということでございますので、今後、引き続き、いくつか出てくると思いますけれども、規則の改正とか、そういったこともありますので、そういったものがその一連のものと、やってるうちの一つが、これでありますので、これだけ実は単独で、今日は、この御説明いたしましたけども、出るわけではなくて、おそらく来年になって、またいくつも御説明ができると思います。
時事
今年の漢字の最後のところで、来年も頑張りますという話があったんですけど、来年8月に選挙があるんですが、そこについて何かコメントがありましたらお願いします。
知事
今年もお世話になって、本当にありがとうございましたという私たちの思いとですね、それから最後のところでも申し上げましたけれども、良いお年をお迎えくださいと、来年も全力で初心を忘れずにってことですね、取り組んでいくということですね。これ来年8月までが私の任期でございますので、任期の間、全力で取り組まさせていただきたいというふうに考えます。
時事
今後については何かコメントありますか。
知事
現時点ではその後の身の振り方について決めているわけではございません。以前と同じになりますけども、そうは言ってもですね、8月に任期がやってまいります。その前には当然、私が出るとか出ないとかってことも含めて、身の振り方を考えなければいけないというふうに思っています。頭の中では、2月議会だとか、あるいは統一地方選とかいくつかの節目がございますので、こういったことをにらみながら頭の中ではシミュレーションしていることは事実でありますけれども、ただそれは、今のところ、出ることを前提とか、出ないことを前提でしているわけではありません。
時事
ちなみに、いつ頃までに判断するのでしょうか。
知事
シミュレーションしてるので、いくつか、どの段階で行うのが、御迷惑かけないのか、あるいは適切なのかということを今考えております。
朝日
コロナのレベル判断についていくつかお伺いしたいんですけれども、まず対策強化宣言とか医療非常事態宣言を直ちには出さない今回は直ちに出さないという判断かと思うんですけれども、なぜ出さないのかという理由についてちょっと改めて教えていただけますでしょうか。
知事
まず先ほどちょっと申し上げましたけども、レベル3になると、地域の実情に応じて都道府県が「医療ひっ迫防止対策強化宣言」を行うことができる規定になっています。したがって、そのレベル3になって、我々として必要かどうかということを判断するということになります。現時点では、県民や事業者の皆様に対して、感染防止対策と社会経済活動の両立を図っていくための協力やお願いの要請を行うという段階だと考えており、現時点では、新たな要請を行うなどの、医療ひっ迫宣言にまで至る状況にはないという判断でございます。ただ改めて、ここで医療ひっ迫宣言を行わないので状況が良いとかいうわけではなくて、先ほど申し上げたとおり、様々なお願いや要請、特にレベル3となってですね、三つのお願いいたしました。このお願いを、まずはさせていただく段階だというふうに考えたところであります。
朝日
病床使用率が上がってきたという話もありましたけれども、感染症法16条に基づいての、その医療機関への必要な措置の要請というのを今回しないということですけれども、このしない理由というのはなぜなんでしょうか。
知事
16条の2において、医療機関に対して協力を、要請をすることができ、そして仮にですね、それが行われない場合には公表するといった、これが感染症法上の立て付けになっています。現時点では、円滑に御協力をいただいているところであり、まずはこの中で御協力をいただくことで、円滑にいただいているので進めていきたいというふうに考えているところであります。ただし、先ほど申し上げたとおり、状況が変わるとか、あるいは提供が思ったようになされない、こういったことがある場合には、レベル4になってしまうと医療の崩壊ですから、その前の段階で出すということになりますので、一般論で言えば、仮に出す場合には、レベル3で16条の2を適用する可能性はあるということであります。ただし今ではないと思います。
朝日
そうすると今回レベル3に上げるという御判断をされたということですけれども、県民だったり医療機関に、特段何かその具体的な要請をするということではないということになると思うんですが、そうするとそのレベル3に上げる意味合いというのは、その注意喚起を、その年末年始に向けて注意喚起をするという、そういう意味合いが強いということでいいんでしょうか。
知事
拡大の初期の段階を過ぎて、医療負荷が増大をしているという判断をするのがレベル3でございますので、そういった判断をしたというのが一番大きいです。そして、それに伴う効果としてですね、あるいはその我々が行わなければいけない具体的なこのレベル3での施策として、まずは入口の段階で、新たに特にレベル3でお願いをしたいことを出させていただいたということでございますので、まずはレベル3ではあるけれどもお願いですということになります。
朝日
あとちょっと細かいところなんですけれども、重症病床の使用率がですね、4割を超えてきていてですね、かなり一時期に比べると上がってきたのかなという印象があるんですけれども、この重症病床使用率の知事の評価と、あとはそのレベル3に上げたことへの検討材料として、どの程度加味されているのかというのを教えていただけますでしょうか。
知事
重症病床、速報の40パーセントの今の速報ではなくて、確保している病床で、各県そうですけれども評価していますので。
保健医療部
今ですね、42.4パーセントですね。28人いらっしゃってベッドが66です、即応病床がです。
知事
確保病床は、現時点で19.2(パーセント)でありますので、20パーセントにまだ至っていないところでありますので、重症病床はまだ低い、これオミクロン株の特性でもありますけれども、今回のいくつかの亜種が入ってはいますけれども、この特徴だろうというふうに考えています。
NHK
年末年始、もう間もなく入ると思うんですけど、「三」という数字、出されたされたように、3年ぶりにリアルで友人や親戚の方と会う方もいると思うんですけれども、その感染対策しながら、楽しく年末年始を過ごしていただけたらというのが、知事の思いなのかなと思うんですが、県民の方にどういうふうに過ごして欲しいかというのをもう一度お伺いしてよろしいですか。
知事
今年はウィズコロナが徐々に進んできて、コロナ対策をするために、例えば帰省をしないでくださいとか、あるいはレストランを、飲食店をオープンしないでくださいとか、そういったやり方ではなくて、この年末であっても、新年会や、あるいは帰省や、あるいは初詣、こういったものは行っていただくことを前提ではありますが、しかし、レベル3に達しているので、是非皆様にはこういう対策をしていただいた上で、活動してくださいということを申し上げて、お願いをさせていただいているところであります。特にそういった意味でも、高齢者の命を守るために、体調がすぐれない時の外出だとか、あるいは特に今、まだ小さいレベルではありますけれども、インフルエンザとのツインデミックがこの正月にかけて疑われるところでありますので、そこで事前キットの備えだとか、あるいは帰省された際の、こういったポイントを絞ってお願いをするということをさせていただいておりますので、是非県民の皆様や、御自身や愛する方を守るために、特にこの3点について御協力を頂けるよう、お願いをしたいと思います。
NHK
先ほどの10大ニュース、「鎌倉殿の13人」を入れていただいてありがとうございました。県の10大ニュースということだったんですが、知事の一番印象に残っている出来事、もしあれば教えてください。
知事
実は1位のですね、これとてもうれしかった、3年ぶりにいろんなことがリアルでできるということは、私もうれしかったし、何がうれしいって、その開催されてうれしいこともそうなんですが、私、参加してですね、本当に多くの人たちがいい笑顔っていうんでしょうか、楽しんでくれてる、それを見るのが私は楽しかったので、したがってそこに参加した人と言うんでしょうか、それもひっくるめて3年ぶりに様々なイベントが開催をされたということは大変うれしかった、これが私にとっては最大のニュースでした。
東京
2点お伺いしたいことがありまして、1点目がこの新レベル分類のコロナの話なんですけれど、新たな要請を行う段階ではないというふうにおっしゃっていたと思うんですが、そうしますと今回このレベル3に引き上げたけれど、特に新しく何か講じることっていうのは、現時点ではないという認識でよろしいんでしょうか。
知事
まず、レベル3に引き上げたのは、もう「感染拡大初期」ではなくて「増大期」に入ったと、これを総合的に判断したということであります。具体的なお願いとしては、新たに何かというわけではないんですけれども、特にその中で、このレベル3に対応してお願いをするということで、先ほどこういった話を、今までのお願いの中から抜き出して、特にこれをお願いする、こういった話でございますので、付加したということではございません。
東京
もう1点が、県営住宅のお話なんですけれど、先ほどの大野知事の御説明の中で、国の方針を踏まえてってこともおっしゃってたと思うんですが、改めて今回埼玉県として、この同性パートナーを、この入居基準に加えるということの意義とか、あと知事の思いなどがありましたら教えてください。
知事
LGBTQについては以前から申し上げているとおり、私は非常に思い入れが強いというかですね、かねてから取り組まなければいけない、優先順位の高いところであったと思っています。そこで、まずは啓蒙とかですね、それから実はカミングアウトできない方々が、一番実は深刻な方々のグループの一つでもありますので、そういった方々を相談ができるような体制、まずこれが必要だと思いました。それからファミリーシップ、パートナーシップについては、仮にこれが夫婦だとすれば、これ憲法で規定されている、あるいは憲法で「両性の合意のみ」と書いてあるところについては、やはり憲法について起草ができるのは国会しかない。そして法律についても、実は一般論として、家族等を定義したものがない。つまり、その法律内においてのみしか、規定したものがないので、やはりここは国がしっかりと行うべきものであって、それらの定義がない中で我々ができることというと、実質的にこのお住まいになってる方が、何を不利な形にではない、あるいは同居される方が当然に受けるべき権利は、しっかりと事実婚の方と同じように受けていただけるような体制にすることが必要だというふうに思っており、今年のですね、比較的早い時期から洗い出し、つまり県庁の中の規則ではどうかとか、あるいは条例でどうとか、県が行ってることでどうかとか、こういったものを全て洗い出させて今いただいていて、部局に関わらず、その中で、例えば県営住宅については、事実婚の方に比べて、同性のパートナーで暮らしてる場合が不利に置かれてるケースの一つだというふうに認められたので、今回このような形になりました。
産経
知事の年末年始の過ごし方について教えてください。来年知事は年男でいらっしゃるかと思うんですけれども、初詣に行かれるのであればですね、県政について何をお祈りするのか。県政、来年もコロナや物価高だとか、あと先ほどお話のあった知事選もあると思います。どういうふうに対応していきたいかというところも含めてよろしくお願いいたします。
知事
年末年始は感染防止対策を万全にして過ごしたいというふうにまず思っております。その上で、県庁の仕事納めは12月28日になりますが、年末年始に関係なく勤務する職員もいます。また県民の安心・安全を守る立場でもありますので、お休みの時には、私もしっかり体休めたいと思いますけれども、緊張感を持ちながら行っていきたいと思っています。具体的に年末年始の過ごし方を考えてはおりませんけれども、気分を変えながらですね、英気を養う、そんな機会にしたいと思っています。初詣でありますが、とある神社の宮司さんから言われたんですが、どんなことを祈るんですかって聞かれたので、私が、県民の皆様の安心・安全を祈りますと申し上げたところ、言われたのがですね、まずは神様に対して感謝を、そこから入るんだというふうにを教えていただきました。ただどうしてもこれだけ課題があると、神頼みをしたくなるというところがありますので、コロナにせよ、物価高にせよ、エネルギーのことにせよ、それから、少子高齢化の問題にせよ、多くの県が抱えてる課題というものを、初詣は、是非県民にとっての幸せをということを申し上げたいと思ってます。特に、実は私来年年男になります。念のため言っておきますが36ではなく60になります。よく言われるように年男は縁起がいいわけですから、年男の縁起の良さで、県民の幸せ、幸福を引っ張っていきたいというふうに考えます。
産経
知事選についてお祈りしたりとかそういったことは。
知事
まだ、再選に挑むということを決めてるわけではございませんので、まずは目先の課題について、祈らせていただきたいと思いますし、もし、また神社にですね、必勝をお願いするような場面があるとすれば、その際には御報告をさせていただきたいと思います。
時事
2点ほど伺いたいですが、まず1点目、今日総務大臣がですね、デジタル人材の確保、育成ということで、自治体に大臣書簡を出してあったと思うんですけども、人材確保の場合には地方財政措置をやったりとかって話だったと思うんすけど、これについて何か知事、デジタルトランスフォーメーションも非常に詳しいと思うんですが、そこについて何かコメントみたいのありましたらお願いできますか。
知事
今日出てるのを私見てないんですが。
時事
デジタル人材確保育成に向けて、積極的に取り組むように求める大臣文書だそうなんですが。
知事
確認ができないですけど、私どもが知っているのは、デジタル人材を実は今、特に確保することが、地方自治体特に基礎自治体でとても難しいと。そこで、県等が雇用している、あるいはその契約関係にあるデジタル人材を基礎自治体に派遣する時には国が支援を行うというスキームを始めたというふうに、我々は理解をしています。私たちとしても、市町村等の基礎自治体でのデジタルの導入ってのはでこぼこの状況にありますので、これを様々な形でサポートする、そのうちの一つの手段としては、有効に使える可能性があるなというふうに思ってますが、ただどこも県も含めて、デジタル人材はなかなか難しい、そう簡単にたくさんに確保できている状況ではないので、必要なところにしっかりとこれが届くような今後検討を、部局内でもさせたいと考えます。
時事
もう1点、先週閣議決定で来年度予算が出たと思うんですが、それについて、もしここは良かったとか、ここは足りなかったというのがもしありましたらお願いします。
知事
我々といたしましては、地方に対する財政措置をしっかりと講じていただくということが必要だと考えており、特に安心・安全に関する予算については、まだ最終的な決定になったわけではありませんけれども、全体が昨年度よりも割り込んでいるという印象が、防衛費ではなくてですね、いわゆる土木と建設の関係ですけども、その辺がやはり非常に不安なところであります。今後、私たちといたしましても、必要な予算を確保していただけるよう、国に対して要望をし、最終的な決定になる前に、こういったことを働きかけていきたいと考えています。
毎日
12月議会で出た順天堂大と取り交わした確認書についてなんですが、3点質問ありまして、「開院を目指す期日については効力がなくなっていると理解している」と答弁でおっしゃられてましたが、確認書全体の効力についてはどう考えられているのか、それとあと確認書というものは法的にどういう位置付けになるのか。あと、最後、上田知事の名前で取り交わしていると思いますが、今後大野知事の名前でまた取り交わすお考えはあるのでしょうか。
知事
まず最初のお話は、完成期日については効力がなくなっていると申し上げて、確認書全体の効力について当時、答弁はしていないと思っています。この理解でありますけれども、確認書の内容の中で、平成35年度、今で言う令和5年度の末までの開院を目指すと、これがこの確認書に書いてございました。他方で、今年4月の医療審議会に提出をされた整備計画では、開院時期が令和9年11月に変更され、県がこの計画を承認してる、つまり、両方の当事者が、この期日の変更については、申し出た方と承認した方と、両方が合意をしていることから、すでに効力はない、つまり、書かれてるものは、両方が変更に合意しているということになります。他方、大学との協議や交渉を行う上で、県所有の整備予定地を無償貸与とすることや、整備費に対する財政支援を予算の範囲内で行い、補助率は2分の1以内とすることを基本的な方針とするという確認事項については、これまで、一方もしくは双方が、これを破棄するとか変更するとか、こういったことについて合意しているわけではございませんので、引き続き効力を有していると考えているところであります。
それから二つ目の確認書の法的な位置付けでありますけれども、これまで何度にもわたり協議をしておりますので、これは取り交わした当時の状況ではありますけれども、整備のスケジュールや、あるいは今後の進め方等の基本的な方向性を双方で確認をしてメモしたと、書いたというものでございますので、具体的内容を何ら決定したものではありません。信義則に基づいて、双方誠実に尊重するべきものというふうに考えています。
それから当時、上田知事の名前で取り交わしていますがということですがこれ組織の長として、私もこの合意書については、信義則にのっとり、遵守をしていきたいというふうに考えていますが、今後必要な場合にはもちろん、これいくつかの協議の段階でいろんな、ここまで確認ができたこととか、合意ができたこととか、そういったこと、基本的な方向性とか書くことありますので、この別に今、具体的に何かやるって意味じゃなくて、今後必要が生じた場合には、取り交わすことは大いにあると考えておりますが、あるかどうかってのは、決定したわけでありません。(終)
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