埼玉県障害者アートオンライン美術館 > 作品一覧 > 「井戸端会議」杉田大河
ここから本文です。
掲載日:2024年5月16日
「井戸端会議」
杉田大河 / SUGITATaiga
川越市在住
この作品は、鳥獣戯画からインスピレーションを受け、金魚たちを人間に見立ててその関係性をコミカルに描いている。
身体の大きな金魚が、もう一方の棒を持った金魚に道を通せんぼされ、カエルはヤジを飛ばすかのように企みの表情をうかべる。
奥の金魚は余計なことには関わりたくないと言わんばかりに、知らないふりをしているようだ。
暖かく柔らかい色使いでそれぞれの表情が豊かに表現されている。
大河さんは、争いごとに巻き込まれたくないから奥の金魚に最も共感を覚える、と話してくれた。
自然と自らを投影してしまうような、不思議な親近感を覚える。
あなたはどの生き物に共感を覚えただろうか。
埼玉大学教育学部学校教育教員養成課程2年 荒開 響