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掲載日:2024年10月3日
「 うな重ととろり」
小林 一緒/ KOBAYASHI Itsuo
三郷市在住
皆さんはこの絵を見て何を思うだろうか。
私は日々の食事を楽しみにしているように見える。この絵は小林さんが食べたお昼ごはんを描いたものである。
日記の代わりに15年前から自分の食事を描いているが、必ずしも毎日の昼食を作品にすると決めているわけではなく、
自分が描きたいときに自分のペースで食事の絵を描いている。
そのため、3日で完成する時もあれば、それ以上掛かるときもある。
作品を近くで見ると、丼のご飯の上の具材部分をめくれる仕掛けになっている。
おかずの下のご飯も表現できれば面白いという想いからのアイデアであり、作品に対する細部までのこだわりを感じる。
うな重の絵は、文字がうなぎと銃で描かれており、とても洒落ていて、見る者をさらに楽しませる工夫とこだわりが感じられる。
小林さんの作品には、料理への探求心とあふれるユーモアが詰め込まれており、
まるで本物の料理のような深い味わいが感じられる。
埼玉学園大学子ども発達学科3年 大浦 空