埼 玉 県 の 出 生 特 集
「平成14年 埼玉県の人口動態概況(確定数)」から
「平成14年 埼玉県の人口動態概況(確定数)」は平成14年中の出生、死亡、婚姻、離婚及び死産の動向について、厚生労働省が集計した数値をもとに、県健康福祉政策課が、埼玉県における概況をまとめたものです。今月号は公表された中から、出生の主な項目について紹介します。
1 出生数及び出生率
平成14年の出生数は64,762人で前年より655人減少しました。
年次推移をみると、昭和48年の106,008人をピークに平成2年まで減少し続けましたが、その後増加と減少をくり返しながら、わずかですが減少傾向が見られます。 出生率は、人口千人に対し9.3で前年の9.5を下回りました。
年次推移をみると、第2次ベビーブームの昭和46年の24.0以降低下を続け、平成元年に10.0となり、その後10.0前後で推移していましたが、近年低下傾向にあります。
表1 出生数及び出生率 単位: 数 人、率 人口千対
2 都道府県別にみた出生率
本県の出生率は、昭和58年から全国を下回っていましたが、平成3年以降再び全国を上回っています。
都道府県別にみると、本県は、昭和49年から昭和52年までは、高率順で沖縄県に次いで第2位でした。しかし、昭和53年以降順位を落とし昭和61年には41位まで下がりました。その後、再び順位を上げ、平成7年には4位となりました。近年は、平成12年、13年は15位、平成14年は14位となっています。
表2 都道府県別にみた出生率 単位: 人口千対
3 市町村別にみた出生率
市町村別にみると、高率順では戸田市(13.1)、朝霞市(12.5)、和光市(12.1)の順です。
また、低率順では、名栗村(3.5)、大滝町(3.7)、鳩山町(4.3)の順です。
表3 市町村にみた出生率 単位: 人口千対
4 出生順位別にみた出生の動向
出生順位別に出生数の構成割合の年次推移をみると、第1子の割合は昭和60年(42.0%)から平成6年(49.8%)まで増加を続けていましたが、平成7年以降は増減をくり返しながら、わずかですが増加傾向がみられます。
また、第2子の割合は昭和60年(41.2%)以降低下傾向にあり、平成8年にやや上昇しましたが、緩やかに下降していています。
図1 出生順位別にみた出生割合の年次推移
5 母の年齢階級別にみた出生の動向
母の年齢階級別に出生数の構成割合をみると、25〜29歳の母からの出生は昭和51年の 57.0%をピークとして減少しており、平成14年は36.2%でした。
また、24歳以下は平成5年以降減少傾向にあります。平成14年は過去最低になった平成12年をわずかに上回り前年と同じ13.9%です。
30歳以上は増加傾向にあり、平成14年は49.9%で過去最高であった前年(48.4%)を更に上回りました。
図2 母の年齢階級別出生割合
6 合計特殊出生率
女子の年齢別の出生率を合計したもので、1人の女性が生む子どもの数の目安となる合計特殊出生率は1.23で、前年より0.01ポイント下回りました。
全国(1.32)より、0.09ポイント低くなっています。
表4 合計特殊出生率の年次推移(年齢階級別内訳) 単位: 人
注 分母に用いた人口 総務省統計局「平成14年10月1日現在推計人口」5歳階級別総人口
図2 合計特殊出生率の年次推移(年齢階級別内訳)