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2022年12月28日(水曜日)
埼玉県の体操競技の選手の活躍を紹介いたします。
令和4年5月4日(水曜日)~5日(木曜日)に彩の国くまがやドームにて体操競技・器械体操の国体予選が行われました。
健康チェックシート活用、検温、間隔を空けた座席利用、定期的に放送で注意喚起するなどコロナウイルス感染症対策を行い、万全の体制で実施されました。
体操競技とは、徒手または器械を用いた体操の演技について技の難易度・美しさ・安定性などを基準に採点を行い、その得点を競います。オリンピックでは第1回から行われています。
男子は「床、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒」の6種目。女子は「跳馬、段違い平行棒、平均台、床」の4種目。
本予選会の個人総合成績上位5名を、埼玉県代表選手として選出します。
関東ブロック大会の通過枠は出場8都県のうち少年男子は5枠、少年女子は6枠です。
跳馬:135cm(女子は125cm)の高さに設定され、その手前にロイター版が置かれます。演技者は助走を行い、跳馬の手前で踏み切りを行い、跳馬に手をついて跳びます。その後演技を行い、着地します。跳馬の採点は踏み切ってから着地を完了するまでで、助走中に一旦停止したり、躓いてバランスを崩してもそれ自体は減点対象となりません。
平行棒:演技は平行棒にぶら下がったところから始まり、終末技で着地するか、演技者が途中で棄権するまで行われます。この際、片方の棒に両手でぶら下がるか、別々の棒に片手ずつをかけ棒の間にぶら下がるかは自由です。平行棒にぶら下がった時点から演技が開始するのであり、この際自力で飛びつくのは無論のこと、ロイター版や補助者の助けを借りることも許されます。演技終了は着地動作を完了した時点となり、着地時に静止できず足を踏み出したり転倒した場合は減点対象です。
つり輪:他種目に比べると動きは少ないが、固定されていないつり輪で体を支える絶妙なバランスと2本の腕のみで体を支える力強さが見所の、男子のみで実施される最も腕力が要求される種目である。演技開始から終末技の実施まで手を離してはいけない。
鉄棒:鉄棒種目は高さ280cmのよくしなる鉄棒を使って実施される競技で、開始から終了まで停止することなく行わなければなりません。ゆえに大車輪や手放し技など、もっともダイナミックな演技が行われるため、人気が高い種目です。
平均台:幅10cm程の長い梁状のものを1つの側面が水平になるように支柱または台座で固定した器具であり、演者はこの水平面上で演技を行います。
平均台種目は幅10cm、長さ5m、高さ1.25mの平均台を使って実施される競技で、演技時間は1分10秒から1分30秒までと定められています。演技では歩行、跳躍、バランス運動、踊りなどをリズム良く演じることが求められます。
床:12×12メートルの正方形のゆかの上で、体操競技の技を用い演技します。男子は、徒手体操的運動・平均わざ・静止わざ・力わざ・跳躍わざ・跳ね起きわざ・倒立回転わざ・宙返りわざを組み合わせて演技します。女子は、アクロバット系の技、音楽に合わせたジャンプの組み合わせ、ターンを組み合わせ演技します。男子は70秒秒間、女子は90秒間で演技しなければならず、時間超過は減点の対象となります。
第77回国民体育大会関東ブロック大会体操競技が7月8日から10日の日程で、駒沢オリンピック公園体育館にて行われました。
8日は新体操競技の個人、9日は新体操競技の団体とトランポリン競技の男女、10日は器械体操の成年男女・少年男女が行われました。
新体操競技は、個人4種目の合計点を4で割った点数と団体競技の点数の合計で順位を決定します。
今年は栃木県が開催県なので、栃木県を除く6位までの都県が本大会へ出場できます。
トランポリン競技は、男女とも成年少年の区別はなく、それぞれ3位までが本大会出場権を得られます。
試技は2回で、合計得点で順位が決定すします。第1試技は中心からいかにずれないで高く飛ぶかが重要な要素となります。第2試技は技の難易度が重要になってくるため、挑戦し失敗する選手も出てきます。失敗する
とそれ以降の跳躍はできなくなるため、点数加算されず実質上位争いからは外れてしまうリスクがあります。
器械体操は関東ブロックにおいて、成年男子は3位、成年女子は1位、少年は5位、少年女子は6位までが本大会出場権を得られます。(栃木県除く)
「新体操競技」西部台高校の選手が埼玉代表として出場しました。
結果は個人競技得点18.200、団体競技得点18.500合計36.700。第4位で本大会出場決定です。
フープ 阿保 里奈選手。22.00点で2位でした。
ボール 大橋 茉采選手。18.95点で4位でした。
クラブ 小林 愛奈選手。16.65で6位でした。
リボン 永山 心結選手。17.20点で4位でした。
上記4名に山岸 優里花選手を加えた5名での演技。本大会での更なる高得点が期待されます。
男子の上山選手は、北京・ロンドンオリンピックに出場しており、ベテランながら実力者です。
1自由演技を終えて2位でした。試技順5番目で、試技前にほぼブロック大会突破が確実であったこともあり、負担や危険の少ない演技構成にしたため、結果4位で関東ブロック突破です。
上山選手の跳躍の様子。間近で見るともの凄い高さです。
女子の宇田川選手は、昨年度も関東ブロック突破を果たしており、そこから更に練習を積んだ様子でした。第1演技を終えて4番目。第2演技で上位だった選手の失敗、そして自身も安定した演技ができたこともあり、結果として3位で突破しました。
宇田川選手の跳躍の様子。着地点や空中姿勢など、昨年度にまして素晴らしい成長が見られました。
成年男子は5位で突破ならず、成年女子は1位、少年男子は3位、少年女子は1位で関東大会突破しました。
成年男子は本大会出場まで3点以内と本当に残念でした。来年の巻き返しに期待がかかります。
成年女子は1枠を強豪千葉と争う中で、最終種目まで結果が分かりませんでしたが、最終種目のゆかで一人
もミスなく演技し、約1点差で見事1位突破を決めました。
少年男女もインターハイなどの経験を積んで、本大会に向けて更に調子を上げてほしいと思います。
少年男子、あん馬をうまく乗り切りました。 躍動感のある種目の跳馬です。
綺麗な十字懸垂です。 高く飛びあがってもしっかり鉄棒を掴みます。
支持、回転と、とにかく全身を使って演技します。 片足つま先立ちでしゃがんだまま回転します。
助走スピードを跳躍力に変えて高く跳び上がります。 技の間の動きの一つ一つが芸術的です。
捻りを加えながら見事な着地を決めます。 成年男子の力強い演技、迫力があります。
ラストの着地はまさに息をのみます。 ロンドン五輪の銀メダリスト加藤凌平選手も参戦。
県立高校出身選手も活躍しています。 どうやってここで止まるのか想像できません。
平行棒を飛び移る瞬間が見せ場です。 狭い平均台の上で驚愕の高さのジャンプ。
勝敗の掛かった場面でも堂々と演技されていました。 リオ五輪代表の宮川選手も活躍してくれました。